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2019年07月06日 イイね!

ハンガロリンク サーキットシミュレーション準備その2

梅雨の時期はジメジメしてクルマの作業をする気がすすみません。
なので、家でみんカラのネタを作成します。

今日もハンガロリンクシリーズの続きでサーキットシミュレーションの事前準備をします。

サーキットシミュレーションをするにあたり、各コーナの最小旋回半径を予測しておいた方が走行ラインを作成するときに楽に作ることができます。

また、最小旋回半径から計算したコーナ中の横G限界で決まる最低速度と実測値を比較することで、今回作ったコース図が実際と合っているかの確認もできます。

最小旋回半径は各コーナで最も大きく取れる旋回半径から僕が46年の経験をもとに導き出した以下のコーナ半径減少量を引いた最小旋回半径の推奨値を用います。

コーナ半径減少量の表


上の表を計算式で表すと以下の式になります。
この式は僕が全国237のサーキット、37,841個の走行データを分析して得た経験式なので、物理的な意味はありません。

R=R0-Δθ(1/9-5/(3×R0))

R0が30mのときは以下の式を使います。
R=R0-(1/18-(30-R0)/360)×Δθ

R:最小旋回半径の推奨値(m)
R0:作図で得られた最大半径(m)
Δθ:コーナ入り口と出口の進行方向差(deg)

作図






作図と計算で得られた旋回半径とバトンFK8の走行データの値を比較します。
比較するにあたり、旋回半径のままでは比較ができないので、走行データの横G実測値を用いて、その旋回半径で走行したときの速度を以下の式で算出します。

v=(a/r)^0.5
(v:速度(km/h)、a:横加速度(m/sec2)、r:旋回半径(m)

旋回半径が最大のとき、僕の経験式で算出した推奨値、バトンFK8実測値を比較します。


3、7、10コーナは一つ前のコーナ速度が低く、横G限界で決まる速度に達しないため、比較から除外しています。

比較結果を見るとおおよそ推奨値と同じ速度になっていることが確認できました。

ただし、4、8、13コーナについては5km/h以上の差があり、乖離が大きいです。
13コーナは半径最大と推奨値の間なので、ちょっと半径大き目に走ったと考えればいいのですが、4、8コーナは速度が低すぎて解せません。

そこで、ミケリスFK2走行データを見直してみました。
すると、4コーナは、バトンFK8が117km/hに対し、ミケリスFK2は122km/hでした。
また、横Gが1Gのとき、推奨半径で走行すると124km/hです。

したがって4コーナについてはバトン選手が速度を落とし過ぎていたということになろうかと思います。

次に8コーナです。
ここは、バトンFK8が95km/h、ミケリスFK2は94km/hで同等です。
しかし、8コーナではバトンFK2の横Gが1.08Gに対し、ミケリスFK2は0.9Gしか出ておらず横Gの差は大きいです。

8コーナを0.9Gで推奨値半径で走行したときの速度は95km/hのため、ミケリスFK2は推奨半径で走行していると思われます。

したがって、8コーナについては、バトンFK8の旋回半径は推奨値よりも小さいと推測されます。

以上の結果から、実測結果ともそこそこ合っているので、グーグルアースから作成したコース図はそこそこ合ってそうだということが確認できました。

次は今回の旋回半径の計算結果を使って走行ラインを作成します。

プロフィール

サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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