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2024年02月11日 イイね!

2022年 SF19 Rd.2 FSW 走行データ

以前書いたドライビングスタイル3の中で、「最低速度位置がコーナの奥側の方が速い(ラップタイムが良い)」ということを書いたのですが、なんで?と聞かれるとわからないので考えることにしました。

”最低速度位置を奥側にする=コーナ中の減速区間を長くし、コーナ中の加速区間を短くする” ということになるので、コーナ中の減速区間が長い方が速いということになります。

ここで減速時と加速時のクルマ特性の違いを考えます。
①減速時の方か加速時よりもタイヤの摩擦円が大きい
(減速は4輪で、加速は2輪で行うことが理由なので、4WDには当てはまりません)
②加速時はエンジン出力によって、加速度に上限があるため、タイヤの摩擦円の縁で走れない領域がある。

①②両方とも減速に比べて加速時は発生可能な加速度が低いということを意味しています。

①か②、もしくは①②の両方が「最低速度位置がコーナの奥側の方が速い」ことの理由なのですが、どちらなのかがわかりません。

そこで、サーキットシミュレーションで計算して確認しようと思うのですが、今回はスーパーフォーミュラの富士スピードウェイ走行データをもとにして計算することにしました。

そんなわけでまずはYouTubeで情報収集です。
今回は2022年第2戦のポールポジションを獲った野尻選手の走行データです。


これをいつものようにサ走研でエクセルデータ化します。


この速度データだけだと、最低速度位置がコース上のどこかわからないので、グーグルマップの距離測定機能を使って位置を確認します。

例えば、ADVANコーナ(ヘアピン)の最低速度位置は約2015m付近なのですが、ADVAコーナの内側縁石の頂点がおおよそ2000mなので、内側縁石の頂点よりも少し奥が最低速度地点ということがわかります。



サーキットシミュレーションの合わせこみで作成した走行ラインとグーグルマップの距離と比較することで、走行ライン上の距離を確認することもできます。

今回、速度に対して合わせこみを行った走行ラインもグーグルマップで測定した距離とほぼ同じ距離になりました。


また今回は最低速度の位置に注目しているので、走行ライン上に最低速度位置を赤丸で表示して車載映像の最低速度位置と比較をしておおよそ合っていることも確認しました。

ここで1コーナとコカ・コーラコーナの最低速度の位置を見てください。
僕が考えていたよりもずっと最低速度位置が奥でした。

コカ・コーラコーナにいたっては、もはやコーナが終わりそうな地点でようやく最低速度です。

「最低速度位置がコーナの奥側の方が速い」などと散々書いた後で、日本でもっとも速い車輛の走行データがそうなっていなかったらマズいなぁって思っていましたが、想定以上に奥側になってて安心しました。

したがって、今回の走行データに合わせこみをしたものを最低速位置を奥側にする走行ラインとして使用し、最低速度をコーナの中央にした走行ライン、最低独度をコーナの手前側にした走行ラインの3種類で、先ほどの①②の条件を変更したシミュレーションを行い、「最低速度位置がコーナの奥側の方が速い」理由を明らかにしたいと思います。

今週はデータ収集と合わせこみに時間を使って条件別の計算ができなかったので、引き続きがんばります。
Posted at 2024/02/11 22:32:10 | コメント(1) | トラックバック(0) | データロガー | 日記

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サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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