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2013年06月16日 イイね!

マクラーレンMP4/5 鈴鹿

せっかく空力反映したシミュレーションができるようになったので、「F1解剖講座」に掲載されている、1989年鈴鹿GPのマクラーレンMP4/5のシミュレーションをしてみることにしました。

その前に走行ラインを準備する必要があるので、FD2シビックの実走データであわせ込みをしました。
赤:シミュレーション、青;実測


走行ライン
コースが大きすぎて全体だと走行ラインがよくわかりません。


1コーナはこんな感じ


鈴鹿はコーナにバンク角がついているところがあったり、アップダウンがあったりしていまいちシミュレーション向きではありませんが、そこそこ合いました。

130R~シケインのところはGPSデータから直接求めた速度とドリフトBOXの表示する速度と距離の関係にズレがあるので、シミュレーションが合わないというよりもどちらかのデータがおかしいようです。

それとシケインは下っているせいか最大横Gも低いようで結果的に大きな差が発生してしまいました。

という状況を踏まえつつマクラーレンのシミュレーションをしてみます。
走行ラインはシビックと同じです。
赤:シミュレーション、青;実測


合っていると言えば合っている。
全然合ってないと言えば合っていない。

シミュレーションの条件
車重:600kg
最大出力:600PS (出力曲線はFD2シビックを使い、補正係数を2.7にしました)
ギア比:シビックFD2(ファイナルのみ4.1に変更)
最大横G:1.6、最大減速G:1.2、最大加速G:1(横Gはヘアピンで合わせました)
180km/hの走行抵抗:200kgf
100km/hのダウンフォース:160kgf

比較の実測データはセナが鈴鹿GPの予選でポールポジションを取ったときのもので、1’38”04です。
ドライバーがセナなだけに運転はほぼ完璧なはずです。

でシミュレーションしてみて気がついたこと
1、シケインの実測の発生Gがやたらと低い
 →F1解剖講座によれば、シケインでは1.3Gしか出てないそうです。
  旋回半径としてはヘアピンと大して違いがないのですが、ヘアピンは1.7Gです。
  やぱり下っているのが原因なのか、それともシケインの舗装が悪いのか、ヘアピンはバンクがついているのか、不明です。

2、1~2コーナの減速~加速までが全く合わない!
 実は色々走行ラインを変えてシミュレーションしてみたのですが、どうやっても合いませんでした。
 バンクの影響はあると思えるものの、原因不明です。

3、スプーン1個目~2個目の間(3850m付近)で加減速をしている。
 シビックのシミュレーション結果でも加減速しているのですが、実測では加減速をしていません。
 でも、セナはシミュレーションどおりに加減速しています。
 クルマの差なのかドライバーの差なのかは不明です。

4、130Rの速度差が大きい
 F1解剖講座によれば、300km/hでのダウンフォースは約1000kgfほどあるのですが、今回のシミュレーションでは1440kgfもあるので、その差が出ているようです。
 さらに、実際には荷重とタイヤの最大グリップは比例するわけではないのでその差も考えられます。

5、実測はダンロップコーナ(1750m付近)で減速していない。
 シミュレーションでは減速しているため、旋回半径をシミュレーションよりお大きく取っていると考えられる。
 また、その手前の逆バンクの最低速度が遅いので、逆バンクを小回りしていると考えられる。

てな感じでいろいろ謎が深まりました。
とりあえず予選の動画探して実際の走行ラインを見てみたいと思います。

ちなみに鈴鹿は1周5.7kmです。
一区間5mで分割しているので、分割数は1000以上。
しかも直線部分が少ないので、走行ライン作るだけで1日以上かかってしまいました。

あ~疲れた。
2013年06月10日 イイね!

空力始めました

先週末は今年の目標である、サーキットシミュレーションへの空力影響反映を行いました。

とは言うものの、速度とダウンフォースの関係とか、ダウンフォース(タイヤ接地荷重)とグリップの関係などの実測データがないので、以下の仮定により計算することにしました。

1、ダウンフォースは速度の二乗に比例する。
2、グリップはタイヤ接地荷重(車重+ダウンフォース)に比例する。

実際はどちらもちょっと違う気もしますが、まずはこれで始めてみることにしました。

その前に、まずは今までのシミュレーションでダウンフォース影響があると思われるロガーデータとシミュレーション結果を比較してみましょう。

今回の実測データは、「GTーRマガジン 036号」の49ページに掲載されている、2000年のGT500マシンであるカルソニックGTーRです。
ドライバーは本山選手でタイムは52”28です。


赤:シミュレーション、青:実測


シミュレーションを行うにあたり、エンジンパワー、車重、ギア比などが必要なのですが、当然知る由もないので、実測データへの合わせ込みを行った結果、以下の条件としました。

車重:1250kg
最大出力:500PS (出力曲線はS2000を使い、GT500なだけに補正係数を2にしました)
ギア比:S2000
最大横G:1.6、最大減速G:1.4、最大加速G:1.3
走行ライン:僕の推奨ライン

摩擦円は、ダウンフォース影響の小さい1コーナ、1ヘア、2ヘアで合わせ込みをしているのですが、そうすると、ダンロップコーナや最終コーナのように速度が高くダウンフォース影響の大きいコーナの速度が合いません。
無理矢理合わせようと走行ラインを変更しても、走行ラインがコース内収まらずどうしても合わなくなってしまいます。

次に、今回の空力影響反映バージョンでのシミュレーション結果です。

赤:シミュレーション、青:実測


走行ラインは、ダンロップと最終コーナだけ実測になるべく合うように変更しました。
ダウンフォースを考慮すると、コースからはみ出さずにそれなりに合うようになりました。

空力影響を考慮するためには、ダウンフォースを設定しなくてはなりません。
今回はいろいろと計算した結果、適当と思われる以下の値としました。

ダウンフォース:180kgf@100km/h
ダウンフォースが0kgf時のタイヤ摩擦円の大きさ
 最大横G:1.5、最大減速G:1.3、最大加速G:1.2

最低速度V(m/sec)の計算は下式で行いました。
V=(a×R/(1-a×R×kzv))^0.5

R:走行ラインの曲率半径(m)
a:速度0m/secでの最大G(m/sec2)
kzv:速度に対するダウンフォース係数

kzvの算出式
 kzv=Fv/(m×V^2)

Fv:速度V(m/sec)でのダウンフォース(kgf)
m:車重(kgf)

速度V(m/sec)で走行中の最大G:amaxの算出式
amax=a×(1+kzv×V^2)

この式は、一番最初の仮定に基づいているので、もしそれぞれの実測データがある場合は、別途繰り返し計算によって算出することになります。
式の解説はメンドいので次回にします。

いささか無理矢理合わせこんだ感もあるのですが、それなりに合っていて使えそうなので、今度は「F1解剖講座」に掲載されているマクラーレンMP4/4の日本GPでセナの予選データでも確認したいと思います。
2012年12月09日 イイね!

日光サーキット サーキットシミュレーション

今日は僕のブログカテゴリの中で一番読まれているサーキットシミュレーションです。

ウソつきました。本当は一番読まれていません。

来週の14日に日光サーキットに行くのでいつものサーキットシミュレーションをしました。
どこのサーキットもそうなのですが、09年くらいに自己ベストが出ていて、それからどんどんタイムは落ちる一方です。
走り込み不足が原因とも思うのですが、ダンパーの減衰が年々下がってきていたことも一因と考えているので、KYBダンパを新調した今年はどうにか自己ベストを更新したいと思っています。

走行ラインは2010年10月に僕が走行した42”8を使いました。


シミュレーション結果はこちら


今までのTC1000や茂原ではずっと同じシミュレーション条件にしていたのですが、日光はいまいち乖離が大きいので、横Gなどを以下の係数にしました。
最大横G:1.15
最大減速G:0.75
最大加速G:0.65
出力補正:0.75

いずれもタイムが落ちる方向に補正したのですが、それでもシミュレーションのタイムは41”64で、僕のタイムとの差は1,2秒もあります。

差が大きくついているところ見てみると
1、8コーナ(高速コーナ):最低速度前後の加減速がぬるい
2、10コーナ(バックストレートエンド):ブレーキングがク○
3、最終コーナ:こういう複合コーナはシミュレーションとの乖離が大きめなので今回は無視

ということで、14日の課題は
1、8コーナ加減速にメリハリをつける
2、10コーナ手前のブレーキはバリバリABSを効かせる

この二つで0.4秒タイムアップして、42秒4
となるわけですが、参考に自己ベストの42秒5のときと42秒8を比較してみます。


やっぱり0.3差は8~10コーナのところでついています。
なので、まずはここをしっかり走って自己ベスト同等を今回の目標にしたいと思います。
2012年10月23日 イイね!

車重実測

昨日は有休で暇してたので部屋の掃除をしました。
ゴミが山のように出てきたので直接、市の清掃センターに持ち込むことにしました。
宇都宮市の場合は南清掃センターというところで受け入れをしてくれます。
燃せるものなら粗大ゴミでもOKです。

以前、一度行ったことがあるのですが、入り口を入ると受付みたいなところで止められます。
受付のおっちゃんに”お前は宇都宮市の者か?”と問いかけられるので、”そのとおりである”と答えると通してくれます。地方税の納税証明書などは不要です。
つまり、宇都宮市に住んでいれば、税金支払いの有無に関係なくゴミを捨てさせてくれるのです。
何のために地方税払ってるんだ!なとと怒ってもしょうがないので、ゴミ焼却場へクルマを進めます。

じゃなかった、大事なのはここの受付前の道路です。
実はトラックスケールが仕込まれています。
そして断りもなく重量を測定しています。
測定はゴミ捨て前とゴミ捨て後の2回行われます。
恐らく処分したゴミの重量実績を記録するためと思われます。
しかし徒歩でゴミを持ってきた人はゴミ捨て後は体重を測られることになってしまうので、女性から訴えられないかと心配です。
僕は女性ではないので、そこはどうでもいいのですが、車輌重量が気になります。
受付の前に表示器みたいなものがあるのですが、室内側を向いていて運転席からは見えません。
前回来たときと今回のゴミ捨て前は気が付かなかったのですが、実はその表示器とは別にもう一つ上の方にこちら向きの表示器があることにゴミ捨て後の計測時に気が付きました。
きちんと表示されていて、僕のクルマ(アウディA3)+ガソリン+僕+その他の重量は1500kgと表示されていました。

ここで、僕=55kg、ガソリン=40kg、その他=10kgを上式に代入しアウディの重量を算出すると
1500-55-40-10=1395kg
アウディA3は1395kg前後であることがわかりました。
ちなみに車検証には1390kgと書いてあるので、ほぼ合っていました。

ということで、宇都宮市に住んでいれば、税金支払いの有無に関係なく車重を2回も測定してくれて、ついでにゴミまで処分してくれるのでした。
宇都宮市はスバラシイ!。
税金を一定以上払っている人は特典として、前軸重量と後軸重量を別々に測定してくれると、さらにいいと思いました。

納税証明書の提示は不要ですが、免許証などで住所確認をされることがあるらしいので、宇都宮市民でない人は、お住まいの地域の清掃センターへ行くか、宇都宮市民の友人を連れて行ってください。

今度の有休にS2000の車重測定、もとい、S2000でゴミ持込みに行ってきたいと思います。
2012年08月26日 イイね!

茂原ツインサーキット

今日は広島から実家のある神奈川に帰ってきたはずが、なぜか今日から半年間栃木県に住むことになったH氏と友人夫婦ととんかつを食べに行ってきました。
以前はあまりとんかつって興味がなかったのですが、最近とんかつ大好きなことに気が付きました。
今日のとんかつ屋さんは隠れた名店的においしいかったです。

さて、今日のお題は茂原ツインサーキットのサーキットシミュレーションです。
最近タイムが伸び悩んでいるので、シミュレーションをして改善策を検討することにしました。

まずは過去の走行データを見てみます。

青は09年でタイムは50.538
赤は10年でタイムは50.912
黒い線は各場所でのタイム差をあらわしていて、段々タイム差がついていることがわかります。
速度差が大きいところを見てみると、1コーナと最終コーナ(10コーナ)の速度差が大きいです。

次に10年の走行ラインを使ってシミュレーションをしてます。
(本当は09年でシミュレーションしたいけど、09年はGPSロガーではないので走行ラインありません)

走行ラインはこちら

シミュレーションのタイムは49.25秒で、僕のタイムよりも1.3秒も速いです。
ただ、1コーナまでのストレートはかなり登っているのでその分の速度差があるのと、シケインや6~7コーナの切り返し区間がシミュレーションではただの半径の大きいコーナの扱いになっていて横Gの左右変化に伴う車輌不安定さが全く考慮されていないので、実質的には49.6秒くらいがシミュレーションのタイムとして妥当なところだと考えています。

1コーナと最終コーナの最低速度を見てみると、シミュレーションとはあまり差がないことがわかります。
これは最低速度が低い原因が旋回半径にあることを意味しています。
逆に考えると09年は10年よりも大きい旋回半径で走行していたと推測できます。
そこで、いつもの最小旋回半径推奨値を作図と推奨計算式によって算出してみます。
表中のS字係数という意味深な言葉は、S字では切り返し部の半径減少が不要っぽいので、半径減少量を半分にするための係数です。S字が二つ続いているときは、S字係数2でこのときは半径減少量は0です。
S字の作図方法は図を参照してください。






1コーナは推奨半径で走ると最低速度が09年と同じになります。
最終コーナはどちらかと言うと10年の走行ラインと合っています。

次に各コーナ最小半径を推奨値に近づけた走行ラインでシミュレーションしてみました。



2コーナは10年は最小半径が小さくなりすぎていたようです。
3コーナはシミュレーションに比べ最低速度付近で走行している区間が長いのですが、恐らくコースが下っていることが原因ではないかと考えています。
そしてシケイン
差が大きいです。特に右に曲がる一つ目の差が大きい。
シケインの走行ラインは、以前から何が正しいのか皆目検討が付かなかったのですが、シミュレーションをしてみた結果からすると、コース中央付近から進入するラインを選択すると
①3コーナの立ち上がりラインが苦しくならない
②シケイン一つ目の旋回半径が小さくなり過ぎない
③全体の走行距離が長くならない
この3つのバランスが取れていいようでした。
今までは、3コーナ立ち上がりでアウト側に寄ってそのままシケインに進入していたのですが、シケインの縁石ジャンプをかまさない場合、このラインでは一つ目の半径が小さくなってしまい、いまいち良くなかったようです。
かと言って、3コーナ立ち上がりであまりアウトまで寄らないと3コーナの旋回半径が小さくなってしまうのと、シケイン一つ目の速度をがんばって上げようとしても二つ目の速度が決まっているので、あまり上げられないので、3コーナ~シケイン二つ目までを総合的に見てもっともタイムの良いラインを選択する必要があるようです。

最終コーナは最小旋回半径に問題はなさそうなものの、ブレーキング開始地点が手前すぎるという問題がありそうです。
ここは壁が近いので、ただのビビリなのですが、一度雨の日にクラッシュしたことがあるので慎重にブレーキを詰めたいと思います。
全部うまくできたら、きっと50秒フラットくらい(09年マイナス0.5秒)くらいはイケるような気はしてきました。ただ、シミュレーションの49.6秒は全く出る気はしません。

最後に、シミュレーションをやるとわかることについて
シミュレーションをやると、各場所の速度は走行ラインが決まると(車が同じ場合)、ひとつの値に決まるということがわかります。
車が違う場合でも加速側はエンジンパワーで差が出ますが、ブレーキング~コーナ最低速度まではタイヤの摩擦円が同じなら、全く同じ速度になります。
つまり、同じようなタイヤの摩擦円を持っている車の走行データを比較したとき、同じような速度カーブになっていれば、それは同じような走行ライン上を同じような運転操作をしたということを意味しています。

プロフィール

サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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