GCはそろそろ旧車なので、世の中の一般的な旧車乗りのような環境を目標にしてみたいとか思いました。
VB/VNのWRX/レヴォーグから見たGCって、GCから見たハコスカより古いんですよ。GC買った頃はハコスカってすごく古い車だと思っていましたが、GCがそう見られる時代です。
長く維持している人はだいたいガレージを持っていることが多いですね。新車時からずっと青空駐車でサビ一つないハコスカなんていないと思います。ハコスカに比べればGCのほうが錆びにくいとは思いますが、最終的に行き着くところは同じです。
ガレージがあれば時間をかけて直せるので、面倒なトラブルに対処しやすいはず(青空駐車だと雨が降ってくるまでがタイムリミットみたいなとこがある)
更にいうと関東はわりとよく車が盗まれるため、中古相場が高騰してきた車種の手っ取り早い防衛策になるはずです。
というわけでガレージです。手段としてはいくつかあります。
•実家の庭にコンクリ打ってイナバ物置を設置・・・両親に却下されました。
•近くのレンタルガレージを借りる・・・近くにはなかった。
•土地を買って建てる・・・田舎なので安い土地はみんな農地。農家じゃないので買えなかった。それと農地には電気も水道も来ていないことが多いので、利便性を考えるとインフラが整備されている宅地を選ぶのが安定
•中古住宅を買う・・・家ごと買えば車庫証明も取れるので確実だし、宅地を買ってイチから全部建てるよりははるかに割安。電気や水道も引かれていて便利。
というわけで、中古住宅を購入する方針に決定。これが2021年の夏頃の話です。
ちなみに最近(このあたりの文を書いている21年冬頃)、普段タイヤ交換や塗装でお世話になっているショップがレンタルガレージを作ろうとしているという情報を入手しました。もっと早く知っていれば有力な選択肢だったかもしれない。
ショップの脇に建つっぽいので、何かあったときにプロにお願いするハードルがやたら低いので、無理して自分で作業して手遅れになるリスクがとても低いとことかすごく良い。これからガレージを手に入れようと考えている人は参考にしてみてください。
さて、物件を選ぶにあたっては、まず土地(庭)がある程度広いことが最低ライン。具体的には車を置いて作業スペースが確保できる程度。あとはセキュリティを考えて、googleカーが入ってきていないような狭い路地の先とかだと更に都合がいいかなって。(※自分で積載車を使いにくくなるデメリットがあります)
駐車場3台って書かれている物件を見に行っても、実際には軽を3台押し込むのも厳しそうな物件とかもあったので、探すときはちゃんと現地に行きましょう。そして自分の車をねじ込めるか確認しましょう。自分の車で行くことが大切です。現車を持ち込むのが一番の寸法の基準になります。
BUBU510が3台置ければ”駐車場3台分”ですが、セコイアに乗ってる人は1台も置けないかもしれません。ス●モに書いてあることはあくまで参考で、信用はしないこと。
結果的に決めた物件はこんな感じ
•土地が広い(135坪ほど)
•既存駐車スペースがコンクリ床
•駅が近い→何かあって車を置いて帰ったときに翌日取りに行きやすい
•ホームセンターが近い→パークリとか556をわざわざストックしなくても散歩感覚でいつでも入手できる
•面している道路がストリートビューに出ていない
•ここ数年は空き家になっていたけど雨漏りの修理などメンテナンスはされていた
•床下に土間コン打設済みの広い部屋がある
...最高かよ。
元々農家が作業小屋を兼ねた住宅として建てたものだったため、土間コン打ってある部屋は当初は収穫した作物を積んでおく?物置だったらしいです。広さはおよそ12畳。インプレッサ入るじゃん。
さて、家をキャッシュで買えるほどの貯金があればよかったのですが、そんなものはないのでローンを組みました。
住宅ローンを組むのは初めてなので、まずは労金でいろいろ話を聞きました。
手順としてはこんな感じになるらしい。
仮審査1(どのくらいの価格帯の家を買いたいのかザックリ決めて仮審査)(ここは飛ばしても問題ないです)
↓
物件を決める。付随する工事がある場合は概算見積とかを出す。
↓
仮審査2(物件の詳細な情報を含めてもう一度審査を通す)
↓
売り主と売買契約(ローン問題なく通りそうなので、融資が下りたら払いますよって内容で売買契約を結ぶ)
↓
本審査(物件そのものや付随する工事(修理やリフォーム)、各種手続き費用、火災保険、家具家電購入費etc を具体的な金額を出して書類にまとめた上でローンでいくら分支払う必要があるのかを提出して最終的な審査を受ける)
↓
支払い
こんな流れになるって教わりました。基本的には(特に仮審査2→本審査は)金額を下げる方向で進みます。最初は余裕を見て大きめの金額を取っておく感じ。
審査に通る金額ですが、銀行は返済できる範囲かどうかという点を重視します。
基本は収入の3割程度までならローンの返済に当てられる、と考えるそうです。年収500万の人なら年150万×35年(上限)で5250万。これはあくまで目安で、収入の安定度合いや担保(住宅ローンは物件が担保になります)とかで下振れがあると考えておきましょう。それと金利もありますので、金利を含めた返済総額の目安だと思って見ておくと良いと思います。
不安定な職の人はここから大きく下振れする可能性がありますし、逆に10年後にもらえる給料がいくらなのか給料計算表を見れば確認できるような職は下振れが少ないはずです。こういうときのために正社員やってるようなところはあるので、源泉徴収票で殴っていきましょう。
また、これは同時に組んでいるローンの返済額の合計が「年収500の人で年150」という数字になるので、既に他のローンを組んでいる人は上限が一気に下がります。この時は車のローンで月に3.5万=年42万の返済があったので、この分年間の返済可能額が下がります。具体的には42万×35年で1470万ほどローンの上限額が下がります。でかいですね。
あくまで目安ですが、こんな感じの計算をするらしいです。なので、「本審査前に車とか買っちゃダメだよ」って釘刺されました。仮審査の段階で存在しなかったローンが本審査の時にあると、この分上限が下がるのでローンが通らなくなる可能性が出てくるからです。
実際の審査の方は、選んだ物件が古すぎて労金では仮審査2で必要書類が揃わないことが発覚、弾かれました。
古民家とか買おうと思ってる人はここがトラップになります。
金利が比較的安いことから
卍ろうきんレーシング卍などと称してとりあえずろうきんで組む人は多いと思いますが、このあたりは全国規模のメジャーな銀行より地銀のほうが融通効かせてくれることが多いので相談してみるといいと思います。地銀に相談したらOK出ました。
それともう一つ問題になったのが、建っている建物(倉庫)が隣の敷地にはみ出していたこと。隣の土地も所有者は同じだったので大きな問題になっていなかったようですが、そこは農地だったので買うことができません。解体することになりました・・・もったいない。
ちなみに解体にかかる費用など、法的に問題ない状態にするためのコストをローンに含めることは可能だそうです。
仮審査2をクリアしたらいよいよ契約です。
この段階でやったこと
・物件の売買契約+前金渡す
・リフォームの契約
・リフォームの見積もりの料金支払い
フルローンのつもりだったんですが前金は入れておくものらしいです。車とは違うんですね(?)
とりあえず10万かき集めて渡しました。このくらいは突然必要になってもすぐにひねり出せるようにしておきましょう。
この前金、「ローンが通らなかった場合以外の個人的な理由で売買契約を解除する場合は前金を放棄します」というもの。逆に売主側の都合での契約解除の場合は前金で受け取った金額の2倍を返します。
”個人的”ではない理由としては、なんかすごい災害が起きて大きな被害を被った場合などが該当します。洪水や火山の噴火などがわかりやすい事例でしょうか。家を買う契約なのに家自体がなくなっちゃったら前提がひっくり返っちゃうからね。
リフォームの契約ですが、こちらは「家を買ったらリフォームオナシャス!」という内容のもの。何をやるのか(今回は耐震補強、ガレージ、キッチン、電気工事をします)を決めて、契約をしておきます。
見積もりの料金については、耐震補強の関係で建築士の方に現地を確認してもらって、現状の耐震性能を見積り、どこにどのくらい補強を入れれば目標の耐震レベル(現行の耐震基準をギリギリクリアするレベルに設定しました)になるのかを計算してもらいました。
来て建物の構造を確認してもらわないといけないし、どのくらい補強が必要か計算してもらわないと見積もりが出ませんので、けっこうな工数になります。なのでお金がかかります。(20万ちょっとでした)
ちょうどボーナスの時期だったので、ニコニコ現金払いしました。
物件の契約の前後で、お互いに色々あったので追加の書面を発行したりとかもありました。この辺も臨機応変に対応していきます。
個人対個人でやれば仲介手数料がなくなるのでかなり安く上がるはずですが、こういう段取りをつけてくれるので仲介業者って必要なんだなって思ったり。あと慣れてる人に色々教えてもらいながら進められるので助かる。
今回はリフォーム業者(不動産もやってる)に物件の仲介ごと丸投げしているので、本体の購入からリフォームまで全部任せられているのですごく楽できました。内覧の時点でこの部分を直すとどうとか、いろいろ相談できます。このやり方はマジでおすすめ。
こうして揃えた契約書や見積書などを持って銀行に行き、本審査に挑みました。
この段階で変動金利 or 固定金利を選ぶなどしますので、考えておきます。
住宅ローンは長期間になりがちので、組んだ当初と払い終わる頃では経済の状況が変わっている可能性がわりとあります。変動金利は、世の中の状況に応じて金利が変動するやつ。固定金利は変動よりちょっと割高なかわりに、景気がよくなっても金利が上がらないのがポイント。
高度成長期がもう1回来ると思う人なんかは固定がおすすめですが、変動で現在の固定の金利を追い越すとはちょっと思えなかったので変動にしてみました。(←1年たたずにハイパー円安が発生するなどして物価がとんでもないことになりました)
実際のところ変動にする人が多く、住宅ローン控除で国からもらえる金額より金利の方が安い(=ローンを組むとお金が増える)状況になっているため今年から住宅ローン控除が引き下げになったっぽいです。そういう状況なので、当面は迷ったら変動でいいと思います。(←そう思った10ヶ月後には1ドル147円です)
経済って難しいね。
無事に本審査に通ったら、支払い・・・の前にやることがあります。
支払い手続きの直前に一度銀行に行って、いろいろ書類を書いたりしました。
団信の関係書類と、「住宅に使いますよ」「暴力団の関係者ではないですよ」「外国の要人ではありませんよ」って内容の紙にサインしたりしました。
この記事を読んでいる人で該当する人は滅多にいないでしょうけど、シーランド公国の爵位を持ってる人とかは気をつけた方がいいです。事前に確認しておきましょう。
住む目的じゃない場合はそもそも用途が住宅ではないので住宅ローンはNGです。もしバレると一括返済を迫られますので、値段が上がりそうな地域の物件とかを投機目的で買っとこうと思ってる人は注意。
この時点でお金の振込の用紙に名前を書いておくと、支払日の手間が若干省けてお得です。当日は忙しいので手間は分散できるときに分散させておきたいところ。
これをやる段階で住所を移せるなら、移しておくと登記まわりの手続きが減るので手続き費用の削減になって美味しいです。
住所の変更は引っ越した日から14日以内にやるルールになっています。なので引っ越せてない場合はルール上NGですが・・・売り主と親しい仲だったりするのであれば、先に住んでる実態を作っちゃえば全て丸く収まります。できそうな人はやってみてください。
といいつつ、これをやると税金の減免措置と干渉して損する場合もありますので、お金周りをどう組み立てるかプランを立ててから行動した方が良いのも事実です。
そして決済。
売主に代金を払う、仲介業者に仲介手数料を払う、登記(車でいう名変)周りの手続き(司法書士に書類を作ってもらい、役所に出します)の費用を払う、リフォーム関係の費用を払うなどします。
固定資産税は今年のぶんは売主が払ってくれるとのことだったので、日割り計算してこの日から後のぶん(この日は1月末だったのでおよそ11か月分)の金額を売主に渡しました。
そして物件の代金と引き換えに玄関の鍵を受け取りました。
リフォームの方は工事の進行などによって数回に分けて支払う契約にしたため、そのぶん銀行にお金が残ります。住宅ローンの融資は住宅のこと以外に使えないため、残った資金は次回の支払いまで銀行が管理します。このための口座を作る手続きをしました。
この口座、通帳もキャッシュカードもない(必要ないので作らない)ので、数百万入ってる口座を持ってるっていう実感が全くないですw
土地と家が自分のものになったら、一応近所に挨拶をしておきましょう。
工事でうるさかったりするし、最近は外国人が不動産を買い漁っているのが話題になってたりもするので近隣住民も気にします。してました。
なにか持って行った方がいいかな?と思い、お菓子を買っていきました。
https://seigetsudo.shop-pro.jp/?pid=150921999
こんなの。
群馬で手土産に持っていくお菓子といえば旅がらすかグーテ・デ・ロワって相場が決まっています
[要出典]
ラスクよりは鉱泉煎餅の方が誰でも食べやすい(硬くない)のと、個人的に鉱泉煎餅の気分だったので旅がらすにしました。パッケージのオサレ感の都合で相手が10代後半から40代くらいならグーテ・デ・ロワ、その上下の世代がいるなら食べやすさで旅がらすでしょうか。
この辺はある程度日持ちするもの(生モノじゃないもの)なら何でもいい気がします。だいたいどこの地域にもこの辺に相当するお菓子があると思うので、ぱっと思いついたものでいいんじゃないでしょうか。
グーテ・デ・ロワは関西限定商品とかがあるらしいので、そういう地域から群馬に来る人は逆輸入するなどすると珍しがられると思います。誰か買ってきて。
とりあえず両隣(土地の配置が複雑なので3軒)に挨拶に行ってきました。
特に土地が直接接している方の家とは(塀がはみ出して建ってる等の領土問題があることが分かっていたので)最初に行きました。田舎特有のガバガバ土地管理ェ・・・
境界に立っている木の剪定どうしようかとか、具体的な話ができて良かったです。こういうのは揉めてからでは遅いので、可及的速やかに話をしておくべきです。
反対側の隣にいったところ、自治会的な組織のリーダーのところに連れて行ってくれました。外からくるとこういうのは何も分からないのでマジで助かります。
困った時はとりあえず相談しておけば間違いないって感じの存在(のはず)なので、わからないことはいろいろ聞いておきましょう。
しばらくたったら、ローンの決裁に立ち会ってもらった司法書士さんから、名変の手続きが終わったよ!という内容の手紙とともに土地の権利書が届きました。
中に入っている(袋とじのなかの)情報があれば名義変更ができてしまうので、盗まれたりしないように保管しましょう。そんなことするアホはいるとは思えませんが、ネットに写真載せたりしてはいけません。
ここまで来たら、あとは粛々とリフォームを勧めていきます。
(リフォーム編につづく)