
昔のパイオニアのカセットデッキ ロンサムカーボーイ「KP-007」2台目を修理しましたので、記録しておきます。
1台目の「KP-007」は、当方がロンサムカーボーイシリーズを買った最初の機種でして、ジャンク品を購入して遊びましたが、無事に復活して音楽が鳴りだした時の感動は何とも言えない印象でした。
また機会があれば程度の良いヤツを調達して遊んでみたいなー!?なんて思っていましたところ、今回も綺麗ではなかったですが、運良く2台目が手に入りましたので遊ばせていただきます。
先ずは天板を外しフロントパネルを取り外して、カセットデッキASSYを取り外しいたします。
もう慣れたもので、開けてビックリ!?とまではいきませんが、キャプスタンベルトが溶け落ちてドクロを巻いておりましたですねー・・・。
やはり年代物のため、ベルトが駄目になっている同機種はゴロゴロしております。
(笑・・・)
ちなみに1台目の修理情報はこちら↓↓↓↓
https://minkara.carview.co.jp/userid/1376897/car/1010949/2652155/note.aspx
これを見て真似される場合は、お決まりの自己責任にてお願いします。
m(_ _)m
当方は、溶けたベルトの清掃には、以下の5点を使用しております。
①ティッシュ(鼻紙とも言う)
②パーツクリーナー
③綿棒
④爪楊枝
⑤ピンセット
以前は糸を駆使して清掃しておりましたが、爪楊枝に変えてからは要らなくなりました。
清掃後は新品ベルトをこんな感じなんだろうなー!?と、写真のようにセットしてあきました。
ベルトをセットする前にキャプスタンドラムを取り外して、ピンチローラーの当たる軸の部分に少々錆がありましたので、ウエスと金属研磨剤(ピカール)で磨き上げました。
ここは一度錆が出だすと磨き上げても再び錆が出ますので、どうしようもないですねー。油を塗る訳にもいかず程度の良いストック品と交換以外に方法がありません。
今回は、交換部品もないため、磨き上げたものを再びセットいたしました。
続いて、正面左のバランスや音質用ツマミの所のイルミが点灯していない事が判明しましたので、イルミ用ムギ球を取替いたしました。
ここは12V用のムギ球が使われていますので、ほぼ同じ12Vのムギ球と交換いたします。
交換後は緑色のキャップに差し込みして取り付けするようになります。
さて、この機種や「KP-005」の一番の泣き所は、バランス・BASS・TREBLE用の可変抵抗器が故障している事例が多々あります。
ここが壊れた場合の症状としては、ガリ音が出る、音が出ない、調整ができない、スピーカーが壊れる程の爆音(ガリ音)が出る等です。
今回の「KP-007」も期待を裏切らない結果なっていまして、可変抵抗器の修理が必要です。
当方はどのようにしたかと言いますと、別のカセットデッキから調達した可変抵抗器を2個イチ(3本足⇒6本足)にしたのを2個作成しました。(上側の写真)
3個作成したかったですが、材料が不足していますので、1個は純正をバラして修理いたしました。(下の写真)
壊れた原因は、クシみたいな接触子が台座から脱落してカーボン抵抗面と接触不良となっています。なので当方はクシみたいな接触子を接着剤を使わずハンダと硬いプラスティックで溶着して修理しております。
2個イチで作製した可変抵抗器は、ナットで固定する部分がノーマルより若干大きいので、固定する時にステーの穴を少しだけ拡大する必要があります。
拡大方法は電動ドリルの先に砥石を取り付けして、拡大研磨いたしました。
写真では左側と真ん中がそれで、右端だけノーマルのままでいきます。今回は右端だけノーマルですが、材料調達できれば3個とも揃えたいので、将来のため穴の拡大だけしておきました。
最後に配線が切断されていましたので、ヒューズ筒とヒューズを取り付けして完了です。
また、掲載枚数の関係で写真はないですが、ピンチローラーとヘッドの清掃をしております。
まだこの他にも色々と難題がありましたが、取り合えず修理完了です。
ほぼ修理完了しましたので、最後にカセットテープを入れて動作確認をいたします。
テープの出し入れも問題なく、再生音もなかなかよい音を出してくれています。
表面パネルも清掃しましたので、パッと見ですが、綺麗になりました。
今回の修理も難儀したが、こうやって修理できて音楽が鳴り出しますと感動もんですねー・・・。
素晴しい・・・。
Posted at 2017/01/03 07:18:51 | |
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