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タツゥのブログ一覧

2025年06月08日 イイね!

OpenF1でテレトリデータをcsvファイルで入手する方法

OpenF1でテレトリデータをcsvファイルで入手する方法角田選手がレッドブルに移籍し、すでに7戦が経過したものの現状は苦戦が続いています。

一方、フェルスタッペン選手と比べてどこがどう遅いのか?について走行データを詳しく分析した記事はほとんどなく、旧フロアの影響だとか、ダウンフォースの大きいウイングを使っていることが原因だとか、データに基づかない意見が散見されます。

角田選手の実情を知るためには走行データを詳しく見る必要があるのですが、F1のテレメトリデータはF1公式ではLIVEの画像データのみで、先日紹介したF1 Tempo(現在はGP Tempo)ではグラフによるデータを確認できるものの、デジタルデータを得ることができなかったのでEXCELによる分析ができない状態でした。

そこで、なんとかテレメトリのデジタルデータを入手する方法はないものかとネット検索しました。

その結果、F1 TempoはFastF1というところのデータを使っているということがわかり、今回紹介するOpenF1というところにもFastF1と同じデータがあるということもわかりました。

FastF1の走行データを入手するためにはPythonというプログラムを使う必要がありますが、OpenF1では直接csvファイルを入手できることがわかったため、OpneF1からデータ入手することにしました。

ということで、本日はOpenF1からテレメトリデータを入手する方法を紹介したいと思います。

今回は例として、2025年の日本グランプリ 予選ポールポジションのフェルスタッペン選手の走行データを入手してみます。

OpenF1ではカーナンバー(OpenF1内ではdriver_number)を指定する必要があるので、まずはカーナンバーを調べます。
カーナンバーはどこで調べてもいいのですが、F1公式サイトの予選結果を見ると、同時に予選タイムもわかるので、今回はF1公式サイトで調べました。

2025年のフェルスタッペン選手のカーナンバーは1で、日本グランプリ 予選ポールポジションタイム(Q3タイム)は1分26秒983ということがわかります。

次はセッション番号(OpenF1内ではsession_key)を入手します。
ここからOpenF1を使います。

センション番号の入手方法はインターネットブラウザのURL欄に下記のURLを張り付けるだけです。(OpneF1を開く必要はありません)
https://api.openf1.org/v1/sessions?year=2025&csv=true

今回は2025年のセッション番号を入手したいので、”2025”と記入します。
2023年なら”2023”と記入します。

すると”session”という名前のcsvファイルがダウンロードされ、エクセルで開くと下図のように表示されます。



K列の”session_key”に記載されている番号がセッション番号です。

今回は日本GP(Suzuka)の予選(Qualifying)なので、セッション番号は”10002”ということがわかりました。

次は予選のテレメトリデータの入手です。
テレメトリデータは①速度、エンジン回転数、アクセル開度などがセットになったものと②走行位置座標の二つに分かれています。

入手方法はセッション番号と同様にURLに張り付けるだけです。

①速度、エンジン回転数、アクセル開度、ブレーキ、ギア段数
https://api.openf1.org/v1/car_data?driver_number=1&session_key=10002&csv=true

今回は日本GPのQ3なので、セッション番号は”10002"、フェルスタッペン選手はカーナンバー1なので、”1”を入力しています。

セッション番号と同様に"car_data"という名前のcsvファイルがダウンロードされます。

②走行位置
https://api.openf1.org/v1/location?session_key=10002&driver_number=1&csv=true

"location"という名前のcsvファイルがダウンロードされます。

①速度、エンジン回転数、スロットル開度、ブレーキ、ギア段数など


②走行位置


あとはこれを加工してグラフ化などすれば良いのですが、入手したデータそのままでは、走行距離が不明なため計算が必要です。
僕はこんな計算式で距離計算しました。(K~N列を追加)


鈴鹿サーキット1周の公式距離は5,807mでこの計算では1周が5,791mになりました。
公式の距離はコース中央の距離で、走行ラインはアウトインアウトで少し短くなるはずなので、ほぼ合っていると思います。

距離が計算できたら、グラフ化して確認します。


コントロールラインの位置を確認するのが面倒だったので、今回はGP Tempoを見て、スタートとゴールの速度で1周を区切りました。

GP Tempoに表示されるグラフと重ねてみたところピタリと重なったので、距離の計算方法などは間違っていなさそうでした。

走行ラインはこんな感じです。


走行位置にはZ、つまり高さの情報も入っているので、アップダウンのあるコースでは走り方の分析に使えそうです。

また、走行ラインはまだしっかり見ていないのでなんとも言えないのですが、走行ラインがわかると、コーナの曲率半径がわかり、曲率半径がわかると速度と組み合わせて横Gを計算することができます。

という感じで今のところ欲しい走行データは入手することができました。
強いて言うと、サンプリングタイムが一定ではなく、間隔も0.16~0.44秒と長めなので、サンプリングタイム0.05秒一定くらいになると嬉しいのですが、そもそもF1のテレメトリデータが走行翌日くらいにフリープラクティス~決勝まで全ラップ入手可能なことの方が奇跡的なので、まずはこの入手できた走行データを分析してみたいと思います。
Posted at 2025/06/08 17:31:40 | コメント(1) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2025年04月30日 イイね!

オンボード映像とテレメトリデータのズレ補正方法

走行分析をするために、YOUTUBE等にあるオンボード映像から速度などのデータを取り込む際、悩ましいのが映像と映像に映っているテレメトリデータの時間ズレです。

ここで、どうにかしてこのズレの補正をしたくなるので、その方法の紹介します。

スーパーフォーミュラの場合は舵角がテレメトリデータに含まれているので、この舵角と映像の舵角を比較することで、おおよその時間ズレがわかり、補正することができます。

例えば、坪井選手のオンボード映像ではこのグラフのように、映像の舵角と映像に表示されている舵角にズレがあります。

紺色が映像に映っているハンドルの角度を読み取った値、灰色がテレメトリの値です。


映像ではハンドルを斜め上から映しているため、読み取った舵角の絶対値は正確ではありませが、コーナ入口から出口までを読み取ると変化の具合は大体合います。

今回の例では、時間ズレが約0.4秒あるので、0.4秒補正が必要です。

時間ズレがあると混乱の原因になるため、オンボード映像からテレメトリデータを取り込んだ際には必ず確認して補正をしておくのがおすすめです。
Posted at 2025/05/01 00:13:40 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーキット走行理論 | 日記
2025年04月30日 イイね!

欧州式コーナリングのまとめ その4(SF TRM)

今日は、速度変化折れの仮想点による分類をもてぎ東ヘアピンとハンガロリンク1コーナに適用してみます。

①2022 SF Rd.8 モビリティリゾートもてぎ 大湯選手
②2025 SF Rd.3 モビリティリゾートもてぎ 牧野選手
③2019 F1 Rd.12 ハンガロリンク フェルスタッペン選手

①2022 SF Rd.8 モビリティリゾートもてぎ 大湯選手




見た目的には日本式で、その2でも日本式に分類しましたが、今回の仮想点の位置も実際の折れ点も3164mと同じ位置でコーナ中央寄りのため、変わらず日本式ということになりました。

②2025 SF Rd.3 モビリティリゾートもてぎ 牧野選手




富士の1コーナでは日本式寄りの欧州式という分類となりましが、もてぎの東ヘアピンも見た目的には欧州式に見えます。

速度変化折れの仮想点は3152mで、とちらかと言うとコーナ入口側で、どちらかと言うと欧州式ということになりそうです。

ブレーキの変化を見ても大湯選手とは違いがあり、ドライビングスタイルの違いがありそうだということがわかります。

③2019 F1 Rd.12 ハンガロリンク フェルスタッペン選手

最後はタッペン選手です。
その2では日本式ということでしたが、今回の仮想点を適用するにあたり、舵角のグラフが速度変化に対してズレているということがわかったので、改めて確認します。

速度、ブレーキ、スロットルはF1公式アプリのテレメトリーデータから持ってきて、舵角は車載映像から持ってきており、組み合わせるときに0.4秒くらいズレた位置で組み合わせていたため、正しく直しました。

また、580m付近の速度変化が不自然だったので、自然な変化になるように修正しました。




修正したグラフで速度変化折れの仮想点の位置を確認すると598mで、コーナ入口側になっていました。

したがって、分類としては欧州式ということになりました。

F1はエンジンブレーキ含めて減速Gが高く、速度変化のグラフがとがっているため、スーパーフォーミュラのグラフを見ていると日本式に見えてきたのですが、速度変化折れの仮想点を確認すると実際は欧州式で走っているという結果になりました。

今までは速度変化を客観的に判断する手法がなく、なんとなくの見た目でレーシングドライバーの走り方はどれも同じと考えていたのですが、今回多くの走行データの速度変化、ブレーキ、舵角および速度折れの仮想点位置を比較することで、ドライバーによって実際はかなり走り方が違うということがわかりました。

角田選手がレッドブルに慣れてきたら同様にタッペン選手と比較してみたいと思います。
Posted at 2025/04/30 11:32:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーキット走行理論 | 日記
2025年04月29日 イイね!

欧州式コーナリングのまとめ その3(SF FSW)

ゴールデンウィークは気候がいいので、いろいろやる気が出てきます。
後半に予定があるため、前半はおとなしく家でみんカラです。

欧州式コーナリングのまとめはその2で終わる予定でしたが、スーパーフォーミュラのオンボード映像がYOUTUBEにいくつかあったので、欧州式と日本式に分類してみることにしました。

その結果、「欧州式コーナリングのまとめ その2」に書いたことがいまいち当てはまらないところがあったので、その修正も兼ねてその3を追加することにしました。

そもそもがんばって分類することに意味があるのか?と言われると分類そのものには意味はないと思いますが、その選手がどういう走り方をしているのかを理解することには役立ちそうなので分類してみます。

まずは今回分類した走行動画の紹介です。
いずれもポールポジションの動画です。
①2022 SF Rd.1 富士スピードウェイ 笹原選手
②2024 SF Rd.7 富士スピードウェイ 坪井選手
③2023 SF Rd.6 富士スピードウェイ 牧野選手
④2022 SF Rd.2 富士スピードウェイ 野尻選手

これらの動画をサ走研の最新技術によりエクセルグラフ化したので、順番に見ていきましょう。

①2022 SF Rd.1 富士スピードウェイ 笹原選手(1’21”404) TGRコーナ


笹原選手の速度変化は全体的になめらかで明確な折れ点がありません。
その2では折れ点の位置が重要だと書いたのに、折れ点がないため分類ができず困ってしまいました。

ただ、速度変化を見る限り、見た目が欧州式っぽかったので、どうにか分類する方法を考えました。

その結果、ハンドルを大きく切り始めたときの速度変化の傾きを直線上に延長した線とエンジンブレーキの速度変化の交点(図中の赤点線の交点)を速度変化折れの仮想点とし、この仮想点の位置で判断すると応用が利きそうなので、この方法で分類してみます。

この仮想点の意味ですが、
ハンドルを大きく切り始めたときの速度変化≒フルブレーキ
エンジンブレーキの速度変化=エンジンブレーキ
どちらも車輛の性能で決まり、走り方によって変化しない速度変化がコーナに対してどのような位置関係にあるかを示したのが、速度変化折れの仮想点です。

ブレーキ開始が手前で、最低速度が高いと仮想点がコーナ入口側になり、ブレーキ開始が奥で、最低速度が低いと仮想点がコーナ中心寄りになるため、この仮想点の位置により欧州式と日本式が判断できるという考え方です。

笹原選手の富士TGRコーナでは、724mくらいのところに速度変化折れの仮想点がきました。

この位置を走行ライン上で確認すると、下図のようにコーナ入口側となっているため、欧州式に分類されることになり、見た目どおりの結果になりました。


②2024 SF Rd.7 富士スピードウェイ 坪井選手(1’21”880) TGRコーナ




次は昨年のシリーズチャンピオンの坪井選手です。

速度変化の見た目は日本式ですが実際どうなのか確認します。

坪井選手の速度変化では仮想点が738mくらいのところにあり、走行ラインの位置を確認するとコーナ中央寄りとなっているため、こちらも見た目どおりの日本式に分類されることになりました。

ちなみに、仮にこのときの坪井選手のクルマを欧州式風に走らせたときの速度変化のイメージを描くとこうなります。(赤線が坪井選手実測、黒線が欧州式イメージ)


ブレーキ開始がちょっと手前になり、最低速度が上がるため、速度変化折れの仮想点が手前に移動します。

③2023 SF Rd.6 富士スピードウェイ 牧野選手




次は今年のRd.3もてぎでポールポジションを獲った牧野選手です。

牧野選手は仮想点が728mにあり、走行ラインの位置では入口側となっているため、分類としては欧州式ですが、④区間の減速Gが高く、エンジンブレーキ区間も短いため、日本式寄りの欧州式という分類になりそうです。

④2022 Rd.2 富士スピードウェイ 野尻選手




最後にその2でも取り上げた野尻選手です。
今回の仮想点で確認してもやっぱり仮想点は727mにあり、コーナ入口側となるため、変わらず欧州式ということになりました。

今回確認した中では昨年のシリーズチャンピオン坪井選手のみがわかりやすい日本式の走り方になったわけですが、これはドライビングスタイルによるのかそれともクルマの特性に合わせた結果なのかはわかりません。

いずれにせよ、昨年のシリーズチャンピオンを獲っているので、昨年のスーパーフォーミュラに対しては最適な走り方ということになり、日本式だから遅いということはなく、そのクルマの特性に合わせた最適な走り方をすることが重要ということになると思います。

ということで、これで終わると思いきや、その4でもてぎの東ヘアピンも見てみることにします。
Posted at 2025/04/29 23:54:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | サーキット走行理論 | 日記
2025年04月26日 イイね!

250418 スーパーフォーミュラ Rd.3 もてぎ観戦

250418 スーパーフォーミュラ Rd.3 もてぎ観戦先週末の土曜日にスーパーフォーミュラ第3戦を観戦にもてぎに行ってきました。

走行データ分析やらサーキットシミュレーションを行うにあたり、久しく実際に走行しているところ見ておらず、気候も良くなってきたので見に行くことにしました。

観戦ポイントは東ヘアピンコーナです。

東ヘアピンは、もてぎチャンピオンカップレースなどの箱車ではクリッピングポイントを奥にとるような走行ライン(こんなラインです)で走っていることが多いのですが、ヘアピンコーナの最適走行ライン計算では、コーナ中央にクリッピングポイントをとった方が速いため、スーパーフォーミュラではどのような走行ラインで走っているのか確認することが目的です。

予選、決勝でず~っと見ていたら大体は下図のような走行ラインで走ってました。
ただ、意図的なのか、ただのミスなのかわかりませんが、ブレーキからコーナ中央へ向かうところで大回りするクルマが結構多くいました。

コースサイドの白い線がコーナ手前50mと0mラインです。


0mと50mラインの間くらい(坪井選手)


0mと50mラインの間くらい(大湯選手)


0mライン付近(岩佐選手)


0mライン手前(牧野選手)


0mラインを過ぎたところ(坪井選手)


0mとコーナ中央の中間くらい(牧野選手)


0mとコーナ中央の中央より(岩佐選手)


0mとコーナ中央の中央より(野尻選手)


コーナ中央よりちょっと手前(牧野選手)


以前はあった場内循環バスが廃止されいたので、予選をヘアピンで観戦した後、歩いてグランドスタンドへ行き昼食をとり、決勝前にまたヘアピンに戻り、合計11kmも歩いて疲れ果てたので翌日の第4戦は家でAbema観戦しました。

第3戦も第4戦も緊張感のあるいいレースでした。

第3戦ポールポジションの牧野選手のオンボード映像
Posted at 2025/04/27 00:52:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記 | 日記

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サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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