
自動車市場が、成長を続けている中国のネット上では、国産車と日系、ドイツ系など合弁メーカー車を、様々な観点から比較する文章が次々出現する。日系車については政治的な感情が入り混じることもあり、その評価は実に多種多様である。
中国メディア・今日頭条は15日、「日系車が中国でこれほど良い売れ行きを見せるのは、これらの原因があるからに他ならない」とする記事を掲載した。記事は、周囲で「日系車は買わない」などという話を耳にする一方で、中国の街では至るところで日系メーカーの自動車を目にすると紹介。「これほど販売数が多いのはなぜか」として、理由を3つ挙げて説明した。
記事が示した「3つの理由」、に共通する文字は『省』だ。1つ目は「省油」、すなわち低燃費である。同クラスの自動車の中で、日系車はトップクラスの低燃費を誇るが、それは軽量化されたボディデザインによる部分が大きいことを紹介。「だからと言って、手を抜いているわけではない」として、エンジンなど核となる部品を中心にしっかりと作られていると伝えた。
2つ目は「省心」、つまり「安心」である。日系車は工場出荷時のチェックを特に注意深く行い、ちょっとした瑕疵も容認しないとした。そして多くの日系車オーナーが「十何万キロ走っても通常のメンテナンスや消耗品以外は部品をいじる必要がない」と語っていると説明している。
3つ目は「省銭」、お金の節約になるということだ。日系車は同クラスの自動車の中で装備グレードが高めであり、同レベルの装備であれば、非日系車より安く手に入ると紹介。また、メンテナンスに手がかからないということも、費用の節約につながるとした。
記事は、この3点を最も大きな理由とし、日系車に対する良い評判は、「これらの点を理由に積み重ねられてきたものなのだ」と伝えた。そして、「民族的な感情を差し置いて言えば、日系車は本当にいいクルマであり、買うに値するクルマだ」と評している。
低燃費も、メンテナンスの楽さ、行き着くところはお金の節約。そう考えれば、「コストパフォーマンスの良さ」が、日系メーカー車最大の魅力、というのが記事の見立てと言えそうである。そこに安全性、安心感などが加わることで、『年間約400万台』という、日系車の販売数が生み出されるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
Posted at 2017/11/14 08:13:14 | |
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