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タツゥのブログ一覧

2019年06月26日 イイね!

シビックタイプRハンガロリンク 6~7コーナ

今日は、6~7コーナのデータをもう少し詳しく見ます。

なんでそんなことをするのか?と言うと、データロガーの横Gは短時間に大きく変化するときに正しい値が測定できていない場合があるので、その確認をするためです。

何をどう確認して正しく測定できているか判断するかと言うと、正しく測定できていると考えられるデータに対し、整合性が取れているかどうかで判断します。

ここで正しく測定できていると考えられるデータは
1、車速
GPSを使っている場合、近くに壁があるとおかしなデータが取れている場合もありますが、今回の測定データの車速変化に不自然なところが見られないので正しく測定できていると考えられます。

また、車速から計算したコース1周の走行距離は4302mで、ハンガロリンクのコース中心は1周4381mということなので、おおよそ合っています。

2、ステアリングホイール角度
これは動画から目で見て角度を測っているので、絶対値は誤差が大きいです。
しかし、各時間に対する角度変化の有無については転舵しているときは、変化があるように値を決めているので、変化の有無に間違いはありません。

3、動画と計測データの同期
これは微妙にわからないのですが、加速開始時のエンジン音などから判断すると、ズレはなさそうでした。

以上を前提としてデータを見てみます。


まずは縦線aのところを見ます。
するとステアリングホイール角度の減少始めと横Gの減少し始めが同時発生していて、タイミングが合っています。
ここでは、ステアリングホイール角度と横Gの変化に整合性が取れていると考えられるので、横Gは正しく測定できていると考えられます。

また、ステアリングホイール角度の減少始めと車速の増加のタイミングも合っています。
加速をするときには前後方向のグリップを使うので、ステアリングを戻して横Gを減少させる=横方向のグリップを減少させていると考えると、ここでの操作の説明がつくので全体的に測定データの整合性が取れています。

次は縦線bを見ます。
bのところは舵角が最大になって一度少し戻したところです。

このbのタイミングで横Gの変化率が高くなっていることがわかります。(赤線の傾きが大きくなっている)

また、車速は加速から等速になっています。

ここでは舵角が最大になる(=タイヤスリップアングルが最大になる)ところで、加速を止めることで前後方向のタイヤのグリップを使うのを止めて、横方向のグリップを最大に使おうとしていると考えられます。

その結果、横Gの変化率も高くなっていると考えると操作の説明がつくので全体的に測定データの整合性が取れています。

次は縦線cです。
縦線cのところからステアリングを戻し始めます。
このタイミングと横Gの変化率が低くなるタイミングが合っています。
また、若干の時間差はありますが加速が開始しています。

このcのタイミングでは横Gの変化率が十分高くなり、車両の向きも変わったので、ステアリングを戻して加速を開始したと考えると操作の説明がつくので全体的に測定データの整合性が取れています。

最後に縦線dです。
縦線dのところではステアリグを戻し終えたタイミングと横Gが一定になるタイミングが合っています。
7コーナの横Gは7.5G前後しか出ておらず、6コーナの1Gと比べると低い値になっていますが、7コーナはコーナ中も加速を続けており、前後方向にタイヤのグリップを使っているため、その分横Gが低いと考えられます。

以上から、車速、ステアリングホイール角度、横Gの3つに整合性の取れていないところはないため、この動画の横Gについては6~7コーナ間のような短時間で大きく変化するところであっても正しく測定できていると僕は判断しました。
Posted at 2019/06/26 23:30:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2019年06月07日 イイね!

サーキット走行における横G変化率 第一回目

先日のブログのコメントの返信で、横G変化率(単位時間当たりの横Gの変化量)は、0→1Gにかかる時間が一般スポーツカーで0.35~0.5秒と返信しました。
(横G変化率では2~2.86G/sec)

この値は、過去に実測したデータをいろいろ見て算出した値なのですが、ふと思いました。

GPSロガーの場合、サンプリングタイムが0.1秒で、かつ大きな変化があった場合はなまされる傾向があるので、実際とは異なるのではないか?

AIMのEVO4のようにロガー本体にGセンサーを内蔵している場合は、測定された値そのもののが記録されており、かつサンプリングタイムも0.01秒なので、かなり正確に取れていると考えて、過去の日光サーキットの走行データを見返してみました。

まずはAIM EVO4とパフォーマンスBOXの差です。
全体


赤〇囲ったところは横Gの変化が大きいところで、ロガー間の差も大きいです。

次に3~4コーナのところを拡大します。


拡大すると横G変化率は4倍近く差があることがわかります。

8~10秒の範囲をもっと拡大します。
今度はAIMだけのデータにして、かつダンパーストロークから計算したロールを重ねます。


まず、0から1Gへ変化する時間は約0.09秒だとわかります。
横G変化率では11.1G/secです。

前回のコメントでは横G変化率は高くても2.86G/secと書きましたが、間違いでした。

ここで、ロール速度と横G変化速度を比較してみます。

赤〇で囲ったところは恐らく縁石に乗り上げたところで、ロール速度が速いのですが、そのほかのところはスプリングの伸び縮みによる振動でロールしているだけと考えられます。

この振動でロールしているところと横Gの変化を比較してみると、ほぼ同じような速度で変化していることがわかります。

ここで本日の考察
横G変化率の最大値はロール速度で決まる と考えられる。

では、ロール速度は何で決まるのか?というと
ロール軸まわりの固有振動数で決まる と思われる。

前回のブログで出てきた固有振動数は左右輪が同相で伸び縮みする場合の値で、ロール軸まわりの固有振動数とは異なります。

そうすると、ロール軸まわりの固有振動数を計算したくなりますが、計算するためにはロール軸まわりの慣性モーントとロール剛性の値を知らなければならず、どちらもわかりません。

う~ん、手詰まりです。

しょうがないので、ロール軸まわりの固有振動数はあきらめて、次のなぞを考えることにしました。

僕が調べたデータには本体にGセンサーを内蔵したものもあって、それでも最大は4G/secでした。

SタイヤのレースカーやF1はロール軸まわりの固有振動数はもっと高いはずなので、もっと横G変化率は高いはずです。

それにも関わらず2倍以上も差があるのは解せないので、もっと調査をしてみたいと思います。
Posted at 2019/06/07 22:41:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2014年12月14日 イイね!

ロガーデータの見方 TC1000

3週間前からこじらせている風邪ですが、ようやく良くなってきました。
まだ、喉が痛くて咳も出るのですが、先週末に比べればかなりいい状態です。

さて、今日はみん友のs氏さんの要望により、ロガーデータの見方について説明しつつ、データを見てみましょう。

まず、データを見る前に用意することがあります。
単独のデータを眺めていても眠くなるだけなので、同じクルマを自分より速い人が乗ったときのデータや自分のクルマと近い仕様のデータを用意して比較します。

しかしながら、必ずしもそういうデータを持っているわけではありません。
そんな人のためにサーキットシミュレーションをやっているのですが、サーキットシミュレーションはハードルが低いとは言い難いので、次の策を考えます。

僕がロガーを使い始めた2003年くらいは、検索しても1個か2個くらいしかロガーデータは出てきませんでしたが、昨今は山ほどでてきます。

ただ、自分のクルマに近い仕様のデータがあるとは限りません。
そんなときは以下の観点で探します。

1、タイヤが同じまたはタイヤの分類が同じ(Sタイヤやスポーツタイヤなど)
2、ラップタイムが近い
3、パワーウエイトレシオが近い(加速能力が近い)

ここで、数値データがあるのが最も望ましいのですが、画像データでもなんでもいいからとにかく探します。
YOUTUBEに速度表示がされている車載動画がアップされている場合は、コマ送りして記録するという方法はかなりオススメです。
この場合は、数値データを入手することができるからです。

ここの努力を惜しんではなりません。
本当に速くなりたいなら、車載動画からコマ送りで速度データを入手することに時間を使うことくらい大したことないはずです。

と言いつつ今回は、手元にあった適当と思われる青黒FD氏のデータと比較することにしました。
また、s氏さんのデータはパソコン画面をカメラで写したものだったので、こちらはパワーポイントでラインをトレースして使うことにしました。

こんな感じにトレースすると見やすくなります。


こうやって入手した比較用データを重ねます。

赤がs氏さん、青が青黒FD氏です。


走行ラインも重ねます。


比較を行う場合、タイヤが同じことが望ましいと書きましたが、今回はタイヤが異なります。

s氏さんのAE111:A048-185/55R14
青黒FD氏のRX-7:DIREZZA ZⅡ-255/40R17

車重の軽いAE111とは言え、185で14インチでは小さすぎな気もしますが、経験的には青黒FD氏のRX-7のZⅡと同等以上のグリップ力があると思います。

ということにして比較してみましょう。

何を見るか?と言うと速度を見ます。
今回の場合は、パワー差があるはずなので、直線の全開加速区間はあまり見ません。
減速と最低速度の前後を見ます。

ロガーデータの見方の基本

各地点で速度差の有無を見る


これだけです。
各地点というところが重要なので、本来は横軸は距離でなければなりません。
横軸が時間の場合は、距離に直すべきなのですが、今回のようにそれが困難な場合は、同じ地点が重なるように少しずつズラして見るようにします。

ということで、速度差の有無を見てみると、5~6コーナを除きs氏さんの方がコーナの最低速度が低くなっています。

ここで、最低速度が低いという事実のみを見て、”最低速度が低いからそこを直そう”ではダメです。
問題がるときに何の具体的な解決策もなく、ただ”がんばります!”と言っているのと同じにしか僕には聞こえません。

なぜ速度が低いのか?ここが大事です。
何度も書いてる気もしますが何度も書きます。
最低速度を決めているのは、横Gと旋回半径の大きさです。
旋回半径の大きさとは、つまり走行ラインということです。

走行ラインに問題があるのか?、それとも発生している横Gの大きさに問題があるのか?
このどちらが原因なのかを突き止めなければ何も解決しません。

そこで走行ラインを見てみます。

1~2コーナの推奨半径は47m前後で、s氏さんの走行ラインでは42mくらいに見えるので、少し小さいです。
これに対し、青黒FD氏は52mなので、その差が最低速度の差として現れていると考えられます。

ちなみに1.2Gで走行したときの速度差を計算すると
半径42m→80km/h
半径52m→89km/h

s氏さんと青黒FD氏の差も10km/h程度なので、旋回半径の差が最低速度差となっているようです。

3コーナはパっと見でも旋回半径が小さ過ぎです。
5コーナへのつながりを考えて小回りしていると思いますが、その分速度が落ちすぎていて、ラップタイムとしては遅いはずです。

5~6コーナは、走行ラインの差は大きく見えるものの、速度を比較してもあまり差がありません。
横Gを見ても差がないので、恐らく最小旋回半径もほぼ差がなく、その結果速度の差もないと考えられます。

8コーナは走行ラインを見ただけだと正直よくわかりません。
そこで、横Gを見てみます。
すると、8コーナは他のコーナと比較して横Gが低いことがわかります。
一方、青黒FD氏の場合、8コーナも他のコーナも横Gはほぼ同じです。

したがって、8コーナがの最低速度が低い原因は旋回半径ではなく、横Gが低いことが原因と考えられます。
その原因は恐らく僕と同じで、目の前にカベが迫ってくるので、減速しすぎているだけと思います。

ここで、もう一度1~2コーナに戻ります。
最低速度の差は旋回半径の差と考えられて、かつs氏さんの旋回半径は僕の推奨値よりも少し小さい程度なので、ラップタイム影響は小さいと考えられるのですが、2コーナ手前の加減速が気になります。

そもそも、旋回半径を小さくすることの利点は、その分、最低速度前後の加減速区間で高いGで加減速ができることなのですが、2コーナ手前で減速してしまっているので、2コーナ後の加速区間でも青黒FD氏よりも遅くなってしまっています。

なぜ2コーナ手前で減速しなくてはならなくなったのか?これが問題です。
そこで、もう一度走行ラインを見てみてください。



s氏さんの走行ラインでは1~2コーナの最小旋回半径の場所が、1コーナのところに来ています。
1コーナを小回りして減速しすぎているので、2コーナに向けて直線的に加速していますが、そのままでは2コーナを曲がれなくなっているので、2コーナに向けて減速してます。
1コーナと2コーナを別々のコーナとして走るような走り方です。

この走り方が必ずしも悪いわけではないのですが、多くの場合は1つのコーナとして走った方が速いです。
少なくともTC1000の1~2コーナは1つのコーナとして走った方が速いので、最低速度になる地点が1コーナと2コーナの中間くらい(このブログの200mよりも2コーナ寄り)になるように走り方を変えた方がいいと思います。

今回は以上ですが、ロガーデータの見方を整理すると
1、タイヤ、クルマの仕様、ラップタイムが近いクルマの実走データを入手して比較する
2、各地点で速度差の有無を確認する
3、差のあるところは、走行ラインと横Gを見て、差の原因がどちらなのか確認する
4、さらに、なぜそのような走行ライン、横Gになっているのかその原因を考える

ここで、車載動画を同時に確認することが有効です。
ロガーの走行ラインは、多くの場合コース図に対して少しズレがあるので、正しい位置を示しているとは言い難いです。

なので、しっかり車載動画を確認してロガーデータの走行ラインと相関を取ります。
横Gが低いところがあれば、そこも動画を確認します。

テールスライドしていると、そこの横Gは下がるのが普通です。
しかし、スライド直前は摩擦円の縁を走っていることが多いので、その部分を見ると、摩擦円の縁がどこにあるのかわかりやすいです。

逆にテールスライドのない動画では摩擦円の縁をしることが難しいので、ロガーでデータをとる場合は、2回くらいテールスライドするまで攻めた方がデータ解析を行う際に便利です。

同様に、ブレーキは必ずロックするまで踏みます。
ABSがついている場合は効くまで踏みます。

これ大事です。

ロガーデータでは、他のクルマとの比較をすることはもちろんなのですが、自分のクルマの限界に対してどの程度の状態で走らせているかを知ることも重要なので、ブレーキをロックさせたり、テールスライドさせたりして、クルマが限界を超えたときのデータも同時にとるようにしてください。

最後にロガーを使っていいことは何か?と言うと、いろいろ試した結果を各コーナ毎に確認できることです。
ラップタイムしかとっていないと、1周のタイムでしか良し悪しがわかりません。
しかし、例えば1コーナは従来に対し改善しても、8コーナをミスった結果1周が遅くなった場合、1コーナが改善できたかどうかを客観的に評価する方法がないわけです。
でも、ロガーを使えばそこだけを確認することができます。

ということで、ロガーは、走ってデータとって、データ見て解析して、また走ってデータとってというのを30回くらいやると、何か見えてくるはずなので、ひたすらデータをとりまくり、ひたすら解析しつづければ自ずと何をどういう視点で見ればいいかわかるようになると思います。

習うより慣れろ ってことかと思います。
Posted at 2014/12/14 13:00:30 | コメント(3) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2014年06月25日 イイね!

TC1000 レガシー走行分析

今日は、みん友のハードインパクトさんのTC1000走行データ分析です。

まずは走行データをごらんください。
比較に僕のデータを使ってみました。
横軸はいつもの距離ではなく、時間です。
途中からズレが大きくなるので、真ん中で分けて合わせなおしました。


まだサーキット走行をするようになってから3回目ということなので、初心者という位置づけになると思います。

僕が初心者だったときはサーキット走行6回目(2年間)くらいまではあまり変わりのない、お粗末な運転をしていた記憶がありますが、自分のことは棚に上げ、1回目だろうが3回目だろうが厳しくチェックしていきましょう。

まずは1コーナ手前の減速
悪くないと思います。
踏み始めをもう少しだけ、”エイッ”という掛け声とともに踏めばしっかり減速できると思います。

1~2コーナ
最低速度は僕とほぼ同じ。
しかし、そこからの加速が鈍いです。
考えられる原因は二つ
1)スライドするのが嫌でアクセルを踏んでいないだけ(クルマ的には余裕あり)
2)最小旋回半径が大きく、加速時の旋回半径を大きくすることができない。
 (加速時欧州式みたいな走りになっている)

走行ラインを見る限り、加速時欧州式にはなっていないようなので、スライドを嫌っているように思います。
もし、そういうことであれば、慣れるとアクセル踏めるようになるので、徐々に改善すればいいと思います。
いきなりアクセル全開にすると、タコってクラッシュするので注意してくささい。

3コーナ
ブレーキの踏み始めから終わりまで一貫して減速Gが低いです。
速度勾配から減速Gを計算すると、
 減速G=⊿V/⊿t
     =100/3.6/4.2
     =6.6(m/sec2)
     =0.67G

タイヤがデジタイヤのZⅡなので、サイズはやや細めということを考慮しても0.75Gくらいは出て欲しいものです。

まずは、この原因を明確にしなければなりません。
考えられる原因は
1)ペダルを強く踏んでいない
2)ABSがショボい
3)タイヤがなんらかの理由でグリップ低い

この3つのどれが当てはまるのですが、ペダルをABSが効くまで踏んでいたかどうかはドライバーのみ知ることなので、なにが原因なのかを考えてみてください。

また、減速区間では5コーナ手前と8コーナ手前の減速Gが3コーナよりも低くなっています。
これは明らかにドライバーがペダルを強く踏んでいないことが原因です。
その原因は、どちらのコーナもブレーキ踏み始めで、やや曲がりながらブレーキを踏む必要があるため、思い切って踏めていないのだと思います。

3コーナ自体は、やや最低速度が遅いものの、しっかり加速ができているようなので、とりあえずはそのままでいいと思います。

5~6コーナ
ここは、なぜかこういう走り方をしたくなりますが、これでは遅いです。
僕よりも最低速度は高いのですが、遅いです。

もっと最小旋回半径が小さくなるような走行ラインを走るようにしてください。

8~10コーナ
ここは難しいので、とりあえずはなにも考えずに走ればいいと思います。

以上ですが、サーキット経験3回目とは思えないほど、しっかり走っていると思います。
いきなりいろいろ試そうとすると、クラッシュが待っているので、ひとつづつ順番に改善するのがいいと思います。
Posted at 2014/06/25 00:36:33 | コメント(2) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2014年03月07日 イイね!

スーパー耐久 SLS AMG 車載分析

今までいろいろなサーキットの走行データを見てきたわけですが、ツインリンクもてぎの事例が少ないことに気が付きました。

そこで、今回は前回のブログで取り上げたBenz SLS AMG GT3の走行データを見てみます。
まずは、準備段階として、いつものように車載映像に表示されている速度をエクセル表に入力するだけの誰にでもできる簡単作業を行いグラフを作成します。

今回は速度だけなので、1時間くらい心を無にして入力するとあっと言う間にできあがります。
しかし、ツインリンクもてぎはロードコースの上にオーバルコースを作ってしまったため、トンネルが2箇所もありどちらもGPSの電波が届きません。

僕は電波系ではないのですが、GPSロガー君は電波系なので、電波なしでは自分を見失い座標の取得ができなくなってしまいます。

その結果、全くデータが取れなかったり、おかしなデータが取れたりします。
今回の車載映像をみると、おかしな速度が表示されているので、そこは適当と思われる値に補正します。

なにを持って適当と言えるのか?というツッコミをする人は少ないと思いますが、そのときに備えてサーキットシミュレーションも実施することで、適当かどうかがおおよそわかります。

ということで、出来上がったのがこちら
赤:実測、青:シミュレーション、黒:実測補正部分

前半部分(1コーナ~130R)


後半部分(130R~ビクトリー)


シミュレーションはEK9の実走ラインを使って、同じタイム、同じ最低速度、最高速になるように大体合わせこんでいます。

こういうデータを見るときに何を見ればいいのかが悩みどころなのですが、何かの走行データと比較をするのがわかりやすいです。
自分の走行データと比較するのが一番わかりやすいのですが、シミュレーションの結果でも構いません。とにかく比較対象を持ってきます。

今回はシミュレーションとの比較をしますが、走行ラインはEK9シビックの実走ラインを使っているので、走行ラインについてはその実走ラインと比較しているとも言えます。

まずは、差のあるところを挙げてみると

1~2コーナ(500~600m)
 実測の方が最低速度になる地点が奥で、立ち上がりが遅い

3~4コーナ(1100~1400m)
 実測の方が3コーナの最低速度が高く、発生地点が奥で、4コーナの加速が悪い

S字(2500~2700m)
 全般的に差が大きい

V字(2900~3000m)
 シミュレーションのコーナ立ち上がりが遅い

東ヘアピン(3300~3500m)
 実測の方がコーナ最低速度が低く、コーナ立ち上がりは速い

90度コーナ(4100~4300m)
 実測の方が減速開始地点が手前で、コーナ立ち上がりの加速地点も手前

ビクトリー(4500~4700m)
 減速部分に差がある

これらの差がシミュレーションの条件によるものなのか、それとも他に原因があるのかを考えることで、いろんなことがわかってきます。

ということで、次回は1~2コーナを見てみましょう。
Posted at 2014/03/07 21:11:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | データロガー | 日記

プロフィール

サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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