PowerFCセッティング始め
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
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かなり今更感がありますが、PowerFCのセッティングを始めようかなあと思います。
FCコマンダーでポチポチ変更するくらいはしていましたが、街中の常用域が季節によってA/Fがずれるのがなかなか苦痛になってきたので...
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まずノーマルとの変更点で一番差分が大きいのがフューエルインジェクターで、NISMOのサイドフィードタイプ 740cc/min@3.0kg/cm^2がついています。
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フューエルプレッシャーレギュレータ
これは燃料を噴射するために掛ける圧力を調整するもので、社外品は圧力可変式のものが多いです。
圧力を変更すると燃料噴射量が変わってくるので重要です。純正の固定圧力レギュレータでもいいのですが、燃料ポンプの吐出量が大きいものに変更している場合(ワルボロ 255L/hに交換済)は、レギュレータの想定している流量をオーバーすると、燃料があまり必要でない低回転時などは、燃料の圧力(以下、燃圧と表記)が上がってしまい想定より余分に燃料を吹く場合があるので、容量の大きいレギュレータに交換すると安心できます。
ちなみに現状の燃圧は3.15kg/cm^2位。
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あと重要なのがエアフローセンサで、これは空気質量を計測するものです。車両にはいわゆるR35エアフロと呼ばれているものを自作のアダプタで取り付けています。
また取り付ける筒の内径や形状によって計測できる最大の空気量が変更できるので、日産系では筒の直径を変えてセンサーの計測部が筒の中心に来るようにだけしてセンサー自体は同じものを使っているようです。
(上記説明はホットフィルム(もしくはワイヤーを用いた)Lジェトロと呼ばれる空気量の計測方法(Lジェトロでもカルマン渦式や他にも計測の方法は色々あります)、あとは圧力から推測するDジェトロ、アクセル開度やエンジン回転数から推測するスピードデンシティなどいろいろあります)
これもノーマルやポン付けのZ32エアフロであればでPowerFCにデータが入っていますが、交換やセンサーを取り付ける筒が変わっている場合は、エアフロメータの出力する電圧を空気量に変換するグラフ(+係数:いわゆるK定数と呼ばれているもの)を調整する必要があります。
PowerFCでは、FC Proと呼ばれるツールで設定する必要がありますが、また別の整備手帳で書きたいと思います。
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厳密には点火系のパーツも考慮する必要もありますが、燃料系に比べると交換による影響は相対的に少ないです。
スパークプラグや、イグニッションコイル、(ハイテンションケーブル)等々
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何時もながら、前置きがなげーな!!!
(すいません)
まずは問題を把握していながら放置していたインジェクター関係。
インジェクターは電圧をかけるとバルブが開き、燃料にかかっている圧力で開いたバルブから燃料を噴射する仕組みです。
ところがバルブはバネで閉まる方向に押し付けられていて、電磁力で開くには意外と時間がかかります。この燃料を噴射できない時間を無効噴射時間といっています。
無効噴射時間はインジェクターの駆動電圧によって変化するので、燃料を噴射できない時間を考慮してバルブを制御するわけです。
そしてメーカーから無効噴射時間が公表...されていないことが多いので、ネットを徘徊して正解と思われる無効噴射時間をセットしたグラフが左側。
右側は今まで入っていたデータですが、グラフの形も違えば値もかなり違うので特にアイドリング付近では噴射する燃料の絶対量が少ないので、本来の噴射すべき燃料量との食い違う割合が大きくなります。
なのでインジェクターの補正でバランスを取っていたわけですが、季節によって結構ずれて調整が面倒だったので、しっかりセッティングしようと思い立ったわけです。
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無効噴射時間の他にK定数も修正したので、FCコマンダーのインジェクタ補正がない綺麗な状態になりました!
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これでアイドリング付近では、理論空燃比(14.7)近辺に、高負荷では10付近の空燃比になりました。
空燃比的にはすぐに問題となる値ではない(どちらかというと濃い目で安全マージンがある方向)ですが、まだK定数が正解かわからないので、次はこの辺りの調整をやってみようと思います。
(進行は遅いと思いますが、続く)
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