今日は広島から実家のある神奈川に帰ってきたはずが、なぜか今日から半年間栃木県に住むことになったH氏と友人夫婦ととんかつを食べに行ってきました。
以前はあまりとんかつって興味がなかったのですが、最近とんかつ大好きなことに気が付きました。
今日のとんかつ屋さんは隠れた名店的においしいかったです。
さて、今日のお題は茂原ツインサーキットのサーキットシミュレーションです。
最近タイムが伸び悩んでいるので、シミュレーションをして改善策を検討することにしました。
まずは過去の走行データを見てみます。

青は09年でタイムは50.538
赤は10年でタイムは50.912
黒い線は各場所でのタイム差をあらわしていて、段々タイム差がついていることがわかります。
速度差が大きいところを見てみると、1コーナと最終コーナ(10コーナ)の速度差が大きいです。
次に10年の走行ラインを使ってシミュレーションをしてます。
(本当は09年でシミュレーションしたいけど、09年はGPSロガーではないので走行ラインありません)

走行ラインはこちら

シミュレーションのタイムは49.25秒で、僕のタイムよりも1.3秒も速いです。
ただ、1コーナまでのストレートはかなり登っているのでその分の速度差があるのと、シケインや6~7コーナの切り返し区間がシミュレーションではただの半径の大きいコーナの扱いになっていて横Gの左右変化に伴う車輌不安定さが全く考慮されていないので、実質的には49.6秒くらいがシミュレーションのタイムとして妥当なところだと考えています。
1コーナと最終コーナの最低速度を見てみると、シミュレーションとはあまり差がないことがわかります。
これは最低速度が低い原因が旋回半径にあることを意味しています。
逆に考えると09年は10年よりも大きい旋回半径で走行していたと推測できます。
そこで、いつもの最小旋回半径推奨値を作図と推奨計算式によって算出してみます。
表中のS字係数という意味深な言葉は、S字では切り返し部の半径減少が不要っぽいので、半径減少量を半分にするための係数です。S字が二つ続いているときは、S字係数2でこのときは半径減少量は0です。
S字の作図方法は図を参照してください。
1コーナは推奨半径で走ると最低速度が09年と同じになります。
最終コーナはどちらかと言うと10年の走行ラインと合っています。
次に各コーナ最小半径を推奨値に近づけた走行ラインでシミュレーションしてみました。
2コーナは10年は最小半径が小さくなりすぎていたようです。
3コーナはシミュレーションに比べ最低速度付近で走行している区間が長いのですが、恐らくコースが下っていることが原因ではないかと考えています。
そしてシケイン
差が大きいです。特に右に曲がる一つ目の差が大きい。
シケインの走行ラインは、以前から何が正しいのか皆目検討が付かなかったのですが、シミュレーションをしてみた結果からすると、コース中央付近から進入するラインを選択すると
①3コーナの立ち上がりラインが苦しくならない
②シケイン一つ目の旋回半径が小さくなり過ぎない
③全体の走行距離が長くならない
この3つのバランスが取れていいようでした。
今までは、3コーナ立ち上がりでアウト側に寄ってそのままシケインに進入していたのですが、シケインの縁石ジャンプをかまさない場合、このラインでは一つ目の半径が小さくなってしまい、いまいち良くなかったようです。
かと言って、3コーナ立ち上がりであまりアウトまで寄らないと3コーナの旋回半径が小さくなってしまうのと、シケイン一つ目の速度をがんばって上げようとしても二つ目の速度が決まっているので、あまり上げられないので、3コーナ~シケイン二つ目までを総合的に見てもっともタイムの良いラインを選択する必要があるようです。
最終コーナは最小旋回半径に問題はなさそうなものの、ブレーキング開始地点が手前すぎるという問題がありそうです。
ここは壁が近いので、ただのビビリなのですが、一度雨の日にクラッシュしたことがあるので慎重にブレーキを詰めたいと思います。
全部うまくできたら、きっと50秒フラットくらい(09年マイナス0.5秒)くらいはイケるような気はしてきました。ただ、シミュレーションの49.6秒は全く出る気はしません。
最後に、シミュレーションをやるとわかることについて
シミュレーションをやると、各場所の速度は走行ラインが決まると(車が同じ場合)、ひとつの値に決まるということがわかります。
車が違う場合でも加速側はエンジンパワーで差が出ますが、ブレーキング~コーナ最低速度まではタイヤの摩擦円が同じなら、全く同じ速度になります。
つまり、同じようなタイヤの摩擦円を持っている車の走行データを比較したとき、同じような速度カーブになっていれば、それは同じような走行ライン上を同じような運転操作をしたということを意味しています。