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2012年11月14日

泥濘での走行テクニック

泥濘での走行テクニック 古い動画での自分の走りがあまりにもヘタクソだったのでお口直しの意味も込めて最近の動画を使って、ひとつ、クロカンのテクニックをご紹介したいと思います。

それにしても、12年前の走りを見てみると、同じ人間の操作とはマジで思えません(大汗)

ま、それはそれでいいとして早速始めたいと思います。


■重量車に乗っている人にとって最重要の走行テクニック

今回の場所は、スポーツランド岡山の、奥の広場にあるちょっとした泥濘。

この地図では「沼地」とか「Iセク」に当るところです。



ランクル等の重量車が最も苦手とする地形は・・・というと、これから動画で紹介するような「沼地」や「泥濘地(でねいち)」が挙げられると思います。

これは僕の目で見た感想なので人によっては反論もあるかもしれませんが、軽量な車に乗っている人の多くは、その”軽さ”に助けられているので、このような入るとすぐ埋まってしまうような地形での経験値が少ないケースが極めて多いように思います。

逆に言うと、重量級の車の場合、ちょっとした泥濘(ぬかるみ)が命取りということが多く、極めて高い経験値を積んでいる人を多く見かけることがあります。

ですので、僕は「腕が磨きたいからジムニーに乗る」ってことに抵抗があるわけですね。


ま、それはいいとして、重量車に乗っていて最大の課題になる泥濘地(でねいち)での走行テクニックですが、これは「雪中行軍」の難しさとほぼイコールです。

これは僕の自論なのですが、

「雨の日に強い人は、雪中行軍にも強い」と僕は思っています。


■雨の日に強い人は雪中でも強い

僕はクロカンにハマる前は、スキーにハマっていた時期があります。

スキーのシーズンになると週3回くらいのペースで雪山に行っていた時期もあったのですが、その頃はまだスタッドレスが普及していない頃で、FF車のノーマルタイヤに樹脂チェーンという組み合わせで凍結した雪道をガンガン走っていました。

(当時はまだ温暖化って言葉もなかったので冬はものすごく寒かったです)

その後、四駆に乗り始めてスキーは辞めたのですが(普通、順番が違うような気も・・・)、スキーに行かなくなった代わりに今度は、「雪中行軍」に行くようになりましたね。


岡山県というと雪も降らず、雨も少ないってイメージがあるかもしれませんが、県北に行くとそこそこ雪も多いので、県南に住んでいる人は極端に雪道が苦手だが、県北に住んでいる人は極端に雪道が得意、という図式が成り立ちます。

ですが、僕は岡山県の県南に住んでいるわりには、雪道が得意な方なんだと思っています。


ちなみに、WRCなどのラリーでは北欧出身のドライバーが強いことで有名ですが、なぜ強いのか?というと、彼らは元々バイキングを先祖に持つ民族なので好戦的性情をしているなどと言われることがあるのですが、やはり住んでいる場所が「雪道ばかり」なので、普段からグリップや路面ミューが極端に低い処を走り慣れているということがあるのだと思います。


■タイヤのグリップ力には2つの方向がある

タイヤのグリップ力には2つの方向があります。

タイヤが転がる方向、つまり「縦方向」のグリップと、「横方向」のグリップです。

泥濘や雪中では、主に「縦方向」のグリップ力をいかに効率良く稼ぎ、タイヤを転がした際のトラクションをいかに稼ぐか?ということが重要になってきます。

この縦方向のグリップをいかに効率良く稼ぐ方法なのですが、最も需要になってくるのが「針の穴を通すような正確な操作」と「腫れ物に触るような繊細な操作」の2つです。

特に重要になってくるのが「足」の操作です。

ちなみに「横方向のグリップ」を稼ぐのは、足もそうですが「手」の操作もかなりの割合で重要になってきます。


■軽量車だと腕が磨かれない理由とは?

凍結した雪道を走る時、何に注意をして走っていますか?

僕はステアリングを軽く切った時に伝わってくるグリップする感触や、タイヤのロードノイズに含まれる「バシャバシャ」という音(凍結しだすとこの音が聞こえなくなる)、軽くブレーキを踏んだ時に伝わってくるグリップなど。

慣れない人が雪道を走ると、ものすごく緊張しますよね。

ですが、凍結した路面を走る際も、走り込みをすることで少しずつ慣れてきますし、速度を上げて走っても安全に走れるようになってきます。

これと同じことは、クロカン、特に雨の日や泥濘を走る場合などにも当てはまります。

さきほど軽量車ではこの経験値がたまりにくいと言ったのは、軽量車では本当になんでもない泥濘が、重量車ではたちまち命取りになることが多く、それこそ完全凍結した雪道を冷や汗ダラダラ流しながら走るようなことが、結構ザラに起こるからです。

僕が「雨の日にクロカンに行くのが好き」というのは、凍結した日や大雪が降った日に雪道に走りに行く感覚とよく似ていると思ってます。

泥沼に入ると後の洗車が大変なのでそこは正直スカンのですが(笑)、「毛の生えそろった大人のクロカン乗り」になりたいのであれば、雨の日や泥沼などを積極的に練習することも避けられないんじゃないかなと思います。


そこで、僕はなるべく入っても、タイヤ程度にしかドロが付かないような比較的浅めの泥濘などで練習をすることが多くあります。


先日のLCCOの初心者講習会がスポラン岡山であった時、僕はほとんど車のステアリングは握ってませんでしたが、唯一、こことこの上の三叉ヒルクを登っている処だけ練習してました。

これはその時の動画です。



比較的、スルッと抜けているので分かりにくいかもしれませんが、這う速度に反して結構忙しい操作と情報収集をしながらクローリングしています。

まず、最初に小さな段差に右前タイヤを落とす直前に車を停止させ、極めてゆっくり穴に落としている操作をしているのがお分かりいただけますか?

後続のI君のBJ74の走りと見比べてもらうとわかるのですが、彼は穴の存在に気がつかず、勢いよく落としているので穴を大きくしてしまっています。

これはこのような下が緩い土質の処を通る場合もそうですし、ふかふかな雪質のスノーアタックなどでも同じことが言えるのですが、「自分が走ることで出来る段差をなるべく作らない」ということが、まずこのような地形を走る場合の鉄則になります。

特に僕がこの日に履いていたスワンパーってのは、雑な操作をするとたちまち掘り返してくれる初心者向きとは言えない優秀なタイヤ(笑い)なので、普通のタイヤよりある意味で繊細な操作をすることが要求されます。


次に、最初にひっかかったポイントでの操作ですが、右前タイヤが踏んでしまった穴を”揺り返し”で段差を埋めて、リアタイヤを通している作業をしているのがお分かりいただけますか?

これもスノアタでのテクニックに共通している技の1つですが、スノアタなどもトラクションのかけ損ねで凸凹になってしまった轍をわざと何度も前後に走って、馴らしておいてから、ダッシュする・・という技があります。

この場合はその、超・簡略バージョンと言えますね。


次に、遠目で写した画像なので分かりにくいかもしれませんが、15秒ごろに写ってますが、かかとでブレーキペダルをじゃっかん踏む「ブレーキチョーキング」を使っています。

その後、27秒あたりの再発進などでも同じくブレーキチョークを軽く使って、タイヤの空転を抑えながら前進していたりするので、遠目にはふつーにローローに入れて、軽く揉み出ししてタイヤにモノを言わせて前進したように見えるかもしれませんが、何度も運転席から身を乗り出して、路面とタイヤの様子を確認しながら、繊細な操作でトラクションが逃げないように気をつけて走行していたわけです。


後追いのI君はおそらく、ここまでの操作を使ってないと思うのですが、まぁそこは僕と同じくらいのクロカン歴なので、リカバリーしながらなんとか走破してましたネ。


ちなみにこちらがクロカン初心者が同じポイントに入った時の練習風景です。



こうやって見比べてみると、僕と、I井君と、初心者の走り方の違いがよくわかると思います。


動画の中で、Jr.に状況の解説と、その対処法を言ってもらってますが、正解してますね(笑)。

ただ、厳密に言うと、左に切ってバック出来ない場合は、前進するときに少し右に切る・・というと100点かもしれません。

「揺り返し」を使って車の向きを変えていく技を使えば、抵抗の大きな左側のコブをかわすラインに変えていける可能性が高いですね。

(僕はブレーキチョークとエンスト寸前まで粘らせるアクセルワークだけで通過出来ましたけど)

泥濘の中でラフな操作をすると、グリップを損なうということもありますが、何より地形が荒れてしまって、さらに状況を悪化させてしまうことがあるので、揺り返しなどを使って繊細に車の向きを変えていくことも非常に有効な手になることがあります。


■クロカンが頭脳プレーだと思う理由

僕が”クロカン”というものに、ここまで惹かれていて、いまだに飽きることなく続けている理由の1つに、

「(重量級のクロカンの場合は特に)反射神経が必要とされることがあまりないから」

というものがあるのと、

「クロカンという遊びは頭脳プレーだ」と思うことが多いからです。

泥濘などを走っていたりする場合などは正にソレで、走りながら地形をタイヤで馴らしたり、段差をわざとタイヤを空転させることで削ったりして、2手・3手先を読みながら地形と車と相談しながら遊ぶことが出来ます。

この場合は、自分が走りやすいように地形をならしながら進みましたが、後追いの人がわざと苦戦するように、地面をわざと荒らしておいて「僕はラクショウでクリアしたよ」と煽って、罠を仕掛けることも出来ますし(悪魔)、

逆に後追いも、その罠にわざとハマってみたり、罠を回避するような「頭脳戦」をすることも相手次第では可能ですよね。



■次回の練習会でも似た課題で走り込みしたいですね

次回の走行会は23日~25日で予定してますが、当日の状況はまだわかりませんが、こういった練習も何十回とやりたいですね。

まあ、雨が降りさえすれば、どこでも練習ができますが(笑)

イベントの参加表明はコチラでお願いします。

スポーツランド岡山2泊3日飽きるまでクロカンしようぜ走行会

ブログ一覧 | クロカンテクニック | クルマ
Posted at 2012/11/14 12:18:26

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この記事へのコメント

2012年11月14日 16:58
シーズンになると、毎朝が雪中になりますボケーっとした顔たらーっ(汗)

駐車場で多い時は股下までグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)



楽しいですよ~うれしい顔
コメントへの返答
2012年11月14日 17:36
「羨ましい」と言ったらバチが当たりますが。。。

羨ましい(^^
2012年11月14日 21:44
こんばんはー

ご無沙汰してます。

最近めっきり、ヌタにはまってしまって(^^;;

ところで、泥、砂でパンクってどうゆう現象で、起こるんですか?
タイヤの、ねじれなどから?

すいません、こんなこと聞いて(^^;;
コメントへの返答
2012年11月15日 0:53
パンクも色んな種類があるので一概には言えませんが、僕が過去によくやっていたものでは、

1.バルブの首チョンパ(岩場で多い)
2.リムに異物混入(無茶のしすぎ)
3.サイドウォール損傷(岩場で回しすぎ)

・・・くらいかなぁ。

今回の場合は、「2」だと思うのですが、まさかチューブレスってことはないですよね?

チューブレスだと、ちょっと傾かせた状態で荷重をかけてハンドルをコジるだけで簡単にエアもれ⇒ビート内に異物混入⇒パンク します。

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何シテル?   06/05 08:56
かじはら(父)です。 1993年頃からランクルでクロカンするようになり、3年ほど休んでましたがまたPZJ70幌でクロカンを再開させました。 息子(♂...
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