前回までのあらすじ
2009年以来、僕のS2000のラップタイムは低下の一途をたどっていた。
茂原
日光
タイム低下を打破するべくダンパのオーバーホールやサスストロークセンサによる解析が行われてきた。
しかし、タイム低下はとどまることを知らず、もはやタイム低下をとめることは不可能と思われた。
そして、茂原ツインサーキット走行から2ヶ月の月日が流れていた・・・。
ということで、先週の金曜日に日光サーキットの走行会に参加してきたのですが、今回の目玉はニュータイヤ、ダンロップ ディレッツァZⅡの投入です。
サイズはS2000の標準である255/40R17。
まずは街乗りでのインプレッションです。
駐車場でタイヤが一転がりしただけで違いがわかります。
圧倒的なグリップ感です。
そんなことがわかるのか?
僕にはわかるのです。
本当はわからないのですが、グリップの高いタイヤ(Sタイヤなど)はタイヤ表面についた小石がホイールハウスに当たる音がするので、それでグリップ感がわかります。
ZⅡはSタイヤのように小石がバチバチ当たる音がするので、いかにもグリップが高いように感じました。
さて、そんな街乗りの感想は実際はなんの役にも立たないのは言うまでもないので、とにかく1本目を走ってから作戦を考えることにしました。
1本目
冷間エア圧:2.2kgf/cm2 →狙いは温間で2.5~2.6kgf/cm2(Z1実績より)
走行前タイヤ温度:12℃
ダンパ減衰(0段が最強)
Fr: 伸び 5段、 縮み 5段
Rr: 伸び 10段、 縮み 10段
→前回までの走行結果より、Rrの減衰は低い方が具合が良かったため。
タイム:42.963(LAP9)
走行後エア圧:左2.6kgf/cm2、右2.4kgf/cm2
走行後タイヤ温度:40~50℃
感想:グリップは高く感じるが、まだ使えていない感じ。まだまだがんばれる。
2本目
走行前エア圧:1本目走行後から変えず
ダンパ減衰(0段が最強)
Fr: 伸び 5段、 縮み 5段
Rr: 伸び 7段、 縮み 10段(後半7段)
→1本目のコーナ立ち上がりでややフラつくため。
タイム:42.370(LAP5)
走行後エア圧:左2.7kgf/cm2、右2.6kgf/cm2
走行後タイヤ温度:50~60℃
感想:明らかに全域で前回の5月走行時よりグリップ向上。
ほとんどテールスライドしない。
後半でRr縮み減衰を強くしたところ、コーナ入り口でグリップ低下現象あり。
3本目
走行前エア圧:2.6kgf/cm2
ダンパ減衰(0段が最強)
Fr: 伸び 5段、 縮み 5段
Rr: 伸び 5段、 縮み 9段
→Rrの減衰は伸びで稼いで、縮みは弱めに設定
タイム:42.281(LAP5)
走行後エア圧:左2.7kgf/cm2、右2.6kgf/cm2
走行後タイヤ温度:50~70℃
感想:後半はグリップ低下を感じた。
4本目
同乗走行のため割愛
5本目
走行前エア圧:4本目走行後から変えず
ダンパ減衰(0段が最強)
Fr: 伸び 4段、 縮み 4段(後半6)
Rr: 伸び 4段、 縮み 10段
→減衰は伸びで稼いで、縮みは弱めに設定
タイム:42.278(LAP8)
走行後エア圧:左2.55kgf/cm2、右2.55kgf/cm2
走行後タイヤ温度:40~60℃
感想:終始グリップ感が高くいい感じ
6本目
走行前エア圧:5本目走行後から変えず(2.2kgf/cm2)
ダンパ減衰(0段が最強)
Fr: 伸び 4段、 縮み 6段
Rr: 伸び 4段、 縮み 10段
→5本目が具合良かったので変更せず。
タイム:42.278(LAP8)
走行後エア圧:左2.5kgf/cm2、右2.5kgf/cm2
走行後タイヤ温度:40~60℃
感想:5本目よりもグリップの後半低下が少ない。
7本目
走行前エア圧:5本目走行後から変えず(2.2kgf/cm2)
ダンパ減衰(0段が最強)
→6本目が具合良かったので変更せず。
タイム:42.099(LAP8)
走行後エア圧:測定忘れた
走行後タイヤ温度:測定忘れた
感想:6本目よりも1周目から圧倒的にグリップ感高く、最後まで持続。
ZⅡが良かったのか、気候が良かったのか、何が良かったのはわかりませんが、とにかく5月走行時の595RSRとは比べ物にならないくらいにグリップ感があり、ラップタイムも超ひさびさの自己ベストを0.3秒以上も更新できました。
以前、
タイヤについてで、”グリップの高いタイヤでタイムが上がっても僕は嬉しくありません”とか書いてしまいましたが、実際タイムが上がると嬉しいものですね。(笑)
Z1のときはタイヤ表面温度が50~60℃のときが一番グリップが高く、そのときの空気圧をベストな空気圧になるように走行前空気圧を決めていたのですが、今回測定した結果とラップタイムの変化、グリップ感から推測すると、ZⅡも表面温度は50~60℃が一番グリップが高いようです。
空気圧は、温間で2.6kgf/cm2になると高すぎるようです。
今回はタイヤ表面温度が50~60℃のときの空気圧で2.3~2.6kgf/cm2の範囲でしか走らせていないはずので、それよりも低いときがわからないのですが、7本目は走り始めからグリップ感が高かったので、もう少し低い空気圧も試してみてもいいように感じました。
ZⅡを使ってみた感想まとめ
1、グリップ高い
2、グリップ変化わかりやすい
3、コントロール性よい
これに対し、今まで使っていた595RSRは、とにかくグリップの変化がわかりずらくて、僕にはセッティングができませんでした。
タイヤに興味のない僕としては、ZⅡのようにわかりやすいタイヤだと、減衰のセッティングやら、走り方などの方に注力できるので、ZⅡにして大満足でした。

Posted at 2013/12/08 00:34:47 | |
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サーキット走行 | 日記