今日は、ルマン24時間であります。
裏番組でワールドカップもあるらしいのですが、やはりルマンですよね!
ということで、今日はルマンの放送を見ながらみんカラであります。
今日のお題は、みん友のmistbahnさんが日光をビートで走行したときのデータ比較です。
僕も過去に一度ビートを運転させてもらったことがあり、そのときのデータと持ち主S君のデータがあるのでそ、それらのデータと、いつものシミュレーションを重ねてみました。
ちなみに僕の方が持ち主S君よりも遅かったので、僕の走行データは1~4コーナの僕が速かったところだけ使ってます。
赤:mistbahnさん、青:S君、緑:シミュレーション、桃:僕(1~4コーナ)
走行ライン
これは僕のS2000のライン(赤)との比較です。
■ラップタイム
mistbahnさん:49秒923
僕 :49秒2
S君 :48秒6(S君の当日ベストは47秒832)
シミュレーション:46秒79
■シミュレーションの条件
エンジン出力:ビートの性能曲線×0.82
車重 :840kg(ドライバ、ガソリン含)
最大減速G:0.63G
最大加速G:0.5G
最大横G :1.0G
走行ライン:僕のS2000の走行ライン
それでは1コーナから順番に見ていきます。
1コーナは見てのとおり、mistbahnさんの減速開始地点がかなり手前であることがわかります。
ここは、1コーナにだまされて、1コーナに向けて減速したくなるので、その影響が出ていると思われます。
2コーナはその結果として最低速度が手前になりすぎていますが、3コーナにむけて加速できているのでその点については問題はありません。
問題は最低速度が低いことです。
僕もmistbahさんも最低速度はほぼ同じです。
しかし、シミュレーションと比較すると5km/h程度遅いです。
原因は横Gが低いことです。
シミュレーションは1.0Gを最大としているのに対し、実測では0.9G程度しか出ていません。
S君も同様に最低速度が低く、僕の記憶では激しいアンダーステア状態で、それが横Gが低かった原因と考えています。
S2000で走行すると、他のコーナに比べて2コーナの横Gが低いことはないので、横Gが低い原因を突き止める必要があります。
3~4コーナですが、ビートの場合、アクセル全開で走れると思うのですが、2コーナの最低速度地点が手前で、そこから加速し続けているので、ライン的に苦しくなって、4コーナでややアクセルを戻す必要があったと思いますが、ここは1コーナの減速開始地点と2コーナの横Gが上がれば解決可能と思われます。
6コーナは最低速度地点が奥側になっているために、6~8コーナの加速区間の速度が低くなっています。
6~8コーナの加速区間はS君とほぼ同じなのですが、S君の場合は6コーナの最小旋回半径を大きくしすぎており、最低速度が高い代わりに、アクセル全開が遅くなっています。
6コーナは6コーナの立ち上がり重視で走った方が全体として速く走れます。
mistbahnさんの場合は、6コーナの最低速度地点を手前にすれば、コーナ中の最低速度はやや低いものの、6コーナ立ち上がりはほぼシミュレーションのように走れると思います。
8コーナはもっと速い速度で走れるのですが、強い減速を必要としないコーナをアクセルパーシャルで走るのは結構度胸がいるので、ここは走り込みで解決できると思います。
しかしながら、9コーナに向けてのアクセル全開地点が奥になりすぎているのは具合が悪いです。
コーナ立ち上がりまでのラインを考えて、適切なタイミングで全開にできるようにしなくてはなりません。
10コーナですが、直線からの減速のデータがおかしな状態になっています。
車載映像を見る限り僕とほぼ同じ走行ラインを走っているのですが、ロガーデータでは大きく歪んでいるので、ロガーデータがおかしいと思います。
データがうまく取れていないだけのはずなので、ここは無視すればいいのですが、気になるのは減速Gです。
シミュレーションはS君の減速に合わせて0.63Gとしているのですが、0.63Gという値は普通スポーツタイヤとしては低すぎる値です。
僕が運転したときは、ロックするまで踏んでしまいましたが、それでも0.63G程度しか出ておらず、なぜか減速Gが異常に低かったです。
しかし、普通スポーツタイヤであれば最低でも0.8Gは出て欲しいです。
mistbahnさんの減速Gは0.65G~0.7Gくらいに見えますが、やはり低いです。
また、10コーナはS君もmistbahnさんも最低速度がシミュレーションより低いです。
S君の横Gは1G近くでているので、問題は旋回半径が小さいことです。
僕のデータもS君とほぼ重なるのですが、横Gは低くないものの、旋回半径が小さいため最低速度が低くなっていました。
ここも、2コーナと同じで激しいアンダーステアで曲がらなかったので、こういう状態になったと考えています。
こうやって見てみると、S君のビートは強い減速をするコーナでアンダーステアが強かったようです。
11コーナは最低速度が33km/hとなっているのですが、これはデータがおかしいと思います。
減速開始と立ち上がり部分を見る限りS君と同じように走れているはずなので、とくに問題なさそうです。
という感じなのですが、今回のデータを見て走り方を変えればすぐに速くなるところ、ある程度走り込みが必要なところ、クルマそのものの問題があるところがあると思います。
大阪から来られてたということで次に日光を走るのはかなり先になると思いますが、コーナによって横Gが低いところがあるのは、他のサーキットでも同じようなコーナで同じように起きることだと思うので、次回サーキットを走るときには、コーナによって横Gが低くなっているところがないか確認してみてください。
減速Gについては、他のビートの情報を入手する必要があると思います。
ビートで速い人のクルマの仕様をパクったり、走行データを入手して比較してみてください。
サーキットを速く走るためには、横Gと減速Gが高くなくてはなりません。
ビートの相場がわかりませんが、ZⅡでああれば、横Gは1.1G、減速Gは0.8G程度が出せるはずなので、まずはこのGが出せるようにしたいものです。