SUVの幻想

SUVとは（スキーやサーフィンなどの）道具を積んで遊びに行くための荷物車のことで、車自体にはスポーツカーの要素はないが、遊び優先のライフスタイル演出の道具として人気があるようだ。

愛好者に聞いたが「どこにでもいけそうな雰囲気が良い」らしい。
確かにカタログやCMで雪や砂を蹴散らして疾走する映像は雰囲気満点だが、実際にそんな状況に遭遇するユーザーが何人居るのだろうか。

また車自体に走破能力があっても霧や雪の気象条件で道路が渋滞していれば、結局は普通の車と同じく交通法規に従い渋滞に巻き込まれて停止する以外にはないのだから、わざわざ高い車両価格の価値はないと思う。
メーカーは商売だから勝手な幻想を抱いてくれる大事な（そして馬◯な）お客様が存在するから利用しているだけなのだが。

最近、軽自動車やコンパクトカー以外が売れないのはユーザーが（どんな車でも到着時間は同じだという）現実に目覚め、車に夢（幻想）を持てないからだと思う。

逆に常に合法的に走行して他車より到着時間が早い車を開発すれば劇的に売れると思う。