燃料フィルターの交換 141000km
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
ディーゼル車の場合、ガソリンのインジェクション車と違いフィルターに燃料圧は架かっていない。
ガソリン車の場合:タンク⇒燃料ポンプ⇒燃料フィルター⇒インジェクターの順序
ディーゼル車では:タンク⇒フィルター⇒ディーゼルポンプ⇒インジェクターという順序になっているからだ。
ポンプはエンジン横に有り、エンジン回転数の1/2で回るプランジャーポンプで約100barに加圧してインジェクターに鋼管で送る。当然タンクから延々軽油を吸ってる事になる。もっとも、21倍に圧縮されたシリンダーに噴射するだけの燃圧を生み出すポンプなので、吸い出すのも負担にはならないのであろう。
後日加筆
2017年現在、AUDI等はディーゼルにもインタンクの電動ポンプが装着されている。無論機械式のディーゼルポンプとの重連である。
2
エンジンルーム内、ディーゼルポンプの上にあるフィルターを留めている19mmのセンターボルトを緩めると、ぶら下っている本体が簡単に廻せるので、下に落として、手前にスライドさせて外す。緩めた瞬間に真ん中の透明チューブに空気が入って行くのが見える。
そんな、聴いてないよ!エアーが入るなんて。でも良く考えればそりゃ常識だろが。
この時の嫌な予感が直後に現実のものになるとは……
3
上の写真でセンターボルト近くの10mmボルト2個外して鉄板を自由にすると、ケーブルを逃がせるようになる。このケーブルは硬いので自由度は少ない。
この時、ラジエーターホースが柔かい事が重要。硬くなっているとフィルター本体が抜き出せない。幸いこのホースはフニャフニャで◯。
4
フィルター本体を取り出したらミラーを使って裏側を検証します。
19mmボルトの裏側にゴムシールが残っていました。危ないところですね。このままフィルター着けたらダダ漏れでした。
外したフィルターから軽油を出してみたが案外綺麗です。交換早すぎたかも。
でも中心部のシールが破壊されているから再利用は無理です。締め込み過ぎか?
新しい本体のシール部にATFを薄く塗ってから取り付けます。
注意点は19mmボルトの向き。
バンジョーになってるのでボルトに付いてる横穴の向きを合わせる方が抵抗少ないかも。あまり深刻に考えなくても良いかと思うが念の為。
5
中心部のゴムシールを固定する樹脂のパーツが崩壊しています。外す時はあまりトルクは必要としなかったので、熱と振動で壊れた?
取り出す際、手前のケーブルは無理させないで上手くかわす事。
6
シールが大小2個附属しているのですが何処に付けるのか?
19mmボルトを下から指で持ち上げて取り出したらシールが一個着いています。
ノギスで測ると大がピッタリ。変形はなさそうですが一応交換します。
小は何処に付けるのか?判りません。不思議ですね。
7
さて漏れが無いか確認の意味でエンジン始動。
一発で掛かりましたが、直ぐにエンスト。
ポンプの中に有った燃料で掛かったのですが、フィルターの中が空なので、エアー抜きが必要です。取説にもエアー抜きは装着していないのでセルを1分廻せば自動でエアー抜きされる、と記述されている。
実際にやってみると、1分も連続してセルを廻すのはかなり不安があります。掛かりそうになったところでつい、セルを停めてしまうと水の泡です。一気にやらないとバッテリーの負担が却って大きくなって弱ってしまいます。
5年物のバッテリーには負担が大きかったようで、30秒ほどでダウン。
急遽充電器を装着して1時間後に再度挑戦するも失敗。
ポルシェのバッテリーに繋いでみてもやっぱり失敗。30秒くらいは廻るのですが、不充分みたいです。
8
この頃から例の小シールが残っているから空気を吸っていて掛からないのではなかろうか?などと妄想が膨らんできました。
おまけにセルを酷使したせいか、廻ってる途中でジャーンという嫌な音が。
マグネットが暴れてるのか、セルのピニオンギアが熱くなり、リングギアから抜けなくなるのか?
30年ほど昔に似たような経験をした記憶が甦る。
このままエンジン掛からないと家にも帰れないけど、どうしよう。
<続編に>
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