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2012年07月31日 イイね!

TC2000データ解析 その2

前回のロガーデータ解析により、ダンロップコーナでは最小旋回半径が小さいことが問題であることがわかりました。
対策としては、最小旋回半径を大きくするだけの簡単作業と言いたいのですが、もう少し具体的でないと実践するのが難しくなります。
従来であれば、ドリフトBOXの走行ラインとコース図をパワポに貼って、その上にイメージするラインを描いていたのですが、せっかくシミュレーションを作ったのでシミュレーションしてみることにしました。

シミュレーションのやり方
1、実測データとシミュレーションの比較をする。
 ベースの合わせ込みとシミュレーションの妥当性の確認が目的です。
2、検討案を3案くらい作る。
 何を重視するかで走行ラインは変わってくるので、A案、B案、C案を作って比較します。

何を重視するか?というのが大事なのですが、車の運転には減速、旋回、加速の3つしかなく、今回は旋回速度については最小半径を決めてしまうので、減速と加速の2つしか変更できる項目がありません。つまり、減速を重視する案と加速を重視する案とその中間の案の3つについて検討します。

今回シミュレーション検討案
ベース:僕の実際の走行ラインと旋回半径に近いもの
  前回のデータを見るとわかるのですが、最低速度になる地点がクリッピングポイントよりも
  少し手前になっているので、狙いとしては加速側を優先しています。
A案:僕の実際の走行ラインの最小旋回半径を70mにしたもの
  これもベースと同様に加速側を優先したラインです。
B案:クリッピングポイントが最小旋回半径の地点になるラインで最小旋回半径は70m
C案:クリッピングポイントよりも後に最小旋回半径の地点になるラインで最小旋回半径は67m
  70mだとコース内に走行ラインを収めるのが困難だったので67mまで小さくしました。

結果(750~1100m区間の実測に対するタイム差)
 ベース:▲0.42秒
 A案:▲0.7秒
 B案:▲0.67秒
 C案:▲0.51秒

そもそも、ベースと実測の差が0.42秒もあり、減速も加速ももう少しがんばれそうなことがまずわかりました。問題はブレーキば必要以上に弱く、加速もドカンとアクセルを踏めていないことが原因と考えられます。
しかし、実際に運転している側から言うとシミュレーションの通りに運転するのは困難そうなので、いまいちこの対策案には賛成できません。
次のA案は改善代が0.7秒もあり、今回の検討案の中ではもっとも改善代が大きくなりました。
ところが、この案もチョンブレ後にグイっと向きを変えなくてはならず、運転が難しそうです。
A案とC案の中間にあたるB案は0.67秒の改善代があり、しかもなんとなく実現可能そうな気がします。
最後のC案はこれも実現可能に見えるものの、改善代が0.51秒でいまいちです。

というわけで、次回への対策案本命はB案として、うまく走れるようであれば、A案とC案も試してみたいと思います。

ベースの速度と走行ライン



A案の速度と走行ライン



B案の速度と走行ライン



C案の速度と走行ライン

2012年07月30日 イイね!

スーパーGT SUGO

昨日はSUGOまでスーパーGT観戦に行ってきました。
今回は○君Aの運転で行ったのですが、高速道路の右側斜線を走っていたところ、左車線を走る前方の車が突然右車線に車線変更してきたため、フルブレーキ(ABS作動しまくり)で回避するハメになりました。
突然とは言うものの、明らかに挙動がおかしく、右車線に来ることは容易に想定でき、かつ○君Aのブレーキング能力的にも回避できるだろうと思ったので、そんなにビックリはしなかったのですが、やっぱり一般道でABSが作動するような運転は避けるべきだろうと思いました。
具体的には減速Gが0.3Gを超えると座席の上の荷物が滑り落ちるので、常に0.2G程度の減速Gで危険を回避できるような予知予測運転をしたいものです。
相手がどんなにアホで無謀な運転をしていようと、事故を起こしてからでは遅いですからね。

SUGOと言えば2003年のチームルマンEssoウルトラフロースープラ脇坂選手の最終コーナ大逆転が思い出されます。
ピットの屋上から見ていたのですが、逆転ゴールとほぼ同時にEssoウルトラフロースープラのカウルが弾け飛んだのを見て、ビックリするとともにとても感動しました。
やっぱりサーキットで見ると迫力が違います。
写真はレース後のスープラです。

当時はアルテッツァレースのお手伝いに行っていたのですが、いかんせんロガーも何もないので、何が悪いのかもさっぱりちっともわからずドライバーの”ストレートスピードがぁ・・・”とか”タイヤのグリップがぁ・・・”とかの言い訳を聞いているだけで何もできずかなりモヤモヤしたので、次にレースの手伝いをするときは、絶対ロガーをつけて分析できるようにしようと心に決めたのでした。

今回のレースは1コーナ外側でスタートを見ることにしました。
ポールポジションはチームルマンのSC430、2番グリッドはモチュールGT-R、3番グリッドはカルソニックGT-Rです。
が!!!しかし、レース開始直後のメインストレート、この3台が並んで1コーナに進入しようとブレーキグを開始した瞬間くらいに一番内側にいたカルソニックが真っ直ぐ進んで、あろうことかモチュールと激突!!!。
”ガチャ~ン”と激しくぶつかる音と共にコースアウトして、そのままクラッシュパッドへ突っ込んでしまいました。
やっぱりサーキットで見ると迫力が違います。
その後は淡々とレースが進み、1時間ほど眠っていたのですが、何も変わらず。
SPコーナへ移動し最後まで見て帰ってきました。
優勝は2003年と同じチームルマンでした。
応援していたホンダ車勢はまるでダメダメでした。
見た感じではどこも遅くなさそうだったので、詳しい解析が待たれます。

GT500クラス優勝のチームルマン エネオスSC430

GT300クラス優勝のSロード NDDP GT-R(監督はアンダーステア嫌いの長谷見さんです)







Posted at 2012/07/30 17:25:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記 | 日記
2012年07月27日 イイね!

TC2000データ解析

僕はいつもレースの手伝いなどで、人の走りにケチをつけることしかしていないのですが、たまには自分の走りにもケチをつけてみたいと思います。
こういうデータ分析をするときは、自分の走行データだと思わずに自分ではない別の下手なドライバーのデータだと思った方が客観的に見ることが可能です。

走行後のブログに書いたようにデータ上明らかに遅いところは
1、1ヘアのブレーキング
2、ダンロップコーナ
3、最終コーナ
この3つです。
その他のところも立ち上がり加速の開始地点が遅いとか色々問題はあるものの、まずは上記3点に絞って解決したいと思います。
1ヘアのブレーキングは、車載ビデオを見たところ、特に原因があるわけではなく、ただのビビリであることが判明しました。
3本目のデータではそれなりに解決していたので、1ヘアはとりあえずヨシとします。

今日はダンロップコーナに絞って見てみたいと思います。
データロガーのデータ確認方法で紹介したように以下項目を確認します。
①横G最大値
②最低速度
③最小旋回半径

ではそれぞれ確認してみましょう。
①横G最大値・・・1.186
 →普通タイヤの場合、1.2Gが目安なので、悪くない値です。
②最低速度・・・91.6km/h
 →他の人のデータと比較するとダンロップコーナは100km/h以上出ていないと遅いので、91.6km/hは遅すぎです。早急な原因究明が必要です。
③最小旋回半径・・・56m
 ダンロップコーナの旋回可能な最大半径は約76mです。コーナ前後の向きの差は約90°なので、
これを推奨半径の式R=R0-0.0555×Δθに代入すると
推奨半径R=76-0.0555×90=71
最小旋回半径の推奨値は71mに対し、僕の旋回半径は56mしかありません。
こんなおかしなライン取りでは頑張って横Gを高めても最低速度の限界は目に見えています。


ここで、それぞれの旋回半径で1.186G発生時の速度を計算してみます。
半径71mでは、V=(9.806×1.186×71)^0.5=28.73m/s⇒103.4km/h
半径56mでは、V=(9.806×1.186×56)^0.5=25.52m/s⇒91.8km/h
旋回半径を推奨値まで大きくすれば、最低速度を100km/h以上に上げることができそうです。

自分で推奨値を決めておきながら、それを守れていない。
これはマズいです。
さて、ここで問題です。
ではなぜ旋回半径が56mになるようなライン取りで走ってしまったのか?
そこで自問自答します。
それは・・・なんとなく、そのラインでないと曲がれないと思ったから・・・。
本来は1本目、2本目の走行後にデータを確認して次の走行に反映すべきだったのですが、あまりに具合の悪いところが多すぎたため、ダンロップと最終は後回しになっていました。

しかしこういう場合は解決が比較的簡単です。
事前に車載ビデオの映像を見て曲がり始める地点、クリッピングポイント、コーナ出口の一番外側に寄るところをしっかり確認し、ついでに画像を取り込んでプリントしてインパネに貼っておきます。
ここで注意すべきところは、最低速度の発生する地点は旋回半径が最も小さくなるところではあっても、クリッピングポイントではないということです。
最低速度の発生する地点をどこに設定するかは事前にコース図上で決めておきましょう。

実際の走行では、まずは狙ったラインで走ることを優先します。(ダンロップコーナの場合は最小旋回半径が70m前後になるようなライン取りをする。)速度は二の次です。
次にそのラインの上を横Gの最大値が1.2G近くになるまで速度を上げる。
これで最低速度を上げることができるようになるわけですが、コーナ前後の加減速が悪化する場合があるので、その場合はライン取りや走り方を調整します。
旋回半径推奨値はあくまでも推奨値なので、クルマの特性や実際のコース状況に合わせて±5mくらいの範囲で調整してみて最もラップタイムのいいラインを選択します。

ロガーがなくても車載映像を見ればライン取りに問題があることは明らかなのですが、ロガーを使うと横Gが低いことが原因なのか?それともライン取りが原因なのか?あるいはその両方なのか?を定量的に知ることができるので余計な頑張りは要らず安全にタイムアップができます。

本日のまとめ
TC2000のダンロップコーナは最小旋回半径70m前後のラインで走ろう!
Posted at 2012/07/27 01:30:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | サーキット走行 | 日記
2012年07月22日 イイね!

転覆時乗員保護装置の取り付け

作業自体はTC2000走行の前に終わっていたのですが、アップしそびれてました。

今回は転覆時乗員保護装置の取り付けです。
ちまたでは、ロールバーあるいはロールケージなどと意味不明な呼び方がされていますが、最低でもロールオーバーバーと呼びたいものです。
ちなみにロールオーバーバーは名前の通りロールオーバー(転覆)時の乗員保護を目的としているのでボディ剛性のアップなどは期待してはいけません。
まずは乗員保護ができるかどうかを一番に考えるべきで、ボディ剛性については二の次三の次です。
それにボディ剛性をアップさせるだけなら、別のところに別の形状をした構造材で補強すべきと思われます。

今回つけたロールオーバーバーはオクヤマ製品の7点式で、実はS2000の購入後すぐに購入していたのですが、無限のハードトップにはつかないという悲しい事実が発注後に判明し放置していました。
しかしながら、TC2000では転覆の恐れがあるので、重い腰を上げて装着することにしました。
どこが付かないかと言うとメインバー(運転席のすぐ後ろにつく門形状のバー)がハードトップと干渉してしまいます。
無限ハードトップにこのオクヤマのロールオーバーバーをつけた人の記事を読むと、足の部分を25mm切断して再度溶接してつけたと書いてあります。
実際に仮組みしてみると確かに20mmくらいの干渉量に見えたので、同じように25mm短くすることにしました。

今回の作業はN君Bに手伝ってもらい、溶接もやってもらいました。プロ並みのキレイさに仕上がりました。
写真は25mm切断後のものです。


取り付けに関しては位置決めでミスってしまいました。
本来であれば裏当ての板がちゃんと当てられるかどうかを事前に確認してから全体の位置を決めなくてはならないのですが、表の形状からあまり自由度がなかったので、収まりのいいところに穴を開けたところ裏板とボディが干渉してしまいました。
25mm切断した影響も若干あるのですが、事前に裏板との干渉を確認しなかったミスです。
ただ、干渉部は強度上影響があるとは思えなかったので、切断しました。

前側の取り付け点(右ドアのすぐ後ろ)


後ろ側の取り付け点(右側)


前側の取り付け点(右ホイールハウス内)
ボディの前側と干渉したので、5mmくらい裏板を切断しています。


後ろ側の取り付け点(右ホイールハウス内)
ボディの内寄りの部分と干渉したので10mmくらい裏板を切断しています。


全体


純正ロールオーバーバーを切断してシートベルトアンカだけ残しました。


本当は7点式なのでダッシュボードへのバーもあるのですが、ダッシュボード貫通なため作業がヘビーすぎて今回はとりあえず後ろだけにしました。

ロールオーバーバー取り付けによる効果ですが、純正のロールオーバーバーを切断したので後方視界がかなりよくなりました。
転覆はまだしていないので、転覆時の乗員保護性能の差についてはわかりませんが、純正よりも強度も高そうで、パイプアーチの頂点も16cm高いので転覆時にヘルメットが地面に当たりにくくなったと思います。(純正のロールオーバーバー風のパイプってなんなんでしょうね?)
他の部品と違って、これだけは効果の確認をしたくないものです。
Posted at 2012/07/22 20:19:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | S2000 | 日記
2012年07月19日 イイね!

水温

S2000と言えば水温が大事らしいです。
水温が一定以上に上がるとパワーダウンするんだそうです。
これは困りました。
僕のS2000には、無限のレーシングサーモスタット(名前違うか?)と純正ファンの強制駆動という冷却対策しかしていません。
これでは夏のサーキットで遅くなってしまいます。

そこで、確認してみることにしました。
いつものミニサーキットだと、いまいち違いがわかりずらいのですが、先週走ったTC2000は4速に入るので違いがわかりやすいです。
今回の走行は10時、11時20分、12時40分からの3本です。
気温は当局発表によれば、それぞれ、28℃、29℃、30℃です。
違うと言えば違うし同じと言えば同じ。

ではバックストレートの速度を見てみましょう。
一番上のピンクが2本目の3周目、2番目の青色が2本目の8周目、赤色が1本目の3周目です。
105km/hからの3速部分で比較します。
3本目は2本目と同じでした。


水温はOBD接続のモニターによれば、3周目は85℃前後で、8周目は95~100℃でした。
それぞれの加速は、違うと言えば違うし同じと言えば同じ。

でもよ~く見ると違いがあるのはシフトアップ回転数とシフトアップ時間です。
加速そのものはほとんど同じ。
つまり、85℃くらいと95℃くらいでは、加速能力に差はないと言ってもいいと思います。
じゃあ、80℃だったら?と思いますが、そんなに水温を低めに安定させることは困難なので、90℃以下くらいが現実的と考えられます。でも90℃も95℃もパワーは同じ。

なので少なくとも水温補正によるパワーダウンは気にする必要はないと僕は考えています。
吸気温補正も影響があると言われていますがこちらは未確認です。

水温補正で点火時期がどうのこうのと理屈をこねる人達がいるようですが、大事なのは実車の加速ではないでしょうか?点火時期の進角、遅角に関係なく加速が同じなら問題ないはずです。
したがってゴチャゴチャ言わずに直線加速を実測すれば一発解決です。

たまたま僕のS2000は加速が変わらなかっただけかもしれないので、ホントかよ!!って思った人には是非実測をオススメします。
実測結果に差があれば、それは差があったということなので。

ちなみに、気温が変わると加速はすごく変わります。
本当の理由は知りませんが、きっと空気密度が変わるのと空気抵抗が変わるからなんだろうと思います。

まとめ
迷ったときは実測しよう!
Posted at 2012/07/19 01:22:27 | コメント(0) | トラックバック(0) | S2000 | 日記

プロフィール

サーキットで車を速く走らせるために必要なこととはなにか?を研究するのが趣味です。 日光、TC1000、茂原、を毎年走行してます。 2010年まではもてぎで開...
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