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８６のカタログを穴の開くほど眺めていた知人の二十歳の息子さんが、急に８６モデリスタを買うぞ宣言をしたらしい。



値段は３７０万円と聴き驚いた。
２９０万円のＧＴリミテッドへ変更の説得にも妥協はできん！と頑固なので親である知人は破綻するまで経験させるのも一案かと思い出したようだ。



私も同好の士として息子さんの気持ちは非常に良く分かるが、さすがに二十歳の若者に３７０万円はちょっと荷が重過ぎの気もするのだがどうなるか。



しかし変なエコカーやＲＶよりは健全ではあると思う。

今日は最近悪化した味覚障害で大病院の味覚検査を受け見事全滅し、主治医からこんなの初めてと宣告されかなりの重症と知った。



さて、病院へ行く途上見かけた「お主出来るな感」溢れる一台。（勝手に気に入っただけかも）

軽トラと言えば使いっ放しでろくに洗車もしないで酷使される車体が多いが、これはなかなか大切にしてる状況が感じられる車だった。

ミニバン
名前に反しミニ（小さい）でもバン（貨物車）でもないが、使いやすいので国内のファミリー層（のママと子供）にはしばらく前から絶大な人気がある。
反面、一部スポーツカー系マニアからは下手、邪魔、カッコ悪いと目の敵にされている。



人気の秘密はママやパパには大きくて見晴らしの良さによる開放感、優越感と、子供には移動中にも自由に遊べる（厳密にはシートベルト着用違反の可能性あり）からと推測する。

色は黒で、１９５０年代のアメリカ車並みのメッキグリルがあり、大型程路上の階級制度では格が高いとされるが、平日のスーパーの駐車場ではママの車庫入れに時間がかかるので反感を持たれやすい。

車輌オーナーが駐車場に求める機能は下記要点だと思う。



①保安性 車輌盗難、車上荒らし、部品盗難、当て逃げ、隣の車のドア当て、子供のいたずら等の防止
②耐候性 災害、太陽光、雨、風、ほこり、鳥のフン、猫の日光浴、ホイールへの犬のマーキング等の防止
③利便性 外出時になるべく短時間で出走できること
④経済性 なるべく安く駐車できること
⑤作業性 洗車、車内清掃、点検ができること
⑥複数台駐車可能

人により重視項目は①②③④⑤⑥だったり、③と④だけだったりと多様だと思う。



露天駐車場のボディカバーはあまり効果が無く、逆にカバーが風で動くことや脱着作業により塗装に傷がつくので余りお勧めはしない。

前略

ある日ね、本田宗一郎が田舎の販売店をまわった時に、車の整備をしていた人が、

「宗一郎さんが来た！」

って聞いて、喜んで走ってきたんですって。
握手してもらいに。

で、握手をしてもらおうと思って
自分の手を差し出した瞬間に、

「アッ！」って言って、
パッと自分の手を引っ込めたんですって。

なぜかと言うと、
手が油まみれだったんですね。

仕事中に急いで走ってきたから、

「今、洗ってきます！」

って、手を洗いに行こうとしたら、
宗一郎さんはその社員の背中に向かって、

「その油まみれの手がいいんだ！」

って言って、
その整備士を引き止めて、
握手したそうですよ、両手で。

でね、嬉しそうにその手をながめて、
目を細めて、手の油のにおいをかぐんですって。

後略




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