2012年10月01日
以前読んだことのある論文集にホンダR&Dテクニカルレビューというのがあるのですが、最近インターネットで見ることができるようになっていることを知りました。
こちら
https://www.hondarandd.jp/index.php
登録制なのですが、登録すれば誰でも無料で見ることができます。
オススメは
①F1スペシャル
これは全ページおもしろいです。
F1好きでなくても、クルマの技術が好きな人は絶対読むべき内容満載です!!。
②Vol22 No2 「V10 500馬力エンジンの開発 -高出力と環境性能の両立技術」
「V10 500馬力エンジンの開発 -高出力化とその信頼性保証技術」
次期NSXとして発売予定だったクルマ用に開発されたV10エンジンについて書いてあります。
③Vol22 No2 「低粘度エンジン油の省燃費効果としゅう動摩耗に与える影響」
エンジンオイルについて書いてあります。
④Vol20 No1 「2007年モデル鈴鹿8時間耐久マシンCBR1000RRWの紹介」
2輪もおもしろいです。
⑤Vol19 No2 2006年モデルMoto-GPマシンRC211Vの紹介
2輪もおもしろいです。
⑥Vol19 No2 「Development of V8 Engine for American Le Mans Series」
アメリカルマンシリーズ用V8について。 英語です・・・。
⑦Vol15 No2 「4ストロークロードレーサRC211Vの紹介」
V型5気筒エンジン カッコいい!。
他にも興味深い論文たくさんです。
ぜひ読んでみてください。
Posted at 2012/10/01 23:39:42 | |
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参考文献、論文 | 日記
2012年10月01日
ただいま、台風17号直撃中です。
あまりに風の音がうるさいので窓ガラスが割れるんじゃないかと心配です。
そんな本日、H氏に手伝ってもらいブレーキホース交換をしました。
S2000やDC5インテタイプRでは、純正のブレーキホースがキャリパー側のフィッティングからスポっと抜けるというトラブルが多く発生しているようなので、今週末に走行する茂原走行会が心配で心配でしょうがなくなりメッシュホースにすることにしました。
今回買ったのはAPPのステンメッシュで両端はスチール製です。
ホース交換と言えば新品のワッシャに交換しないと漏れが心配です。
純正品を買わねば!と思っていたら、ホースと一緒に入っていたのでそれを使うことにしました。
ホースに限らないのですが、キャリパを交換、オーバーホールするときなどはホースを外したところからフルードがポタポタ垂れてきます。
それを放っておくと、リザーブタンクの中のフルードが全部なくなってしまい後でエア抜きが大変です。
そこで、H氏にはブレーキペダルをずっと踏んでおくだけの簡単な仕事をお願いしました。
こうすると、エアを吸うところがなくなるのでフルードは垂れてこなくなります。
今回H氏に言われるまで気づかなかったのですが、ここでブレーキランプが点かないようにヒューズを抜くなどの処置をしておかないと、バッテリーが上がってしまうので、事前にヒューズを抜いておきましょう。
僕は面倒なのでバッテリ端子外しました。
順調に交換し、バンジョーボルトにワッシャを挟んで規定トルクの34Nmで締め付けることになりました。
ここで大事なことはワッシャが座屈するまで締めるというところです。
弾性域ではダメです。
しっかりワッシャが塑性変形するところまで軸力を上げることが大事です。
ただし、バンジョーボルトのような中心に穴の開いているボルトは同じサイズのボルトに比べて降伏締め付け軸力が低くワッシャのみに気をとられているとボルトがねじ切れてしまうので注意が必要です。
いつもなら手ルクレンチなのですが、今回はブレーキ系ということでトルクレンチを使います。
まずは、手ルクレンチでトルクと角度を手感で測りつつ、適当と思われるところで締め付けをやめます。
次に34Nmに合わせたトルクレンチで締めます。
スル~と回ります。(30°くらい?)
どう考えてもおかしいので24Nmに設定しなおして締めます。
まだ回ります。
おかしいと思ったので、ベンディンタイプで締めてみました。
やっぱり20Nm前後で回ります。
しょうがないので、もう一度プリセットタイプで24Nmで締めたら、少し回ってようやくカチンと鳴りました。
しかし、ワッシャを見てみたら・・・
なんと!ペッタンコになってました。(元が1mmくらいで0.5mmくらいになってた)
明らかに座屈しすぎです。
ただ、漏れはしないのでとりあえずヨシとしました。
実は34Nmというのは、純正の締め付けトルクなので、説明書のトルクを見てみました。
30Nmでした。
これでも高すぎる!!
もはや信じられるのは自分だけ、ということで残りは22Nmで締めることにしました。
ただ、これだとワッシャの潰れ感が足りなかったので、23Nmにセットした状態でワッシャがしっかり座屈するところまで締め付けました。
最後に純正のワッシャを見てみると、スチールっぽい材質だったのに対し、付属のワッシャは明らかに銅だったので、まずは座屈強度が大きく違っていたようです。
さらに、フィッティング側の座面も純正より小さく面圧的にも厳しいそうでした。
恐らく純正のボルトは工場納入時に防錆油が塗布された状態で納入されていて、潤滑条件はオイル塗布ありのはずなので、潤滑状態は今回と合っていると思います。
とりあえずは問題ないと思うのですが、あまりにも軸力が低い状態で締まっているのは心配なので、純正のワッシャを購入して締め直す予定です。
本日の教訓
ワッシャを座屈させる部品は、ワッシャの潰れ具合を目視しながら締め付けるべし!
10月1日追記
もう一度サービスマニュアルをじ~っと読んでみたのですが、普通オイル塗布するところにはオイル塗布って書いてあるのに対し、ここは全く指示がないので、どうやらバンジョーボルトはオイルのない状態、つまりキャリパ側のめねじのオイルをふき取って脱脂した状態で締めるのが正しいようです。
オイル塗布の有無でトルク係数の差が1.5倍あると仮定すると、オイル塗布時の適正締め付けトルクは34Nm/1.5=22.7Nm、ホース付属の指定トルク30Nmではオイル塗布無しで20Nm。
とすると、今回は23Nmくらいで締めているので大体合っています。
いずれにしても、しっかり座屈させつつ座屈させ過ぎないという微妙な締め付けの要求されるところは、手感と見た目で締めるのがいいようです。
ここの純正ワッシャって150円くらいしかしないので、余計に2つ多く買って一度締め付けて潰れ具合を確認してから他も同じように締めるのがベストだと思います。
ちなみに純正でない銅ワッシャは1枚数十円です。
Posted at 2012/10/01 00:12:16 | |
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