
中国人の「家」へのこだわりは、日本人以上であり、「家を購入してこそ安心して生活することできる」と考える傾向が強い。それゆえ、中国人としては日本の住宅事情についても関心があるようだが、中国メディアの今日頭条は9日、「日本の中間層の住宅は内装も外装も精巧だ」と紹介する記事を掲載した。
日中両国とも、都市部に人口が集中していることは共通しており、都市部ではマンションなどの集合住宅に住む人が多いものの、日本では土地を所有することができる点で、中国とは事情が異なる。記事は、「日本では土地が所有できるゆえに、都市部の郊外では戸建住宅を所有する人も多い」と指摘し、中間層の日本人は「独創性のある、2階建ての家を選択する人が多い」とした。
中国では、土地はすべて政府が所有しているので、「土地の使用権」を購入できても、「所有権」は移転しない。マイホームを建てたとしても国に、公共の利益を理由に立ち退きを命じられた場合は、従わざるを得ない。この点、日本では住宅の購入を考慮する際に、様々な考え方や選択肢があるのは、中国との大きな違いと言えよう。
記事は、京都の住宅地で撮影した、様々な戸建住宅の写真とともに、日本の住宅事情を紹介している。中国では戸建住宅が見られるのは、主に農村地域であり、都市部では高層マンションに住まざるを得ないのが現状だ。もしくは、富裕層しか購入できない別荘というのが、戸建住宅に対する中国の一般的なイメージであるゆえ、中国人から見ると日本の住宅地の様子は興味深く映るようだ。
日本では、新興住宅地でも全く同じ家が並んでいるのではなく、「それぞれ異なる家の外観は家主の感性が表れている」と紹介。また内装については、「日本人は自然の木材に首ったけの様子で、内装は木材が多く使用されている」としたほか、キッチンについては、「中国のように油を多く使った料理を作らないので、オープンキッチンにしても心配はいらない」とした。
日本では、戸建住宅でもマンションでも、床はフローリングや畳などあまり固くない材質のものを多用するが、中国では、タイルなど固い材質のものが好まれる違いがある。中国ではマンションを購入する時は、自身で内装をすべて決めないといけないので、日本の住宅の内装は大いに興味をそそるものとなっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2017-11-15 12:12
Posted at 2017/11/16 07:26:01 | |
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