
バリアフリーが定着してきた日本。デパートや駅など、不特定多数の人が集まる場所ではバリアフリー化が進んでいるが、たとえば日本で車いすの高齢者が1人で電車に乗ろうとした場合、果たしてそれは可能なのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、中国人による手記を掲載し、東京の駅で車いすのお年寄りを見かけたが、駅員による手厚いサポートのもと無事乗車することができたと感銘を受けた様子で綴っている。
この中国人筆者が見かけたというのは、「80歳を超えていそうな高齢者の女性」だ。すれ違ったとき思わず振り返るほど「意外」に感じたという。バリアフリー化が進んでいない中国は障がい者やお年寄りには生活しにくい社会であるため、高齢者が外出する際には家族が付き添うケースが一般的だ。
筆者は、この車いすの高齢者を駅員が先導していることに気づき、好奇心からついて行ったそうだ。この駅員は高齢者を改札口付近まで案内し、改札口の駅員は高齢者と会話を交わすとすぐにホームの駅員に連絡、別の駅員が迎えに来て車いすを押してエレベーターに一緒に乗ったと紹介。中国であればまるでVIP待遇と言っても決して過言ではないほどの待遇だ。
続いて、ホームに着くと何の変哲もない箱から駅員が「マジックのように」簡易スロープを取り出したという。日本の駅では車いすの利用者のためにあらかじめスロープが準備されていることに筆者は驚いたようだ。電車を待つ間、その高齢者は電話をかけ始めたが、駅員はプライバシーを尊重して少し離れ立って待っていたことにも感銘を受けたという。
さらに、この高齢者が電車に乗る前、乗った後も駅員が電話で連絡を取っていたことにも着目。車両の位置や出発時刻などを到着駅の駅員に伝えたのだろうと伝え、連携してサポートしていたことにも感心した様子だ。
このように、車いすの高齢者は多くの人のサポートを受けながら電車に乗ることができたようだ。こうした駅員の対応は、日本らしい気配りと親切の表れと言えそうだ。筆者は「日本社会の経済発展の成果のなかで最も重要なのは弱者への気遣い」ではないかと主張し、この点で日本は中国以上の気遣いができていることを強調している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 17 時間前
Posted at 2017/12/31 05:53:52 | |
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