日本人と中国人の、どちらにとっても、コメは食卓に欠かせない食材の1つだ。日本人にとってコメは主食であり、なくてはならない食材だ。また、中国人が日本で「電気炊飯器」を爆買いしたことから分かるとおり、中国人にとってもコメは重要な存在で、毎日美味しくご飯を炊きたいと考えたからこそ、電気炊飯器を爆買いしたのだろう。
香港メディアの鳳凰網は5日付で、日本人は「ご飯に対する、ひときわ深い愛情」を持っていると伝えたうえで、なぜコメの味で中国人は、日本人に勝てないのかと疑問を投げかけた。
記事は、日本人が持っているご飯に対するひときわ深い、愛情を感じ取れる料理として、「卵かけご飯」や「お茶漬け」を紹介。ご飯に生卵と醤油をかける「卵かけご飯」や、さまざまな具をご飯に乗せてお茶を注ぐという、双方ともに非常にシンプルな料理だが、これを美味しく食べるには、ご飯が美味しいことが大きな前提となる。つまり、「卵かけご飯」や「お茶漬け」、さらには、「おにぎり」といった料理は、「ご飯が主役」という共通点がある。
記事は、中国のある研究者の見解として、中国産のコメと日本のコメを比較した場合、外観、食味、品質のいずれにおいても、日本産のコメが優れていたと紹介。さらに、2007年に中国が日本の新潟産コシヒカリと、宮城産ひとめぼれを24トン輸入した事例を紹介している。10キログラム単位で数えるなら、2400袋という計算になるが、北京と上海でコシヒカリとひとめぼれを販売した結果、販売価格は1キログラムあたり99元(約1700円)と、中国産に比べて非常に高額だったにも関わらず、1カ月もたたないうちにすべて売り切れたと紹介した。
この現象について記事は、「当たり前の食材だった米に対して、ますます多くの中国人が高い品質を求めるようになっている。多くの中国人は最も日常的な物こそ、最も投資に値する物であることを少しづつ理解し始めている」と分析している。
稲作はもともと、中国大陸から日本に伝わったものだ。コメはその後、日本人にとって重要な食糧となり、日本人はコメの品質改良を繰り返して、美味しいコメを作り出した。そこには、何事にも手を抜かず、妥協せずにコツコツと取り組む、日本人ならではの特性が見える。中国人がわざわざ日本まで訪れて、電気炊飯器を爆買いした事例からも分かるとおり、中国では経済が発展し、人びとが豊かになると同時に、身の回りの生活や食事に対して、質を求めるようになってきている。日本の農水産物は将来、中国で「おいしくて安全」であるとして、人気を集める可能性もありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2016-04-08 11:07
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2018/07/10 06:13:53