
今日は壊れたBluetoothスピーカーの改造修理のはなしです。
我が家にはMarshall STANMORE ⅡというBluetoothスピーカーが2台あって、ノートパソコンに有線接続で使っていました。
4年前にノートパソコン用のBluetoothスピーカーが欲しくて宇都宮のヨドバシに行ったときに、STANMORE Ⅱがあって、とにかくカッコよく、かつ他のスピーカーと比べて音が良かった(僕の好みに合っていた)ので、値段は高かったのですが、このスピーカーに決めました。
購入後、家で聞いてみるとやっぱりいい音がして大満足です。
音がいいのは間違いないのですが、1台だけだと一応ステレオ再生しているものの、モノラル感が強く2台目が欲しくなり1年後に2台目を購入しました。
2台あると、いい音がさらにいい音になってさらに大満足で使っていました。
ところが、今年の11月末に1台の電源が入らなくなりました。
コンセントを抜き挿ししたりいろいろ試してみるものの、うんともすんとも言わなくなりました。
引き続き使いたかったので、輸入代理店、家電修理屋さんにメールしてみるものの修理不可ということで、修理はできなさそうなことがわかりました。
そうなると選択肢は以下の4つになります。
①STANMORE Ⅱひとつで使い続ける
②STANMORE Ⅲを新品購入する
③他の製品に買い替える
④自分で修理する
普通の人は①~③を選ぶと思いますが、どれも壊れたSTANMORE Ⅱを捨てることになります。
まだまだ見た目は新品同様で、音も変わらずいい音がするものを捨てるのは忍びないので、今回は自分で修理することにしました。
とは言っても電気回路は自動車の配線くらいしかわからず、基板の修理はできません。
そこで、外部アンプを使ってスピーカーにケーブルを直でつなぐことにしました。
STANMORE Ⅱは中低音用のスピーカー1つと高音用のツイーターが2つ付いています。
恐らく、基板にクロスオーバーネットワーク相当の回路が入っていると思うので、アンプからそのまま配線をつなぐとツイーターが壊れる可能性があるのと、音的にも良くないと思い、低音をカットできる機能のついたマルチアンプを探すことにしました。
すると、現在はホームオーディオ用にそのような製品がないか、あってもやたらと高価なことがわかりました。
しかし、カーオーディオではDSP(Digital Signal Processor)機能を持った製品がありました。
今回は、いろいろある製品の中で僕の使い方(特性のわからないスピーカーを組み合わせて使う)に最も合ってそうなパイオニアの
DEQ-2000Aという製品を買うことにしました。
STANMORE Ⅲの新品はAmazonのブラックフライデーセールで50,000円くらいで購入できるところに、DEQ-2000Aは40,800円します。
しかもちゃんと直る保証もありません。
うちの奥さんにこの話をしたところ、新品スピーカー買った方がいいんじゃない?と正論を言われましたが、壊れたSTANMORE Ⅱを捨てたくないというのと、スピーカーが壊れる以前から見ていたYOUTUBEでオーディオ関連の動画でイコライザーがオススメされており、イコライザーが欲しかったので、DEQ-2000Aを購入しました。
早速、壊れたSTANMORE Ⅱをバラします。
中はこんな感じになっています。
使わない配線類を取り外すとスピーカーが出てくるので、そこにスピーカーケーブルを端子で接続しました。
反対側をDEQ-2000Aに接続します。
12V電源はラジコンのバッテリー充電用に30年くらい前に購入した電源を使うことにしました。
配線が終わり電源を入れると”ブー”というノイズが発生して焦りましたが、スピーカー配線のチャンネルが間違っていたので直したら音もしなくなりました。
DSPで中低音と高音用にチャンネル設定を行い、壊れたスピーカーひとつだけで音を出してみると、以前とはやや異なるもののやっぱりいい音が出ました。
2つあるツイーターについては1つでも2つでも音量がほとんど変わらず、DSPアンプで個別に音量調整ができるのと、スピーカー~アンプ間の配線が増えるため、1つだけ使うことにしました。
もう1台のSTANMORE Ⅱは普通に使えるので、こちらをDSPアンプのRCA出力端子に接続してステレオ再生で音を出してみると、左右の音量を揃えても少し音が違うせいか、変な聴こえ方がします。
どうせもう1台の方もそのうち壊れるに違いないので、壊れていない方も分解してスピーカーに直接接続してみると、音が揃ってすごくいい音になりました。
その他にも今回DEQ-2000Aと組み合わせることにより、もともとのSTANMORE Ⅱの不満が全て解決しました。
1、無音時に”サー”というノイズが聞こえる→ノイズはほぼ聞こえなくなりました
2、5分くらい無音時間が続くと電源が切れて、本体のボタンで電源を入れ直す必要がある→電源切れない(これ、海外の掲示板でボロクソ書かれてました)
3、各スピーカーに電源が必要→不要
4、ややステレオ感が足りない→ステレオ感アップ↑↑。
たぶん、もともとのステレオ感が足りなかった原因は、2つあるツイーターから音が出ていて距離が少し離れていたことだと思うのですが、今回は片方のツイーターしか使っていないので、それがステレオ感の向上につながったと思っています。
いろいろ試している途中で音が出なくなって奥さんの機嫌が悪くなりちょっと焦りましたが、元の状態よりも音も良くなり大満足の結果になりました。
たぶん同じことをしようとする人はほとんどいないと思いますが、お気に入りのスピーカーが壊れたときに捨てるのが忍びない人にはオススメの修理方法です。
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Posted at
2025/12/07 20:07:32