
いや~、先日のスポランでの練習走行会、楽しかったですねぇ~。
今回も、ほとんどJr.にハンドルを握らせていたので僕自身はほとんど走っていなかったのですが、幸いにも やしこばさんが多く動画を残してくださっていたので、当時のレポも絡めて記事にしたいと思います。
「奇抜なラインで攻めてみるぞ~」と宣言して、沼に突入してみました。
当初は自走でリカバリーできるかな~?と思ってましたが、泥水の下の様子が、リカバリー方向に車を動かすとさらにコケる方向に傾いていくので、自走は早々にあきらめ、ウインチ等での自力リカバリーに切り替えてみます。
ちなみにこの時点での傾斜計はきっちり45度(ほぼ限界)を指していました。
左斜め前の木にアンカーをかけてますが、これはそっちに引っ張ろうというのではなく、左前タイヤの位置を少しだけ前進させるためにかけてました。
ちなみに最大傾斜角度は48度を突破(笑)。
ウインチで左方向にアンカーをかけていてもフラフラと揺れる転倒限界点でした。
実際、かなり怪しい挙動をしているのがわかっていただけると思いますが、自走と違い、数センチ単位でキャンバーを攻めることもウインチングでは可能になってくるので、こういうのも練習してみてもいいかもしれません。
見た目よりは結構、安心して攻めれますよ。
なんせ、足場のグリップ力だけに頼る自走ではなく、数センチ単位で引いたり送り出したり出来るウインチで姿勢をコントロールするわけなので、思う以上に限界ギリギリの攻めが比較的安全に可能になるのです。
車を自走だけで限界付近まで攻める場合は、タイヤのグリップ力、タイヤのたわみ、サスの伸び縮み、ブッシュのつぶれなどによる微妙な揺らぎがどうしてもあるので、厳密に限界点ギリギリまで攻めることは極めてリスクが高くなってしまいます。
最後は、左前タイヤが一番高くなっていたポイントを超えたので、持ち直して終了ス。
自走では100%ハマるとわかっている、深い沼に侵入。
作戦としては、極力自走で前進できるだけ進んで、後はウインチ等で引っこ抜く作戦。
ここでは右斜め前の木にアンカーをかけて前進したように見えるかもしれませんが、この前に直前に生えている木の上の方にアンカーをかけて、車を上に持ち上げながら前進させていたシーンがありました。
この赤丸で囲っているロープや滑車などがその名残。
泥沼などにハマった際、まっすぐ正面に引く画像や場面などを多く見かけることがありますが、ソレをしてしまうと牽引力は4tとか、ものすごく必要になってくる場合がありますよね。
今回の場合も、正面にアンカーをかけて引いたらシングルライン+トルクアシストでは歯が立たなかったので、このように少し高い位置にアンカーをかけて車の舳先を上に持ち上げるような形でいったん持ち上げていたのです。
それならダブルライン程度で十分前進させることが出来たので、その後はこの動画のようにシングルラインの斜め引きで脱出させれたわけです。
こちらの動画は、広場のサンダーV字に車の助手席側をハメてしまった、Jr.の尻拭いをしている所です。
暗くて非常に見にくいのですが、アンカーになる木は車の正面から15度ほど左に25mほど離れた木しかない場所。
つまりですね、オバカなことに、左前を溝に落としてしまい、左前にアンカーをとってウインチングしたら車はコケる方向に引かれることになるので、リカバリーできるかどうかっていうのが極めて難易度が高いのです。
さらに、ウインチワイヤーは18mしかないので、先にチルを運んでワイヤーが足りない部分を補っております。
まぁ、へたくそなうちからナイトランしているのもオバカな限りですが、どうせ進入するならリカバリーのことも考えて走ればいいのにって言う意味で、二重三重の意味でヘタクソなクロカンをしてたってわけです。(やれやれ)
このときはひとまず、左前の木をアンカーにして試しに引いてみていますが、まともに引くとコケる体勢に陥ってしまうので、いくらか前後に車を揉みながら、少しずつ車の舳先を斜面に落とし、車の向きがちょうど正面になるように調整しておいてから、本格的に引き始めています。
よく、他人(ひと)のブログを見ていたら、ウインチングを使わないのが素敵みたいな言い方をしているものもありますが、
ウインチング前提で走るのも、自走だけでは考えられないような3次元的な力が車にかかったり、考えられないようなライン取りでの車の移動方法もあるので、僕は積極的に試すべきだと思います。
じゃないと、いつまで経っても「ウインチングはリカバリー」という考え方だけで終わってしまい、ウインチングの先にある、さらに一歩踏み込んだクロカンの新たな世界に踏み込めないからです。
最後の動画のウインチングは自分が望んでやったものではありませんが、こんな感じで短時間のクロカンでも効率的に練習することは可能です。
特に重量級の車に乗っている人や、自走でジムニーやTJに劣ると思っている方は、逆にいうとこのようなクロカンは適している場合が多いので、積極的に練習してみてはどうだろうか?
Posted at 2012/11/27 16:30:57 | |
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