
愛国を唱える中国人がいる一方で、成功を収めて経済的に豊かになった、中国人のなかには、より良い生活や教育を求めて、海外に移民する人も少なからず存在する。こうした行動は矛盾しているように見えるものの、移民を熱望する中国人が、多いのは事実であり、カナダは中国人にとって人気の移民先だ。中国メディアの今日頭条は7日、「カナダのバンクーバーは、すでに華僑や華人に占領された」とする記事を掲載した。
記事は、中国人の移民先として人気を集めたカナダは、すでに中国人が移住し始めてから150年もの歴史があり、それゆえに中国人に対する敵対的な感情はないと主張。カナダから中国に一時帰国した移民たちは、しばしば「バンクーバーはすでに華人や華僑、中国人に占領された」と口にするようだが、実際にバンクーバーの人口230万人のうち、中国系の住民はおよそ41万人ほどに達しているようで、その数はさらに増加し続けているという。
なかには、「バンクーバーはまるで中国の省の1つのようだ」という意見もあるようだが、どのような点が「中国系住民に占拠されている」、という表現につながるのだろうか。記事は、バンクーバーの街の様子として、まず、「公園」を挙げ、「週末になるとバンクーバー市内の公園は、まるで北京公園の様になる」とし、中国系の老若男女が公園で寛いでいるので、聴こえてくる言葉は中国語であり、まるで中国のような、空間になっていることを紹介した。
また「飲食店」においても、「バンクーバーには、中国のあらゆる地方の料理を提供するレストランが存在する」とし、中国語の看板が立ち並んでいる地域もあるとした。また中華料理屋の店主は、もちろん中国系住民なので、中国人から見ると「バンクーバーは中国国内なのか、それとも海外なのか」と、錯覚してしまうほどだとした。
また、「学校」においても小中学校や大学に至るまで、中国系の学生が毎年増加しており、ある大学では中国系の学生と白人の学生の比率が、ほぼ同じにまでなっているとした。
バンクーバーで増え続ける、中国系移民の背景には、移民に対する制度が緩やかでビザの取得や制限も、厳しくないという要因があるようだ。だが、カナダは増え続ける中国人に対し、移民を制限する方針を打ち出している。また、記事は「バンクーバーでは、中国系住民に対する敵視はない」と主張しているが、実際には中国系住民に対する反感が、高まっているという報道もあり、無条件に歓迎されているわけではなさそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)sinsy/123RF) サーチナ 13 時間前
Posted at 2017/11/13 05:15:59 | |
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