今日未明に地上波で録画中継があったからもう結果書きますけど,ピッツバーグスティーラーズの勝利で終わった今年のスーパーボウル。
アメリカンフットボールのすごいところというか面白いところというか微妙ですが、他の競技と較べて特徴的なところは、試合のかなりの部分を数字で評価できるというところです(もちろん数字が万能って訳ではありません)。
今回のスーパーボウルのデータを見ると,なかなか興味深い事が浮かび上がってきます。
まず総獲得ヤード数を見てみると,スティーラーズ(PIT)の 347 ヤードに対してシーホークス(SEA)は 410 ヤード。あれ? と思うでしょ。負けたほうが距離稼いでます。もちろんロスした距離もあるし、これだけで優劣を計るのもどうかとは思いますが。
ちなみに PIT でボールを持って走ったのは 5 人ですが、うち 2 人は一度しか走ってなく,残りの 3 人のうち一人はクォーターバック(QB)です。QB 本人がボールを持って走るのは賛否ありますが、エース QB が怪我をするとゲームプランが狂ってしまうので、あんまり推奨はされません。あくまで他のプランが遂行できないときの緊急事態的な手段といえます(QB スクランブルという)。
今回 PIT の QB は 7 回走っています。PIT のラン攻撃は 33 回なので、21% 強という比率です。ちょっと多い気がしますね。またパスインターセプトも 2 回食らってます。
QB があんまり調子よくなかったのは、MVP に選ばれなかった事からも伺えます。QB 以外から MVP が出るほうが珍しいのですよ。
実際 MVP を貰ったのは、第四クォーターにタッチダウンパスを受け取ったウォード選手ですが、僕個人的にはこのときパスを投げたランドルエル選手を推します。このトリックプレーを成功させたパスもさることながら、パスは受け取るは、パントキックのリターンはするは、おまけにディフェンスにも参加してます。
この選手、まだ 26 歳と若いですが、もう数年経ったらエースワイドレシーバーになるか、もしくは学生時代 QB だったそうなのでまた転向して QB に戻るかもしれません。
PIT が勝ったのはこれを含めた二つのトリックプレーを成功させたのと,SEA のミスを上手く引き出せた事が原因でしょう。SEA はインターセプトは一度しか食らってませんが、その一度が第三クォーター終了ちょっと前の、相手陣内のかなり奥までいったところで起きました。ここでインターセプトされなければ、たとえタッチダウンが取れなくてもフィールドゴールで 3 点加えていたら、第四クォーターにとどめのタッチダウンにつながる攻撃権は渡さずに済んだと思うと、とても痛かったですね。
そんなワケで今回のスーパーボウル、なかなか面白いゲーム展開でした。これを機にアメリカンフットボールファンが増えてくれたら嬉しいな。
Posted at 2006/02/07 18:11:28 | |
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