
トヨタ自動車は2015年1月26日、高級ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」のフルモデルチェンジを発表。同日、販売を開始した。
6年ぶりのFMCで、開発陣によれば、「カッコいいハコを作る」が開発のコンセプト。「従来にない新しい高級車の概念を創造する」ことを目指したという。「根本からクルマ作りを見直した」こともあり、この2台をミニバンではなく「大空間高級サルーン」と位置づける。
ボディーサイズは、標準ボディーのアルファードで、全長4915(+45)×全幅1850(+20)×全高1880(-10)mm(カッコ内は先代モデルとの差)。ヴェルファイアはアルファードに比べ、全長のみ15mm長くなる。ホイールベースは、ともに先代比+50mmの3000mmが確保される。
全長と全幅が拡大されているのに対して全高は前モデルよりわずかに抑えられている。それでも、フロアの底床化により、室内高は従来と同じ1400mmを確保した。室内長は+50mmの3210mm、室内幅は+5mmの1590mmとなっている。
室内の広さを最大限に生かすため、シートアレンジにも工夫が凝らされている。
ガソリン車の一部グレードで選べる助手席スーパーロングスライドシートは最大1160mmのスライド量を持ち、これまで2列目の領域とされていた位置まで移動させることが可能となった。これにより、フロントエリアとリアエリアの区別のない大空間が出現。乗員の人数や荷物の量に対応して最適なモードを選ぶ自由度が増した。助手席と2列目シートには、グレードにより電動または手動のオットマンが用意される。
7人乗りのリラックスキャプテンシート(2列目)は、1本の操作レバーで前後方向と横方向のスライドが可能。前後スライド量は、最大830mmを確保した。7人乗りはほかに、電動調節機構が充実したエグゼクティブパワーシートもラインナップ。8人乗りの2列目シートには6:4分割のチップアップ機構が採用されており、跳ね上げ式の3列目を畳んだうえで2列目を前方に追いやれば、奥行き最大2025mmの広大なラゲッジスペースが作り出せる。
新型アルファード/ヴェルファイアではさらに、最上級のおもてなし空間として「Exective Lounge(エグゼクティブラウンジ)」なるグレードが設定された。
上質な本革のシートに3Dプリントによる新感覚の木目調加飾を組み合わせ、高級サルーンを超える極上のくつろぎを提供するという。大型のアームレストには格納式のテーブルが内蔵され、LEDの読書灯が装備されるパーソナルな空間だ。パワーオットマン、ベンチレーションシートなどの快適装備も充実している。飛行機のエグゼクティブシートを思わせる、ゆったりとしたスペースである。もうここはクルマとは違う世界の感じがする。
パワーユニットは、ガソリンエンジンとハイブリッドシステムの2本立て。ガソリンエンジンには、2.5リッター直4と3.5リッターV6の2種類が用意される。組み合わされるトランスミッションは、2.5リッターがCVT、3.5リッターが6段AT。
JC08モードの燃費値は、2.5リッターモデルが11.4~12.8km/リッターで、3.5リッターモデルが9.1~9.5km/リッター。FFに加えて、全車4WDも用意される。
ハイブリッド車は、2.5リッターエンジンにモーターを組み合わせた電気式四輪駆動を採用。システム最高出力197psを得ながら、18.4~19.4km/リッターという低燃費を実現している。
気になる新型アルファード/ヴェルファイアの価格は、グレードごとに同額となっており、2.5リッターガソリンエンジン車が319万7782円から442万4073円まで。3.5リッターガソリンエンジン車は414万5237万円から671万6618円まで。
ハイブリッドモデルのスタート価格は411万3818円で、シリーズ全体のトップでもあるExective Loungeの703万6691円が最高額となる。
月販目標台数はアルファードが3000台、ヴェルファイアが4000台。
最高価格が700万を超えるもはやミニバンではないような感覚のクルマとなった。こういうクルマ作りをさせるとトヨタはうまい。さすがだと言わざる終えない。これは売れるだろう。
Posted at 2015/01/27 00:25:13 | |
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