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2013年07月13日 イイね!

これって本当?

今日は、定期的に行っているハイパコの調査で信じがたい情報があったのでご紹介します。

まずは、ASMのこちらのブログをお読みください。

写真を見ると車高調にダストプーツという名前の出荷用カバーがついたままになっているのがとても気になりますが、それはこの際気にしないことにして文章を読んでみると、ASMではスプリングの内径を実測していると書いています。
最近、僕の仕事でも図面指示の内径よりも0.06mmも小さい部品が納入されてきて、組み付けできないことがあったので、表記を信じないで実測するのはいいことです。

実測の結果、ID60のハイパコスプリングの内径がφ63だったので、アダプタをφ62.4で作成した。と書いてあります。

初めはいまいち理解できなかったので、もう一度読み返してみました。

ハイパコの表記:ID60  (IDの意味は内径です)
実測の内径  :φ63

え~っ、マジか~っ!!

ってくらいびっくりしました。
僕もいろんな内径の直巻きスプリングを使ったことがあるので、どうにか共用できないものかと内径を実測したことがあります。

スプリングとシートのどちらも表記のIDの寸法狙いで作ると製造バラツキで組付けできなくなってしまうので、少しスキマができるような設定になっているのが普通なのですが、メーカによって思想が違うようで、スプリングは表記IDで作り、シートをID-1mmくらいで作るところとか、スプリングも+1mm、シートも-1mmとかで作っているところもありました。
なので一般的には、直巻きスプリング内径は表記IDに対し0~+1mmくらいで作られているようです。

ところがハイパコ
表記はID60なのに実測はφ63
φ62.3とかφ61のものもあるんだそうです。
要はバラツキが大きいってことです。

普通の人は表記IDを信じてスプリングを購入するので、φ59のスプリングシートに組み込むと中心が2mmもズレてしまいます。
以前こちらで書いたように、スプリングの中心がスプリングシート中心とズレるとダンパに曲げの力がかかってフリクションが増大し良くないです。
実際は大した影響はないと思うのですが、ズレは小さいに越したことはありません。

にも関わらず、値段が普通の直巻きスプリングの倍以上するハイパコの内径が表記IDに対して2mm以上も大きいとはどういうことなのでしょうか?

さらに、バネレートは巻き径の3乗に反比例するので、こんなに内径のバラツキが大きくてちゃんと正しいバネレートが出ているのか?とかいろいろ心配になってしまいます。

ちなみにASMでは片側だけ削っていますが、こうするとスプリング中心とスプリングシート中心がズレてしまいます。
パーチェを併用しているので中心ズレは気にしていないのでしょうが、これは良くありません。
パーチェというスプリングシート荷重の偏りを補正するための部品をつけるためのアダプタをつけると、スプリングシート荷重の偏りが普通よりも大きくなる。
本末転倒とはこのことです。

僕はハイパコが嫌いなわけでも何でもなく、きっといい製品だと思っているのですが、具体的にどのようにいいのかを調べれば調べるほど買う気が失せてきます。
ただ、実測結果とは言え、内径のバラツキが2mmもあるなんて信じられません。
もし、どなたか実測された方がいたら情報ください。
Posted at 2013/07/13 21:35:28 | コメント(2) | トラックバック(1) | クルマ | 日記

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サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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