昼間の峠はマナー良く走りましょうね。

東北地方のある峠を疾走中の出来事。
V8エンジンの咆哮も勇ましく疾走していると、前方にゆったりと走るハイブリットカーが現れました。

こんなとき僕は、たっぷりと車間距離をとって決して先行車のドライバーにプレッシャーをかけないようにします。
それぞれの車には気持ちよく走れるスピードがあって、飛ばすのは己の都合だからね。

ゆっくりハイブリットに追従していると、今度は後ろから某ライトウエイトスポーツが接近。
明らかにイライラしてるのよ。雰囲気が悪い。君それはダメだよと思いながらも。
しゃーないじゃんとそのまま走ってると、ハイブリットのドライバーが進路を開けてくれたの。
四灯でお礼を示してパス。後ろのライトウエイトも続く。
路面はセミウエット。
後ろが早かったら先に行かせるつもりだったんですが。

セミウエットでE38のABSはなかなか良い仕事をするのよ。
古いABS なので制御はいまいちなのですが、介入が控え目。
イン側がハーフロックでも控えてくれる。
後ろのライトウエイトはハザードがハイフラなのでバリバリ聞いている模様。
「この辺がわかってるねー。良い子だなー」などと走っているうちにライトウエイトスポーツは後ろに見えなくなっていきました。

峠を下りきると前方に3列シートのファミリーカーが現れました。
当然減速。
決してプレッシャーをかけないようにね。
しばらくするとライトウエイトスポーツが追い付いてきたのですが、今度はべったりで怒り丸だしのパッシングとかなんやかんや。

これはいけないと思ってね。止めて彼に事情を聞いてお話ししようとした矢先に彼は側道にそれてUターンしていきました。

とにかくね。早く走るのは己の勝って。
おいていかれるのも己の性。それぞれに走る車にはそれぞれの走るべきリズムがあって、一緒に乗せてる大切な人がいて。
それを尊重しなくてはなりません。
早い車、良い車に乗ったのなら余計にジェンとルに。

彼が恥ずべきは、ポンコツヘビーウエイトに置いていかれた事でなく、回りの車に紳士でいられなかったことです。
紳士でいないと行けません。皆の公道なのですから。