
外国での生活を送る際に、留意しなくてはならないのは文化の違いだけではない。中国メディアの今日頭条が2日付で掲載した記事は、中国人学生が日本での留学生活中に遭遇するかもしれない「思わぬ事態」への対処方法について説明している。
記事は日本について「生活環境や治安が良く、犯罪率も低いため、勉学はもちろんのこと、仕事や生活を送るに十分ふさわしい国である」と紹介する一方、慣れぬ国で生活するうえでは「思わぬ事態が生じた時にどのように行動すれば良いかを前もって知っておくことは大切だ」と説明した。
続いて、日本で生じ得る「思わぬ事態」として、最初に「地震」に言及し、日本の社会インフラは地震に対応できるだけの能力があるものの、地震に慣れていない中国人個人としては家具をしっかり固定しておくことや緊急時の水や食糧を確保しておくこと、またパスポート等の重要書類を持ち出しやすい場所にしまっておくことなどが必要であるとアドバイスした。
また「病気」という思わぬ事態もあると説明し、日本では急診を除いて休日・祝日は診察や診療が休みである病院もあると紹介。しかし、緊急の場合は119番に連絡することができると説明した。さらに中国と異なり、日本の救急車は「無料」であると説明し、従ってもし病気が深刻であるならすぐに119へ連絡すべきとアドバイスした。
さらに「交通事故」に遭遇した場合として、自分自身が加害者か被害者であるかに関わらず、事故が発生したならまず警察に連絡し、また道を塞いでしまわないように、事故車を近くの空いたスペースに移動させるのが日本の習慣であると説明した。
日本と中国の社会には様々な点で違いがあり、日本で生活する中国人が日本のマナーやルールを知っておくことは非常に重要だ。中国では車同士の交通事故が発生した場合、よほどのことがない限り車を移動させることはしない。警察が来て状況を把握するまでそのままにしておくのが習慣であり、勝手に車を動かすことは自分にとって不利になりかねないからだ。日本社会は自分たちの損得より、まず渋滞が起きないよう配慮するという点で、事故発生時における日中の対応の違いにはそれぞれの国民性がよく示されていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2017-04-04 16:12
Posted at 2017/11/23 00:08:27 | |
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