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2019年06月07日 イイね!

サーキット走行における横G変化率 第一回目

先日のブログのコメントの返信で、横G変化率(単位時間当たりの横Gの変化量)は、0→1Gにかかる時間が一般スポーツカーで0.35~0.5秒と返信しました。
(横G変化率では2~2.86G/sec)

この値は、過去に実測したデータをいろいろ見て算出した値なのですが、ふと思いました。

GPSロガーの場合、サンプリングタイムが0.1秒で、かつ大きな変化があった場合はなまされる傾向があるので、実際とは異なるのではないか?

AIMのEVO4のようにロガー本体にGセンサーを内蔵している場合は、測定された値そのもののが記録されており、かつサンプリングタイムも0.01秒なので、かなり正確に取れていると考えて、過去の日光サーキットの走行データを見返してみました。

まずはAIM EVO4とパフォーマンスBOXの差です。
全体


赤〇囲ったところは横Gの変化が大きいところで、ロガー間の差も大きいです。

次に3~4コーナのところを拡大します。


拡大すると横G変化率は4倍近く差があることがわかります。

8~10秒の範囲をもっと拡大します。
今度はAIMだけのデータにして、かつダンパーストロークから計算したロールを重ねます。


まず、0から1Gへ変化する時間は約0.09秒だとわかります。
横G変化率では11.1G/secです。

前回のコメントでは横G変化率は高くても2.86G/secと書きましたが、間違いでした。

ここで、ロール速度と横G変化速度を比較してみます。

赤〇で囲ったところは恐らく縁石に乗り上げたところで、ロール速度が速いのですが、そのほかのところはスプリングの伸び縮みによる振動でロールしているだけと考えられます。

この振動でロールしているところと横Gの変化を比較してみると、ほぼ同じような速度で変化していることがわかります。

ここで本日の考察
横G変化率の最大値はロール速度で決まる と考えられる。

では、ロール速度は何で決まるのか?というと
ロール軸まわりの固有振動数で決まる と思われる。

前回のブログで出てきた固有振動数は左右輪が同相で伸び縮みする場合の値で、ロール軸まわりの固有振動数とは異なります。

そうすると、ロール軸まわりの固有振動数を計算したくなりますが、計算するためにはロール軸まわりの慣性モーントとロール剛性の値を知らなければならず、どちらもわかりません。

う~ん、手詰まりです。

しょうがないので、ロール軸まわりの固有振動数はあきらめて、次のなぞを考えることにしました。

僕が調べたデータには本体にGセンサーを内蔵したものもあって、それでも最大は4G/secでした。

SタイヤのレースカーやF1はロール軸まわりの固有振動数はもっと高いはずなので、もっと横G変化率は高いはずです。

それにも関わらず2倍以上も差があるのは解せないので、もっと調査をしてみたいと思います。
Posted at 2019/06/07 22:41:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | データロガー | 日記

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サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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