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2013年06月10日 イイね!

空力始めました

先週末は今年の目標である、サーキットシミュレーションへの空力影響反映を行いました。

とは言うものの、速度とダウンフォースの関係とか、ダウンフォース(タイヤ接地荷重)とグリップの関係などの実測データがないので、以下の仮定により計算することにしました。

1、ダウンフォースは速度の二乗に比例する。
2、グリップはタイヤ接地荷重(車重+ダウンフォース)に比例する。

実際はどちらもちょっと違う気もしますが、まずはこれで始めてみることにしました。

その前に、まずは今までのシミュレーションでダウンフォース影響があると思われるロガーデータとシミュレーション結果を比較してみましょう。

今回の実測データは、「GTーRマガジン 036号」の49ページに掲載されている、2000年のGT500マシンであるカルソニックGTーRです。
ドライバーは本山選手でタイムは52”28です。


赤:シミュレーション、青:実測


シミュレーションを行うにあたり、エンジンパワー、車重、ギア比などが必要なのですが、当然知る由もないので、実測データへの合わせ込みを行った結果、以下の条件としました。

車重:1250kg
最大出力:500PS (出力曲線はS2000を使い、GT500なだけに補正係数を2にしました)
ギア比:S2000
最大横G:1.6、最大減速G:1.4、最大加速G:1.3
走行ライン:僕の推奨ライン

摩擦円は、ダウンフォース影響の小さい1コーナ、1ヘア、2ヘアで合わせ込みをしているのですが、そうすると、ダンロップコーナや最終コーナのように速度が高くダウンフォース影響の大きいコーナの速度が合いません。
無理矢理合わせようと走行ラインを変更しても、走行ラインがコース内収まらずどうしても合わなくなってしまいます。

次に、今回の空力影響反映バージョンでのシミュレーション結果です。

赤:シミュレーション、青:実測


走行ラインは、ダンロップと最終コーナだけ実測になるべく合うように変更しました。
ダウンフォースを考慮すると、コースからはみ出さずにそれなりに合うようになりました。

空力影響を考慮するためには、ダウンフォースを設定しなくてはなりません。
今回はいろいろと計算した結果、適当と思われる以下の値としました。

ダウンフォース:180kgf@100km/h
ダウンフォースが0kgf時のタイヤ摩擦円の大きさ
 最大横G:1.5、最大減速G:1.3、最大加速G:1.2

最低速度V(m/sec)の計算は下式で行いました。
V=(a×R/(1-a×R×kzv))^0.5

R:走行ラインの曲率半径(m)
a:速度0m/secでの最大G(m/sec2)
kzv:速度に対するダウンフォース係数

kzvの算出式
 kzv=Fv/(m×V^2)

Fv:速度V(m/sec)でのダウンフォース(kgf)
m:車重(kgf)

速度V(m/sec)で走行中の最大G:amaxの算出式
amax=a×(1+kzv×V^2)

この式は、一番最初の仮定に基づいているので、もしそれぞれの実測データがある場合は、別途繰り返し計算によって算出することになります。
式の解説はメンドいので次回にします。

いささか無理矢理合わせこんだ感もあるのですが、それなりに合っていて使えそうなので、今度は「F1解剖講座」に掲載されているマクラーレンMP4/4の日本GPでセナの予選データでも確認したいと思います。

プロフィール

サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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