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タツゥのブログ一覧

2012年04月24日 イイね!

車高変化と前後荷重の関係について

昨日、共同で借りているガレージで作業をしているとき、
”コーナーウエイトゲージ欲しいね”
”体重計で量れないだろうか?” から話が転じて
”車高を変えると前後荷重は変わるのか?” という話になりました。

”そんなもん変わんないよ!、雑誌などに、リアの車高を上げると前傾姿勢になって、前軸荷重が増えると書いてあるのは大うそだ!!” と力説したものの、計算したことなかったので計算してみました。

計算には最新の計算ソフトと最新の高性能コンピュータを使いました。
計算の数値には前後重量配分が理想的で崇高でバツグンな50:50のS2000を使いました。(後輪駆動車は後ろが重い方がいいらしいですが・・・)

重心高などは不明なので、適当(と思われる数値)に設定しました。

やっぱり、ほとんど変わりません。
重心位置が微妙に前寄りになるので微妙に前軸荷重が増えますが、車高10mmで約0.8kgfの変化でした。

車高を変えたら崇高な前後重量配分が大幅に変わったらどうしよう・・・と心配でしたが、これで安心です。



何年か前の雑誌OPTIONかOPTION2で実測していて、そこではほとんど変化なしという結果になっていました。
OPTION2は実験をいろいろやってて参考になる記事が多いですね。

あっ、ついでにブレーキング時に前傾姿勢になりますが、雑誌などに前傾姿勢になって荷重が前に移動するとか書いてますが、これも大うそです。
ピッチングセンタよりも重心高が高いから前傾姿勢になるのであて、荷重の移動は全く無関係です。

ピッチングセンタが重心高より高い場合は後傾姿勢になりますが、荷重はやっぱり前に移動します。

ブレーキング時に荷重が前に移動するのは、後ろ向きの力が作用する点、すなわち路面とタイヤの接地面よりも車輌重心が上にあるからという理由だけです。
重心高が0なら荷重移動はなし、重心高が接地面よりも下にあれば荷重は後ろに移動します。

Posted at 2012/04/24 00:10:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | いろいろ計算 | 日記
2012年04月22日 イイね!

アライメント測定

今日は、散髪しに宇都宮駅近くにある綺麗という美容室に行ってきました。
2年くらい前から行っていてとてもいいところです。

その前に、今日はアライメント測定をしました。
3月末に茂原サーキットを走ったときに微妙にアライメントが狂ったと思われ、微妙にまっすぐ走らなく
なったのと、車高調を交換したので、確認のため測定しました。

まずはトーゲージで測定です。
トーゲージは数年前にGTOというメーカのものが安く売っていたので購入しました。
フロント:イン10分
リア:アウト10分
前回調整したときは、イン10分だったので、車高を変えた影響かな?と思いつつ次は
整列を見ます。

整列はレーシングカーと同様の方法で行いました。
容易するものは、
①レーシングスレッド
②レーシングホイールスペーサー
③レーシングスケール
アライメン測定は精度が命ですから、どれもレーシング仕様の精度が高いものが必要になります。
いずれも特殊素材、特殊製法、、特殊表面処理により、高精度、高剛性を実現しています。
とは言うものの入手が困難なので一般的に入手できるものでも実用上の問題はありません。

順番
1、ホイール中心の高さにグルっと一周レーシングスレッドを張る。
2、レーシングスレッドとホイールの間にレーシングスペーサーを挟む。
3、フロントホイール後端とレーシングスレッドのすきまをレーシングスケールで測定する。
 このとき、1μm単位で読み取ることが重要です。
4、左右の差が10μm以内になるようにステアリングで調整する。
5、リアホイールの前端とレーシングスレッドのすきまを測定する。

4の調整でステアリングホイールが中立状態ではなく、左右のどちらかに回転している場合は
それは、左右合計のトーに問題がなくても、車体中心に対してはトーがズレているということに
なるので、ステアリングホイールが中立の状態で左右差がなくなるように調整をします。
リアはフロントの左右差がない状態で左右差が10μm以内になるように調整します。
タイヤが片減りしいたり、アームが曲がったりしていなければ、これで真っ直ぐ走るように
なります。
本当は0.5mm単位で読み取り、調整すれば大丈夫です。

測定の結果、
フロント:ステアリング中央で右17mm、左18mm
     ⇒左右が17.5mmになるようにステアリングで調整
リア:右12.5mm、左10.5mm
  リアは11mmのときがトー0くらいなので右の前端は内側に入っていて、左の前端は外側
  に出ている。
S2000はバンプで少しトーインになるはずなので、今回は車高を上げてトーアウトになっている
と思っていたが結果は右はトーイン、左はトーアウトで合計すると少しトーアウトだったようです。
目標は前後トー0~イン10’狙いなのですが、今日はめんどくさいので調整はやめました。

全日本F3選手権のアライメント測定
F3ではレーシングスレッドと特殊なアライメント冶具を使っています。
この場合、スケールは冶具に張り付けられているようです。
以前見たプロドライブのアストンマーチンは僕と同じようなレーシングスケールを使って
いました。


トーゲージによる測定


ホイール端とレーシングスレッドのすきま測定
黄色い糸がレーシングスレッド、オレンジ色のものがレーシングホイールスペーサです。
タコ糸、ペットボトルのフタやその他いろんなものでも代用可能です。


レーシングスケールで精度良く測定します。
この場合、16.765mmと読めます。
本当は読めないので、大体17mmと読みます。
Posted at 2012/04/22 20:47:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | S2000 | 日記
2012年04月21日 イイね!

データロガー

いちおうブログなので今日の日記
今日は会社の出勤日でした。
せっかくの土曜日が・・・トホホ。

今日はバツグン商品の紹介です。
データーロガー
僕はRACELOGIC社のパフォーマンスボックスを使っています。
上位機種にドリフトボックスもありますが、差異はヨーレートセンサの有無のみらしいので
パフォーマンスボックスでも機能的には十分です。
最近は1万円以下のロガーもあるみたいなのでそれでもいいと思います。

データロガーは今でこそ一般的ですが、15年くらい前は一般的ではなく、レーシングチーム
が使うのみでした。
どうしても欲しかったのですが、いかんせん値段が高すぎ買えません。(30万円オーバー)
それから数年経って2003年にパーカルというデータロガーがあることを知りました。
5万円くらいだったので速攻で買いました。
もてぎチャンピンカップのシビックレースのお手伝いをしたときに、これを使い有用なデータが
たくさん取れ、合計3回のシリーズチャンピオンに大いに貢献しました。
ただ、速度と横Gしか取れなかったのでステアリング操作やライン取りはビデオを見て、研究
しました。

さて、時は過ぎ2007か8年くらいになるとGPSを使ったデータロガーであるドリフトボックス
が登場します。
始めは、こんなんで正確なデータが取れるんかいな?と懐疑的に見ていましたが、測定データを
見せてもらったところ、すごく正確っぽくて使えそうでした。
でも8万円はちと高いなぁと迷っていたらパフォーマンスボックスが発売されました。
こちらは5万円でリーズナブル。
速攻買いました。
パーカルは車速をプロペラシャフトなどにつけたマグネットセンサから取っていたので、分解能が
低く、3~5km/h刻みの値しか計測できませんでした。
従って速度データがギザギザになっていました。
ところがGPSロガーは0.1km/h刻みで速度が測れます。
実際は路面に傾斜角がついていると正確な値になっていないっぽいのですが、速度カーブが
滑らかになります。
その結果、どこでシフトアップしたかがわかるようになりました。
GPS機能があるのでライン取りがわかるし、ラップタイムもGPS機能で測れるので路面に磁石が
埋め込まれていなくても計測できる。
とにかくバツグンに使いやすくなりました。
ソフトの中に旋回半径(radius of turn)を表示できる機能があるので、コーンリング速度が低い
理由が横Gにあるのか?はたまた旋回半径の大きさにあるのか?も容易に確認が可能です。

データロガーは見てもいまいち見方がわからないという理由で敬遠する人もいるようなのですが
速度が高いか低いかを見ればいいので誰でも使えます。
ロガーがあると、どこが遅いのかがすぐわかり、無駄にがんばる必要がなくなります。
まだ持ってない人は今度のボーナスで買いましょう。

パーカルの画面
スケールが変更できないのでいまいち使いずらい


パーカルデータをエクセル化して各場所でのタイム比較できるようにしました。
もてぎシビックの場合、それなりのタイムが出るようになると、ほぼ同じようなデータになります。
ちなみにこの画面はEK9とEG6です。ドライバーも違いますが、パッと見はほぼ同じです。
こういうデータの場合、1~3コーナのタイム差がないので、他のコーナも同じタイムで走れるはずだ
と無責任なことを言ってドライバーにがんばってもらいます。
すると大概同じタイムで走ってくれるようになります。


パフォーマンスボックス画面
GPSロガーはもてぎのようなトンネルのあるコースではデータが飛びます。
もてぎは2箇所あるのでやっかいです。
Posted at 2012/04/21 19:42:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | データロガー | クルマ
2012年04月20日 イイね!

元祖リジ○ラ

タイトルが堅苦しかったので変更しました。
でも内容は堅苦しいです。

今日はバツグンではないものについて一言。
リジ○ラという商品があるのですが、これって効果あるんでしょうか?
僕はないと思っています。

試しもせずにとやかく言うのはいかがなものかと思うのですが、どうにも解せません。
説明文によれば、ボルト穴のガタがなくなるのでサブフレームがズレなくなるという。

さらに解説の中に例としてカムホルダのノックピンが出てきます。
カムホルダはノックピンがあるからズレないのだと言いたいようです。

でも、機械工学の基本として、ノックピンはただの組み付け時の位置決め以外の使い方はしません。
せん断力は、ノックピンが受け持つのではなく、合わせ面の摩擦力で受けます。
摩擦力はボルトの軸力×合わせ面の静摩擦係数で決まります。
カムホルダがズレないのは、ノックピンがあるからではなく、摩擦力が十分あるからです。

ということで本題に戻ってリジ○ラ。
サブフレームがズレるのは、ノックピンがないからではなく、合わせ面の摩擦力が十分でないからです。
従って解決方法は摩擦力のアップとなり

1、ボルトの軸力アップ
2、合わせ面の摩擦係数アップ

この二つのみ。
間違ってもなんだかよくわからないアルミのカラーを入れてはいけません。

1の軸力は、同じボルトをそのまま使うときは、ボルトの回転角に軸力が比例するので、
現在の位置よりも少しだけ(10°くらい)多く締め付けます。
新品を使うときは、サービスマニュアルの規定トルクの上限でエイッてしめればOKです。
サービスマニュアルには分解時はボルトを交換せよと書いてあるので、本当は交換するのが
よいのですが、しない場合は元の締め付け角度をマーキングしておくことが重要です。

2の摩擦係数アップですが、これは合わせ面の表面状態で決まります。
通常フレームには塗装がしてありますが、塗装は柔らかく、かつ鉄との密着性が低いのでサブレームが
ズレるときは塗装が削れているか剥げているはずです。

接触面は金属面の方が摩擦係数が高いので、どうしてもズレてしまう場合は塗装を剥がします。
そこをブレーキクリーナなどで脱脂して締め付けを行えばかなり摩擦力がアップするはずです。
最後に防錆のための塗料をシュ~ッと吹いておけば安心です。

この前サーキットを走ったら、バキッという音がしてサブレームがズレた感があるので、
今週末は軸力アップしたいと思います。
Posted at 2012/04/21 01:24:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | S2000 | クルマ
2012年04月19日 イイね!

車高調整

今日からみんカラ始めてみました。
以前はみんなのブログなどを見て参考にさせてもらっていたので、少しでも参考になるような
ことが書けたらいいなと思っています。(今日のネタは参考になりません)

今日は歯医者に行くため有休です。
午後は、先週末に取り付けたKYBの車高調の車高調整をしました。

先週末は以前のテインスーパーレーシングと同じ車高にしましたが、KYBの方がケース長が長く
ストロークが短くなってしまいリアはバンプストップラバーにケースが当たっていたので5mm
ロアシートを上げることにしました。
家のまわりを走ったところ、バンプラバーには当たっていなかったので、これで少し様子をみて
必要に応じてバンプラバーの枚数を減らしたいと思います。
普通の車高調の場合、バンプラバーは3~4段くらいの蛇腹状になっているので、バンプラバーの
長さを調整する場合、カットする以外なかったのですが、KYBは1枚の厚さが10mmのラバーを積み重ねているので、1枚ずつ調整ができてとっても便利です♪。

ところでKYBに限らず車高調(ショックアブソーバ)を買うと、もれなくダストブーツがついてきます。
僕はこれを使ったことがありません。
理由は、フルストロークの確認ができなくなるからです。
そもそもダストブーツはロッドのシール部へ砂や水などが浸入するのを防ぐことが目的だと
思うのですが、なくても問題が発生したことはありません。
以前乗っていたS13はフロントが倒立式だったので、シェルケースとブラケット間にシールが
あり、そこがしゅう動します。何度かバラしたことがありますが、シェルケースに傷もつかなければ
ブラケット内に水の入った跡も皆無です。
ストラットの場合、曲げの力がかかるので、しゅう動部には厳しい環境であるにも関わらず
なんら問題なし。ましてやダブルウィッシュボーン用のショックアブソーバのしゅう動部に問題
が発生したらそれは製品不良か悪路の走りすぎです。
僕の場合は常に合法的速度でしか走らないのと、雨の日はもっとゆっくり、砂利道は超ゆっくり
しか走らず、3ヶ月に一回くらいシール部の掃除をするのでそれが理由かもしれませんが、
メーカ推奨は1~2年に一回オーバーホールなので、少なくともオーバーホール期間内に不具合が
出ることはなく、必要性が全く感じられません。でも周りの人は結構つけてる人が多いです。

サーキットでよくある会話
Aさん:アンダーステアが出ます!
僕:ダンパーが底付きしてるんじゃないか? ストローク確認しよう。
Aさん:ダストブーツがあるので、わかりません。
僕:ダストブーツ捨てろ!
少なくともサーキット走行前はダストブーツ外さないと話になりませんね。

調整記録
車高(ホイールリム下端~フェンダ)
 フロント:572mm
 リア:550⇒557mm


Posted at 2012/04/19 21:37:43 | コメント(0) | トラックバック(0) | S2000 | クルマ

プロフィール

サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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