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タツゥのブログ一覧

2012年05月10日 イイね!

データロガー旋回編その7(タイヤ使用率)

とりあえず明日のためにグラフを作っておこうと思ったら、意外に眠くならなかったので本日アップです。
本日の題材ももてぎ東ヘアピンで車はN1車輌のシビックEK9です。
ドライバーはいつものN君Bです。




タイヤ使用率なる言葉は今日、僕が勝手に考えた言葉で、式も勝手に定義しました。
なので、タイヤ業界あるいはレース業界では違う言葉、指標があるかもしれません。

それにしても、N君は題材に持ってこいのデータを提供してくれて本当にありがたいです。
こんなにキレイに摩擦円の縁に沿って走っていようとは思いませんでした。

ブレーキ踏み始めと、曲がり始めに若干タイヤ使用率低いところがありますが、かなり良い走りです。
こういう走り方をしていてアンダーステアが出たのであれば、それは車がアンダーステアだと言ってあげたいですね。

タイヤ使用率がほぼ100%の領域で走っているということは、この走行ラインを走る限り、これ以上速く走れないということを意味しています。
Posted at 2012/05/10 00:58:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2012年05月08日 イイね!

データロガー旋回編その6(もてぎヘアピン)

今日は久々の会社で疲れました。

なので、今日はあまり理屈なしです。
ツインリンクもてぎの東ヘアピンコーナを曲がる車達を観察していると、今回のデータのように二通りの走行ラインがあることに気がつきます。

赤いラインはN君A+EG6、青いラインはN君B+EK9で、どちらもN1車輌です。


このほかにドアンダーラインというのもありますがどう考えても遅いので今回は割愛します。
もてぎ初心者のころ、人マネが信条の僕としてはどちらをマネるべきか困りました。
比較すべきデータもなかったのですが、スーパーGT車輌が青のラインで走っていたのと、走行距離が短く、レースではインを刺されにくいという理由で青の走行ラインをオススメしておきました。
その後、たくさんデータが増えてきてわかったことがあります。
どちらも大差なし。
強いて言うと青のラインの方が距離が短いので微妙に速いです。
今回のデータでは、走行距離に対しては全く同じタイムですが、青いラインの方が走行距離が4mくらい短いので、その分で約0.15秒くらい速く走れています。
でも、その他の周で比較するとタイムが逆転している周も多々あります。

今でも人に聞かれたら青のラインをオススメするのですが、その車に合っているかどうかの方がタイム影響が大きいので、とりあえず両方試してみて速い方、またはタイムが安定している方にするのがいいと思います。
どちらも同じときは、走行距離の短い方、レースする人は抜かれにくい方を選ぶのが良いでしょう。
走行距離が短い方がタイヤとガソリンが長持ちします。

その5とその6のまとめ
迷ったら悩まず両方試して後でデータを比較する。
Posted at 2012/05/08 00:30:20 | コメント(1) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2012年05月06日 イイね!

データロガー旋回編その5(ギア選択)

一昨日は、N君に僕のS2000にロールオーバーバー取付け作業を手伝ってもらい、夕方からはいつもお世話になっている走行会仲間の家に泊めてもらいました。
ブログの内容が辛口でない!とクレームがついたので今日から若干辛口にしたいと思います。

では早速、旋回編その5です。
今回はコーナを何速で走るべきか悩んで悩んで夜も眠れない人向けの内容です。
昔から、迷ったときは上のギアで走れと言われているのですが、この言いつけを無視する人たちが世の中にいます。
理由を聞くと、上のギアでは加速が悪いからと言います。
なるほど、加速が悪いのは困ります。
それでは、実際のデータを見ながら考えてみましょう。
データはいつものTC1000で僕のS2000走行です。
いまいちうまく走れていませんが勘弁してください。
TC1000の1~2コーナはノーマルエンジン、ギア比のS2000の場合、2速にしようか3速にしようか迷いどころだと思います。
実際に僕も両方試しましたが、データを比較したところ3速の方が速く走れていたので、今は3速で走っています。

以前の加速計算ではシフトアップを考慮するのが面倒だったので平均出力で計算したのですが、今回はギア選択による加速の違いを計算しなくてはならないので、本田技研工業㈱のHPに載っていたエンジン出力グラフから計算してみました。
ただし、そのままの数値では駆動力が大きくなりすぎて実測値とまるで合わないので、補正係数をかけています。今回の補正係数は0.82です。つまり最高出力205PS相当のエンジンで計算しています。


計算に使った駆動力


計算結果を見ると、確かに2速の方が駆動力が大きいことがわかります。
しかし、実測結果では僕がアクセル全開にするのは325m付近だということがわかります。
横Gを見てみると、横Gが1G以下になるのは340m付近で、それまではタイヤが滑って全開にできなかったと思われます。(本当は270m付近から全開にしたい)
325m地点の速度は約105km/hで、S2000に255/40R17という標準サイズのタイヤを履いた場合の2⇒3速へのシフトアップ速度とほぼ同じです。
2速で走れるのは105km/h以下の速度域でしかなく、TC1000の1~2コーナでは横Gが1G以上の区間になり、3速でも全開にできないので2速でも全開にできません。
ということは、どちらで走っても同じです。
しかし2速はアクセル開度が大きいと、駆動力が大きすぎてリヤタイヤが滑り、アクセルを緩めるとエンジンブレーキが強く効いて無駄に減速してしまうので微妙なアクセルコントロールを要求されます。
上手い人が走れば恐らくほぼ同じタイムで走るはずですが、僕のように微妙なアクセルコントロールをあまりする気がなく、かつコーナリング中にシフトアップをするのが苦手なドライバーの場合は間違いなく3速で走った方が速く走れます。
さらに、1コーナの入り口で3⇒2速へシフトダウンするときにブレーキが甘くなったり、回転数が合っていないとエンジンブレーキがかかりすぎて、必要以上に速度が落ちてしまう場合が多々あります。
2速に落とした方が加速がいいと言う人は大体このパターンで、速度が落ちすぎていて横Gも低く、タイヤのグリップが余っているから加速できているだけなので、実際のタイムは悪い場合がほとんどです。

今回は、比較のために2速と3速の加速の違いを計算しましたが、わざわざ計算しなくても迷ったときには、両方のギアで走って後でデータを比較すれば一発解決なのでした。
Posted at 2012/05/06 23:59:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2012年05月04日 イイね!

データロガー旋回編その4(最小旋回半径)

いやぁ、GWはブログに専念できますなぁ。全然日記じゃないけど。

今回は最小旋回半径がラップタイムに及ぼす影響についてです。
前回の旋回半径目安を無視するとどうなるか?
実例で説明するのがわかりやすいので今回もN君に登場してもらいます。
2年以上前のデータで、N君は初か2回目くらいのTC1000でいろいろ試しているところです。
まずはデータをご覧ください。


いつものコーナですが、ここの最小旋回半径の目安は20mです。
それに対し、N君は約25m、僕は18mです。
N君の旋回半径は大きすぎ、僕は少し小さめです。
コーナに入る手前の520m付近では僕もN君もほぼ同じところにいます。
このときのタイム差は0.73秒
ところが、コーナを立ち上がり全開加速に入った700m付近では
タイム差が0.93秒、距離で6mの差がついています。
700m付近の速度は約92km/hなので、6mを進むためにかかる時間は約0.2秒。
コーナに入る前と後では実質的に0.4秒もの差がついてしまいました。
一方、グラフを見るとわかりますが、僕もN君も減速Gはほぼ同じでコーナリング中の最低速度はN君の方が6km/h以上も速く、全開加速もほぼ同じです。
差が大きくついているのは、減速⇒最低速度、最低速度⇒加速の区間です。
最小旋回半径が大きいと最低速度で走行する距離が長くなります。
最低速度で走っているところの横Gは最大横Gになっているので前後方向へタイヤのグリップが使えず、加速も減速もできません。
その結果、最低速度は高いものの最低速度で走る距離が長くなり、また加減速をする区間の減速G、加速Gは低くなり、平均速度は低くなるということになっています。
それともうひとつ重要なのは僕の走行ラインの方が走行距離が6m短いので、その分は間違いなく速く走ることができます。

僕の最小旋回半径は目安よりも小さいので、もっと小さくしたらいいのではないか?と思うかもしれませんが、過去の経験からすると目安よりも半径が小さすぎると最低速度が落ちすぎて、加速にも時間がかかかるので、実際にはもう少し旋回半径を大きくした方が、あと0.1秒くらい区間タイムが速いのではないかと思っています。
Posted at 2012/05/04 00:52:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | データロガー | 日記
2012年05月03日 イイね!

データロガー旋回編その3(最小旋回半径の目安)とパスタ屋

今日は雨の降る中、実家から帰ってきました。
昨日家族で昼飯を食べに行ってきたのですが、毎回僕の要望によりパスタ屋です。
新津田沼駅から少し離れたところにある、マッセリアというレストランでしたが、雰囲気もよくパスタもパンも美味しくて大満足でした。

そんなわけで、旋回編その3

今までの確認項目をおさらいしましょう。
直線加速と減速Gは十分高い
コーナの最大横Gは十分高い
コーナの最低速度も十分高い
にも関わらずまだタイムがいまいちの場合があります。
直線とコーナが速ければ全部速いに違いない!と思うかもしれませんが、湾岸ミッドナイトにも書いてあるように、サーキットには直線でもコーナでもないところがあります。
それは直線とコーナのつなぎの区間です。
(そこはコーナだろ!というツッコミはなしです)
ところが、ここを直接評価するための手法がありません。

そこで、各コーナの最小旋回半径を目安と比較します。
目安の半径は各コーナによって異なるので作図を行います。
作図によって得られた円の半径をR0、コーナ前後の進行方向角度差をΔθ(deg)とすると、
最小旋回半径の目安をRとすれば、大よそ以下の関係があります。
※シケインやS字コーナの場合は補正が必要ですが、今回は割愛します。

R=R0-0.0555×Δθ

いつものTC1000で見てみると、作図で得られる円の半径は約30mです。
進行方向の角度差は180°なので、
最小旋回半径の目安は
R=30-0.0555×180=20m

僕の走行データでは旋回半径が20.9mなのでおおよそ合っています。

ただし、作図で得られた円の半径が30m以下の場合は下式を用います。
R=R0-(0.0555-0.00277×(30-R0))×Δθ


今回の最小旋回半径の目安は、いろんな人、車、サーキットで得られた下表の数値を元に計算式に置き換えたものです。
あくまでも目安なので、車やコーナの形状、バンクの有無などで多少の変化はあります。


アウトインアウトをする目的は、旋回半径が大きい方が、コーナリング速度を上げられて速く走れるからと言われていますが、半分合っていて半分間違いです。
サーキット走行では、減速⇒コーナ最低速度⇒加速を合計した時間がもっとも短くなるような走るのが正解なので、コーナの最低速度だけ上げても全体としては速くは走れません。
というわけで、そこについては次回説明したいと思います。

その3のまとめ
1、コース図を元に、コースからはみ出さない最も大きな円を作図する。
2、各コーナの最小旋回半径の目安を計算式から算出する。
3、最小旋回半径の目安と自分の走行データを比較する。

Δ1:コーナ旋回半径の目安の見直し
 30m以上のときが実測値やシミュレーションと乖離があったので見直しました。

計算式も以下に変更しました。
R=R0-Δθ×(1/9-5/(3×R0))

30m以下のときは変更ありません。
関連情報URL : http://www.bs-masseria.com/
Posted at 2012/05/03 21:26:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | データロガー | 日記

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サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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