きとよのブログ一覧

伊勢方面2泊の仕事を無事に終えて今日はお休みです。
自宅でのんびりしながらE38もそろそろオイル交換をしなくてはなどと考えていると、普段は離れて暮らす弟が顔を出しました。

弟の愛車はスバルインプレッサ。ノンターボの実用グレード。
4気筒ながら水平対向エンジンのために振動バランスにもすぐれ、スバルらしくステアフィールやボディーの剛性などは上位グレードと大きく見劣りしないなかなかの名車です。

たまに顔を出した弟の目当ては家車のバイクCB750。
弟は自動車教習所の指導員なのですが、バイクの指導員技能大会に出場するなどバイクに張り込んでおります。

弟がバイクで遊んでいる間にインプレッサ君を点検すると…。
エンジンオイルはレベルゲージに付かず、クーラントリザーバーは空。
ブレーキフルードはどす黒く変色した上に水分を含んで乳化。
弟に確認をすると前回の車検はユーザー車検で通して、法定点検もなにもせずに乗りっぱなし。油脂類はいつ変えたのか忘れたとのこと。

弟の許可を得て、クーラントを補充。通勤トルネオのオイルがあれば良かったのですが在庫切れのため指定より固すぎますがBMW用オイルでオイルを2リットル補充。
ブレーキフルードは在庫なしなので、エンジンオイル共々油脂類を直ぐに変えるように念を押しました。
が…。

バイクに夢中で車に構ってる暇はないと。壊れたら捨てて、適当にまた違うのを買うから良いとか。

全くもって理解できません。彼はバイクだけでなく普通車も大型車も指導します。
言わば、車は自分の専門領域のはず。
その整備を怠っては専門家としては不適切だと思うのです。

彼のインプレッサは走行距離は9万キロ台ですが、私のE38や妻のE46よりもずっと年式は新しい。
それにスバルのエンジニアは１０年にもみたず、僅か9万キロくらいの走行距離で使い捨てにされるような車は設計しておりません。
そんな使い方はあまりに失礼だと思います。

私は職業ドライバーです。仕事の車も愛機も出来るだけ良いコンディションでおきたい。
また、機械は製品の寿命一杯まで使いきってやりたい。
また、寿命を迎える前に手放すなら次の乗り手に恥ずかしくない状態で渡す。
それが作った方に対する乗るも者の敬意のような気がします。
それが乗ることを生業とする者の感覚。

しかし、彼は乗らざるもの。運転を専門領域としながらも職業ドライバーであった経験はなし。
その辺が自らの道具に対する敬意の払方に現れる気がします。
しかし彼が師とならねばならない相手は、これから乗る者となろうとする人々。

今は若さゆえにかたくななおとうとです。
しかしよき師となるために、僕らのように乗る者の物語に耳を傾けられる時が来れば良いとおもうのですが。