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2015年03月14日 イイね!

車高の前後バランスを変える理由

前回は、車高を変えても前後荷重の変化はほとんどないと書きました。

そこで普通はこう思うわけです。
でも車高の前後バランスを変えるセッティングするよね?
一体何が変わるの?

実は僕もよくわかってません。
確かに車高の前後バランスを変えると走行影響があることはわかっていて、実際にセッティングの大事な要素だと思っています。
でもなにがどう変わるから走行影響があるのかははっきり知りません。

とは言うものの、参考書等に書いてあることを自分なりに理解した内容はあります。
正しいかどうかは実測も計算もしたことがないのでわかりません。

ということで、僕の理解したこと

車高を変える→重心高とアーム角度が変わる→アーム角度が変わるとロールセンタ高が変わる→重心高とロールセンタ高が変わるとロール剛性が変わる→ロール剛性の前後配分が変わる→左右タイヤの荷重変化が前後で変わる→左右合計のタイヤグリップ最大値が変わる

まさに風が吹くと桶屋が儲かるくらいわけがわかりませんが、ロール剛性の前後配分が変わるってところが肝っぽいです。

リジットアクスルとかトーションビームはよくわかりませんが、ストラットやダブルウィッシュボーンの車輌は車高を下げると重心高が下がる以上にロールセンタが下がるので(重心~ロールセンタ間距離が長くなり)ロール剛性が下がります。

例えば、リアの車高を下げるとリアのロール剛性が低くなります。
左右の荷重移動量はロール剛性が低い方が小さいので、リアの車高を下げると左右の荷重移動量が少なくなります。
※前後を合計した左右荷重移動量はロール剛性では変化しないので注意

左右荷重移動量が少ないと左右合計タイヤグリップ最大値が大きく(減少量が小さく)なるので、リアタイヤのグリップが上がります。

要約すると
①リアの車高下げる
②リアのロール剛性下がる
③リアタイヤのグリップ上がる
という構図が成り立ちます。

つまり、リアの車高を下げると、リアタイヤの荷重が増加するからグリップが上がるのではなく、リアのロール剛性が下がって、左右荷重移動量が減るからグリップが上がるということのようです。

例のごとくプロ(自動車メーカ)は、ロール剛性の前後配分を計算した上で諸元を設定していて、走行中のアーム角度やタイヤの荷重などを実測しているはずなので、計算結果と実測結果を合わせて説明した参考書を出して欲しいなぁってずっと思っているのでした。
Posted at 2015/03/14 23:59:25 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2015年03月14日 イイね!

車高変化と前後荷重変化のおさらいと実験

こんばんは。

最近、新ネタおよび新ネタを開拓する気力がないので、昔のネタのおさらいをします。

今日のお題は、車高変化と前後荷重変化なのですが、21世紀になってすでに15年も経とうかという昨今においても未だに間違った理解をしている人がいるので、改めて取り上げることにしました。

<間違った理解>
 フロントの車高を下げるとフロント荷重が増える
 リアの車高を下げるとリア荷重が増える

<正しい理解>
 フロントまたはリアの車高を下げると、重心が移動した方向の荷重が増える
 ※車高が下がった方ではなく、重心が前後どちらに移動したかで荷重が変化する側が決まる
 
 一般車輌では車高の変化に伴う、重心の前後移動量は小さいため、荷重変化はほととんどない

と100回書いても根拠に乏しく、信頼性がないので、本当はコーナウエイトゲージを用いて実測したいのですが、残念ながらコーナウエイトゲージを持っていないので、別の方法でかつどこのご家庭にもある測定機で測定できる方法で実験してみたいと思います。

1)容易するもの
1、腕立て伏せのできる人
2、体重計
3、平らで滑りにくい床

2)実験方法
1、体重を量る
2、腕立て伏せの姿勢になる(腕は伸ばした状態)
3、手の下に体重計を入れる
4、体重計の目盛りを読む         ・・・①
5、足と手をついている位置が変わらないように腕を縮める
6、体重計の目盛りを読む         ・・・②
7、2の状態に戻る
8、体重計に対して頭の位置が変わらないように腕を縮める
  (足をついている位置を後ろにズラすことになるはずです)
9、体重計の目盛りを読む         ・・・③

普通にやると腕を縮めるときに身体全体が前方(頭の方)に移動しようとするので、移動しないように注意が必要です。

①②③の結果を見ると、①と③はほぼ同じ値になって、②は①③よりも大きな値(2~4kgf)になると思います。
もし、①と③が同じ値にならない場合は、同じになるように体重計の目盛を見ながら腕を縮めてみてください。
そのときに頭が動いていなければ正しく測定できています。

測定をすると気が付くと思いますが、体重計の値はあまり安定しません。
そしてその理由が、身体の前後位置の変化によるものだということに気が付きます。

腕の曲げ伸ばしによる身体の姿勢変化ではなく、体重計に対する身体全体の前後位置変化が体重計の値が変化する原因になっていることがわかると思います。

例のごとくプロやショップは当然のようにコーナウエイトゲージで車高変化に対するコーナウエイト(各タイヤの荷重)を測定していて、車高変化で前後荷重がほとんど変化しないことを知っていると思うので、不勉強な雑誌記者などに教えてあげて欲しいと思います。
(以前も書きましたが、マジメなオプションでは実測してました、、買っておけば良かったと後悔してます)

計算もしてみました。
計算では②の場合2kgfの変化、③では変化なしになりました。



②では重心が前方(P点側)に移動する


③では、重心の相対位置は①と変化しない




ちなみに、体重計は辛いわりに安定した値がでないので、料理などに使う計量器を使うテストの方がオススメであります。
ってことにこのブログを書いてる途中で気が付いた・・・。
Posted at 2015/03/14 23:11:28 | コメント(1) | トラックバック(0) | いろいろ計算 | 日記

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サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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