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2013年02月16日 イイね!

リジカラその2

今日は寒くて寒くてしょうがないので、ひたすら家でみんカラです。

ダンパテスタを調べてたらこんなん出てきました。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=c1zuDJ76TGY

このビデオ見たら、
「サブフレームはあんな大きなガタ分だけいつも動いているのか!これは大変だ!!」
って思っちゃいますね。

自動車会社の設計者達は、ボルトの周りにあんな大きな隙間があって、サブフレームが動き回っているにも関わらず、生産効率を上げるために放置しているようなアホばかりなのか?

アホはスプーンです。

少なくともプリウスの設計をしているトヨタ自動車にはそんなアホはいないはずです。
(プリウスの設計がトヨタかどうかは知りませんが・・・)
トヨタ自動車にはねじのスペシャリストである酒井さんという方がいました。
http://www.yokendo.com/book/978-4-8425-0348-3.htm

被締結物の接合面に滑りが生じて、常時しゅう動しているとそのうち接合面が摩耗してきます。
摩耗するとボルトの軸力が下がり摩擦力も下がるのでますます摩耗が進行します。
最後は軸力がなくなって、ボルトに緩みが発生します。
トヨタ自動車は、そんなボルトの緩みが発生するような接合方法を採用するようなアホ会社ではありません。

ボディとサブフレームをボルト締結している構造では、ボルトの軸力で接合面に摩擦力を発生させているので、ボルトの周りに隙間があろうとなかろうとボディとサブフレームの接合面が動くことはなく、ボルトの周りには隙間があってもなんら問題はありません。

実際には何かしらの効果がリジカラにはあるのかもしれませんが、そのメカニズムの説明として明らかなウソをつくのは許せません。

生産効率を上げるために、ボルトの周りに隙間がある⇒これは本当と思われる
その結果、走行中はその隙間分だけサブフレームが動いている⇒これはウソ

本当に動いているなら、実際の走行中にサブフレームが動いているところを動画で録るべきだろうと思います。

追記:ボディとサブフレームの接合面滑り対策としてリジカラを使うのは間違いですが、もし滑りでお悩みの方がいましたら、こちらの商品をオススメします。
その名もイカグリップ!!。
http://www.yepc.co.jp/products/esk/ekagrip.html
M10とかM12用のものが流用できるはずです。
どこで買えばいいのかは知りません。
Posted at 2013/02/16 20:27:39 | コメント(9) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2013年02月16日 イイね!

ダンパーテスタ

ダンパーテスタはなんでシリンダ側を動かすんだろう?って不思議に思って考えてみました。
本当の理由はわかりませんが、こんな理由かと思います。

1)往復運動させる部分はダンパテスタの下側に配置したい。(いちいち上側を動かす理由がない)
2)複筒式ダンパはガス室が分離されていないのでシリンダ側を下にしないと使えない。
3)一般車では複筒式が使われることが多いので、シリンダ側を下にして下側を動かすのが普通の測定方法になっている。

どちら側でもいいけど、たまたまシリンダ側を動かすことになったくらいの理由しかなさそうです。
だったらやっぱり、シリンダスピードって言うべきですね。

まぁそんなことはどうでもいいのですが、調べている途中で見つけたこちらのページ
http://www.tomsracing.co.jp/products/parts/details.php?mprID=309

グラフ3とグラフ4は見慣れたグラフです。
でもグラフ1とグラフ2はあまり出てこない。
というかグラフ2なんて初めてみました!

ダンパの開発をする人に言わせれば、グラフ3、4よりも、グラフ1、2の特性が大事なんだそうです。
グラフ3、4というのは1,2の最大値をそのときのシリンダスピードを横軸にしてプロットしたものです。
なので、いろんなストローク、周波数での1、2のグラフがあれば3,4はそこから作ることができます。
3,4はどうでもいいわけではないけど、1,2の一部分を示すに過ぎない。ということみたいです。

ダンパーは値段が高い割には不透明な部分が多いので、日本自動車用ショックアブソーバー協会(JASA:Japan Aotomobile Shockabsorber Association)でテスト規格を作って、日本で発売するダンパーは全てそのテスト結果を開示するように義務化をしてもらいたいです。

注:JASAなんて協会はありません

動画もありました。
これはピストンスピード測ってます!
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=0_JmcrvtVgU#!
Posted at 2013/02/16 18:58:16 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2013年02月16日 イイね!

プリロードその2

要するにただのストローク調整であるプリロード調整ですが、
”オレは街中を合法的に走っていても違いが感じられたぞ!、それをプラシーボ効果とは何事ぞ!”
とお怒りの方もいらっしゃると思います。

そもそもお前の走行速度は違法である!と言ってあげたいところではありますが、グっとこらえてその原因を考えてみましょう。
前回の計算で考慮していないことがあります。
それは、1G荷重でのピストン位置変化によるガス圧反力変化とダンパ減衰力変化です。

初期縮み量と1G荷重でのピストン位置


ダンパはスルーロッドダンパを除き縮み側にピストンが動くとケースの中にピストンロッドも入り込むため、その分ダンパ内のガスが圧縮されます。
その結果、ガス圧力は高くなりガス圧による反力も上がります。
ただ、手でロッドを奥まで押し込んでみた感覚的には30Nも変わっていないと思うので、ほとんど影響はないと考え、前回の計算では割愛しました。

次にピストン位置によるダンパ減衰力の変化です。
これは皆目検討がつかないのですが、少なくとも新品時はほとんど変化がないと考えられます。
ところが長年使うとシリンダーが摩耗し減衰力は変化します。
実際上どのくらい摩耗して、どのくらい摩耗すると減衰力がどう変わるのか実測したことがないので、本当のところはわかりません。

ただ、前回ダンパをオーバーホールに出したときは、シリンダの摩耗量が多いとのことでケースを交換することになってしまいました。
なので、それなりに減衰力影響はあると考えられます。

ここで、スプリングに初期縮みを与えると1G荷重でのシリンダに対するピストン位置が変わります。
今までずっと使ってたところよりも初期縮みを与えた量だけピストン位置が伸び側へ移動します。
すると、今までは摩耗したところを中心にピストンが動いていたものが、摩耗の少ないところを中心に動くようになって減衰力も変化すると考えられます。

という二つの要因が考えられるのですが、さらに車高が実は変わっていたとか、変えていないつもりのところが変わったことが原因とも考えられます。

考えられる要因の中で最も影響がありそうなのはダンパ減衰力変化なので、もし初期縮み量だけを変えて、待ち乗りで違いが感じられるような場合は、オーバーホールに出した方がいいと思います。

ところで、プリロードとはなんら関係はないのですが、
こういうダンパの絵を見ていていつも思うことがあります。
ダンパの減衰力を表すときピストンスピードという言葉が出てくるのですが、どう考えてもたくさん動くのはケース(シリンダ)側です。
なので、本当はシリンダスピードというのが正しいと思います。

以前、ダンパテスタを使ったことがある人にどっちが固定されているのか聞いてみました。
答え:ロッド(ピストン側)

少なくともダンパテスタで測定しているのはシリンダスピードに対する減衰力変化なのであって、ピストンスピードではないようです。(テスタのメーカによる違いはあると思いますが)

相対速度なのでどっちでもいいと言えばいいのと、実車ではどちらもそれなりに動いているのでなんら間違いではないのですが、ピストンスピードという表現はいまいち違和感がありますね。
Posted at 2013/02/16 15:36:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | いろいろ計算 | 日記
2013年02月16日 イイね!

プリロード

今日のお題はプリロード。
僕はこのプリロードというものの目的がよくわかっていません。
でも何をするかは知っています。

実際にやることは、ダンパ-ASSY(スプリング組み込み状態)で、スプリングを予め縮めておき、ダンパーが伸びきり状態でもスプリング反力が出るようにします。
このときのスプリング反力をプリロードといいます。

で、プリロードってなんか意味あるんでしょうか?
プリロードの有無だけで比較実験したことがないので、本当のところはわかりませんが、過去20年の経験では僕には違いはさっぱりわかりませんでした。

ということでいつもの計算

こんな絵のダンパーASSYで計算してみます。
この絵の中で、③の寸法はスプリングの自由長です。


結果はこちら


まず、プリロードのかけ方ですが、上図の様にダンパが伸びきった状態でアッパシートとロアシート間距離がスプリングの自由長と同じになるようします。
このときのプリロードは0です。
僕はプリロードという言葉が大嫌いなので、このときを初期縮み量0mmと表現します。
ここからロアシートを上げて行くとスプリングが縮みます。
そうするとスプリング初期縮み量×バネレートに相当するプリロードがかかります。
上図では、③-⑦=10mmなので、下の絵は初期縮み10mmの状態です。

ロアシートを上げると車高が変わってしまうので、ロアケースの位置を調整して④=⑧になるようにします。
同一ダンパで、同一スプリングを使う場合、車高は④、⑧で決まるのでこの寸法が同じであれば車高は変化しません。

ここで大事なことがあります。
それは図中の①+②の寸法です。(アッパシート下面~ダンパケース上面距離)
ダンパは初期縮み量0mmでも10mm伸びきった状態なので、①+②の寸法に変化はありません。
つまり①+②=⑤+⑥という関係で。
(①⑤はバンプストップラバーなので①=⑤、②=⑥です)

次に計算結果のグラフを見てみます。
当たり前ですが、初期縮み10mmのときはスプリング縮み量0~10mmという範囲はありません。

今回計算に使った条件

バネレート :180N/mm
ガス反力  :250N(計算上は無視してもあまり違いはありません)
1輪荷重  :3850N
伸びきり状態のケース上面~バンプストップラバーまでの距離(図の②と⑥):55mm

初期縮み0のときは1G荷重をかけると、20mm縮みます。(グラフのa)
a=(3850-250)/180=20(mm)
a+b=②という関係になっているので、
パンプストップラバーまでの距離は35mmです。

初期縮み10mmのときは1G荷重をかけると、10mm縮みます。(グラフのc)
ここで、②=⑥という関係からパンプストップラバーまでの距離dを求めると
c+d=⑥=②=55なので
d=55-10=45mm

1G荷重時のスプリング縮み量で整理すると
伸び側ストロークは
初期縮み0 :20mm
初期縮み10:10mm
⇒初期縮みを与えると、伸び側ストロークは初期縮み分だけ減少する

縮み側ストロークは
初期縮み0 :35mm
初期縮み10:45mm
⇒初期縮みを与えると、縮み側ストロークは初期縮み分だけ増加する

グラフを見てもらうとわかるように、1G荷重から小さいストロークの範囲ではダンパケースにかかる力は全く同じなので、なにも違いはありません。
一般公道を合法的に走っているときは、ストロークは小さいので、初期縮み影響はわからないと思います。
サーキットでは、ストロークを目いっぱい使うことが多いのでグラフのように違いが発生します。
ただ、伸び側については初期縮み量が1G縮み量に対してあまり大きくない場合(今回の計算例では5mm以下)、スタビライザーの影響でここまでダンパは伸びないと考えられるので違いはないと思います。

一方縮み側については、初期縮み量を与えることで、バンプストップラバーまでのストロークが増加するので、ストローク不足のダンパーASSYの場合は大きく違いが発生します。

でも、これって変わったのは縮み側ストロークの影響なわけで、初期縮みによる初期スプリング反力=プリロードとは関係ないですよね?

僕がS2000を購入した当初、テインのタイプフレックスという○子供向けのダンパでサーキット走行をしたことがあります。
全長調整式の車高調はストローク不足とは無縁である。というよくわからない思い込みで走行し続けていたところ、あまりに具合が悪く、TC1000の1コーナで8回スピンしたため、ストロークを確認したら全くストロークが足りてませんでした。

しょうがないので、10mmくらい初期縮み量を与えたところ、かなり改善しました。
もちろん街中を合法的速度で走るだけなら、何も変化はありませんでした。

本日のまとめ
プリロードは縮み側ストロークを確保するために初期縮みを与えた結果発生するものであって、それ自体はどうでもよい。
ただし、縮み側ストロークが増えた分、伸び側ストロークは減少するとともに、伸びきり時のタイヤ荷重変化が大きくなるので、バランスを見ながら調整する必要がある。

たぶんプリロードって言葉は、全長調整式の車高調を売り出すときに”なんだか良さそう”って思い込ませるために車高調業界が広めた言葉だと思います。
減衰力特性も出さなければ、実車の実測結果も出さない。
そしてプリロードを変えると○○に変化がある。とかウソをつく。
ちゃんとした計算結果、実測結果がない理論はなんの役にも立ちません。
Posted at 2013/02/16 11:37:17 | コメント(4) | トラックバック(0) | いろいろ計算 | 日記

プロフィール

サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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