かっちぃのブログ一覧

以前ホンダのライフに乗ってました。
人生で初めて所有することとなる軽自動車で、
その経済性や使い勝手には驚かされたものでしたが、
動力性能や車格に不満があって友人へ譲りました。

「もう二度と軽には乗るまい」
そう思っていたのですが、
ホンダからちょっと気になる軽がデビューしました。

まずは外観。
ボディ各所に黄金比を採り入れたデザインだそうですが、
フロントマスク以外そんなに個性的な部分はありません。
逆に言えば、そのフロントマスクが最大の魅力で、
狙ったとおり、どことなくレトロなＮ３６０を連想させます。
車幅灯はＢＭＷと同じようにリング状になってて、リアもライン状に点灯するタイプ。

次に乗り込んでインテリアチェック。
サイドシルがないと言っても良いほど低くてフラットなフロア。
さらにフロントもベンチシートで、ライフの時と同じように、運転席と助手席の隙間に
ケータイや薄型のコンパクトなデジカメなど手持ちのガジェットを差し込んで
簡易的なホルダーにできるのが便利。
もちろんインパネシフトに足踏み式サイドブレーキで左右のウォークスルーが可能。
室内空間もタントやＮ ＢＯＸなどのようなスペース系の広すぎて落ち着かないのとは違って
ゆとりを持ちながら自分にフィットします。

ベースグレードでは素っ気ないプラスチッキーな内装ですが、
プレミアムになればそれりの質感になって、雰囲気もガラリと変わります。
ステアリングも革になるけど、細いことには変わりありません。

運転時のポジションは最も下げてもシートがやや高め。
フィットと同じくセンタータンクレイアウトが影響してるのかもしれません。
視界はフェンダーの盛り上がりもあって実に良好です。

では走り出してみましょう。
今回の試乗車はプレミアムのターボモデル。
Ｎ ＯＮＥの気に入った点で大きいのは、ベースモデルでもターボを選択できるところ。
Ｎ ＢＯＸのように「ターボにしたいけど、カスタムのカオはイヤだ・・」
なんてことになるんですよね。
（Ｎ ＢＯＸ＋ではベース顔にターボが選択できたハズ）

出だしはホンダの軽らしく、リニアで滑らかに加速していきます。
ＥＣＯＮモードでも通常運転なら特に不満はなく、ＥＣＯＮモードを解除すると
ＢＭＷで言うスポーツモードくらいにパワフルな印象を受けます。
これでエアコンＯＮで成人男性２人と幼児１人を乗せてますからたいしたもんです。
タービンの音も全然聞こえないし、加速に不自然さもないし、ターボを感じさせません。
ただ、エンジン音は物理的に無理なせいか、軽らしいガサガサして軽い音。

ここまではほぼ好印象なＮ ＯＮＥですが、最も大きな問題点と思えるのがコーナリング。
細くて軽いハンドルを回せばワンテンポ遅れて車体がロールして
そこからさらに遅れて回頭し始めます。
決してスポーティとは言えないハンドリング。
まぁ、でも普通車のフィットだって初期状態じゃこんなもんです。
ここからホイールとロープロのタイヤに交換して、
サスも変えて引き締めて車高を適度に落とせばなかなか良い感じになるんじゃないでしょうか。

ベースのターボモデルにスマートフォンが接続できるバックモニター付きオーディオを選択して
あとはフロアマットだけ付けてもらって総額がおよそ１４５万円。
便利な軽のターボモデルとしては破格の値段じゃないでしょうか？
Ｎ ＢＯＸ＋のターボでちょっとオプション盛ればすぐに２００万超えますしね(^_^;
残価設定型のローン（リース）で月々３万円弱です。

オプションカタログも純正メーカーとは思えないステッカーやアクセサリーがあって
なかなかに楽しいですね。
「ホンダよ・・どこへ行く！？」って気もしますが・・。

Ｘ１じゃ小回り効かなくて燃費も良いほうではないので、
こういったオシャレで遊べてよく走る軽が欲しいのですが
だからといってこの値段をポンっと出せるほどの余裕もないですし
単なる贅沢品なので購入の可能性はかなり低いですが、
元々オーダーがかなり入ってるようで年内の納車はまず無理。
屋根を別の色に手作業でペイントしたツートン仕様だと来年の５月だそうです。
もちろんこの価格ですし、驚くほど利益も少なく、値引きなんて全くありません。

ホント、ホンダってドコへ行くんでしょうね・・？