
53 深山ダム みやまだむ
堤の長さ333.8m 高さ 75.5m 貯水量 2580万トン
訪問日 令和4年8月16日
完成日 昭和48年(1973) 竣工 昭和49年(1974)3月

国営那須野原開拓建設事業の一環として建設されたダムです。着工は昭和44年(1969)。

那須野原の開拓の歴史は古く、明治18年(1885)には、5ヶ月という短期間で那須疏水が開削されましたが、水源不足の解消には至らなかったそうです。そこで、このダムが建設されることになったようです。

ダムの完成により、下流域の農業用水や生活用水だけでなく、沼原発電所での発電用水として利用されるようになっています。ダム湖のほとりには、案内板や完成記念碑がありました。なお、発電施設は地下にあるため、見ることはできません。ダム湖のほとりにある「森の発電おはなし館」で、発電の仕組みを見学することはできるようです。

10月下旬に再訪した時は、紅葉の季節ということで周りの山々が色づいていました。周辺は、観光開発もされたそうで、園地も整備されています。

駐車場から10分ほど歩いて園地に登りました。ダム湖を見下ろすことができます。
・鬼ヶ面橋 おにがつらはし
訪問日 令和4年8月16日
完成日 昭和47年(1972)7月

この橋は那珂川に架けられている橋ではありません。深山ダムに流入する鬼ヶ面川?に架けられています。この橋を渡らなければ最後の深山橋に辿り着くことができなかったので記録します。

袂に「大田原営林署」「昭和47年7月」とあります。林道にある橋ということ、深山ダム整備に伴って架けられた橋であることが伝わってきます。

橋の上から見た川の流れ。上流に「沼ッ原湿原」があるそうです。
55 深山橋 みやまはし 20.5m
訪問日 令和4年8月16日
完成日 昭和33年(1958)11月

那珂川の橋で、最上流に架けられている橋です。ついにゴールです。ここから先は車両通行止めになっているので、ここをゴールとすることにします。

この橋の袂にも「大田原營林署」とあります。「営」ではなく「營」です。昭和33年完成の歴史を感じます。

ダム完成以前には、林業の木材搬出路だったの でしょう。

秋に再訪した時は、橋の下から聞こえてくるせせらぎの音だけが聞こえてくる中、色づく木々の美しさが心に残りました。

ここでゴールとしますが、那珂川の流れは、那須連邦の一本槍岳近くまでさらに続きます。行ってみたいところですが、車両通行止では歩くしかありません。残念ですがあきらめます。
ひたちなか市と大洗町との間にある河口から、約150km遡上してきたツーリングも終了です。自分としては、面白く、新発見も多かったテーマのツーリングでした。
また新しい目標を作り、「〇〇ツーリング」というテーマで走りたいと思います。
Posted at 2022/12/31 12:44:33 | |
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那珂川 橋巡り