胡説八道のブログ一覧

日本サッカー協会の川淵会長が、先頃引退を発表した中田選手に対して 15 ～ 20 年後に協会会長になってくれていたら最高と発言しています。

日本サッカー協会およびその周辺の出来事についてブログ立てるのはもう止めよう止めようと何回も思ったのですが、肝心の協会側がそれを許してくれなくって ww、またこんなネタを提供してくれました。

協会会長になって欲しいというラブコールの理由は、中田選手のリーダーシップに期待した、ってことらしいです。

確かに中田選手は歴代日本代表の中でも五本の指に入るくらいのスター選手です。けれども何回も言っているように、サッカー選手としての才能と、（監督を始めとした）人をまとめる仕事に対しての才能は一緒じゃない、っていつになったら理解してくれるんでしょうか？

大体川淵会長のいうリーダーシップって、何を指していっているのか分かりません。
僕の知っている中田選手は

1) 監督の指示に従わず、チームを分解させた（アトランタ五輪代表）
2) 相部屋が気に入らないとダダをこねた（02 W杯代表）
3) 一人だけ皆とは別のホテルに部屋を取った（06 W杯代表）
4) チームの別の選手に対する批判をマスコミに公表した（06 W杯代表）

など、リーダーシップがホントにあるのかどうか疑わしい行動ばかりが目につく人ですし、それより何より、川淵会長は忘れているかもしれませんが、この人はその昔、お友達の前園真聖元選手と一緒にとあるインタビューで

"君が代" ってカッコ悪いよな

と発言して大問題になった事を僕は忘れていません。

前回に続いてW杯のユニフォームネタです。

左の写真は今朝の準決勝、フランス対ポルトガルでの一コマですが、これを見て "なんかカッコわるい" と思うのは僕だけでしょうか？

カッコわるいと思う理由は両チームとも上から下まで同じ色で揃えられているからで、僕はこの色使いをパジャマみたいと感じています。

これ、フランス／ポルトガルの両チームが悪い訳ではありません。フランスのチームカラーは青、白、赤のいわゆるトリコロールで、シャツとパンツは青のパターンもありますし、ストッキングは赤のパターンも用意されています。
ポルトガルにしてもチームカラーは燕脂と緑で、パンツには緑のパターンが用意されています（シャツ、ストッキングに関しては確認できませんでしたが、第二ユニフォームまでは必ず用意されているはずです）。

これ、FIFA が敢えてやっているんですよ。


ちょっとこちらの写真をご覧下さい。



ブラジルのチームカラーは黄色、青、白、緑で、かつての大会を見ると第一ユニフォームではパンツかソックスが青である事がほとんどでした。

日本は皆さんお分かりと思いますが、チームカラーは青と白ですね。

で、この写真が示すとおり、ブラジルのユニフォームからは青い色を排除し、逆に日本のユニフォームからは白を極力排除しています（さすがに三本ラインまで消すワケにはいかなかったようで ww）



こちらの写真はブラジル対フランスですが、この時にはブラジルは白い色を排除しているのが分かります。そしてフランスは真っ白。

どうやら FIFA は対戦相手のユニフォームの色を極力カブらせないように指定しているようです。

94 アメリカ大会の頃まではマシな色使いだったんですけどねぇ。

今大会決勝はイタリア対フランスなので真っ青対真っ白の対決となりそうです。どっちが青でどっちが白になるかは分かりませんけど。

個人的にはイタリアが青、フランスが白になって欲しいなぁ。イタリアの上から下まで白ってのはフランス以上にパジャマっぽいから ww

大穴として、フランスがシャツとパンツが白、ストッキングが赤、ってパターンもありますが、それをやったら僕は FIFA の色彩感覚を疑います（爆

※追記；7/6 付けで決勝はイタリア青対フランス白と決まったようです。
フランスは決勝トーナメント四試合とも白になったそうな。こっちはセカンドユニフォームなのにね。

さて四強も出揃った 2006 ドイツW杯ですが、ここでは各国の代表の争いと同時に、スポーツメーカーの争いも見られます。四強では adidas 提供のユニフォームを着ているのがドイツとフランス、Nike がポルトガル、Puma がイタリアとなっておりますね。その他ではイングランドが伝統的に UMBRO を採用しているのが目立ちますが、最近の出場国は上記三メーカーを採用している事が圧倒的に多いです。

でどういうことが起きるかというと、ユニフォームが似ちゃうんですよ。特に同じメーカーの提供を受けている代表同士で、チームカラーが同じだったりすると訳分かりません。今回のW杯ではありませんが、フランス代表と日本代表の試合なんか、ホームもアウェイも同じような配色なので、引いた映像を見せられるとどっちがどっちやら。

特に adidas と Nike は手を抜いているんじゃないかと思うほどなんですが、デザインの基本パターンが一つしかないのにそれを来ているチームが複数あるので、上記のような事態が起こりがちです。

日本代表もねぇ、スポンサー契約で巨額をもらっているのか知りませんが、日本には日本のメーカーだって複数あるんだから、そこを採用したらいいんじゃないですか？　採用条件として、出してもらう金額の多寡じゃなくきちんとオリジナルのデザインを作ってもらう事を入れた方がいいとおもうんですけどね。

94 年アメリカW杯くらいまではそんなにひどいデザインのかぶり方はなかったように記憶しているんですけど、日本以外の各国代表もデザインなどのアイデンティティよりもスポンサードを受ける方が優先なのかなぁ。

ちなみに写真は、歴代各国代表で僕が一番好きなユニフォーム、94 年アメリカW杯のときのイタリア代表ユニフォーム（ホーム）です。

2006 W杯も準々決勝まで進み、いよいよ面白くなってきました。今朝早くの試合、ドイツ - アルゼンチンは延長の末 PK 戦にもつれ込みましたが、ドイツが勝ち抜けましたね。

ところでドイツ代表の監督クリンスマン氏ですが、なかなか骨っぽい人のようです。
こちらの記事にありますが、現役引退後に独自に米国へ留学し、スポーツ心理学、語学などを学んだそうです。
ドイツ代表監督は自国のスーパースターをずっと起用し続けてきたのですが、彼らは監督になるため、正規のプロセスを踏んでいない。でも、わたしは一切の特権をつかわずに、しっかり勉強して、そのライセンスを獲得したと、クリンスマン氏は言っています。こんな姿勢が災いしてか、大会開幕直前まで米国かぶれの無能指揮官と言われ続けてきたそうですが、もうそんな事をいうヒトはいないでしょう。
また代表メンバーに、ドイツサッカー界の未来を考え 21 歳以下の選手を５人も加えるなど、計画性もしっかりあります。

一方破れたアルゼンチン代表監督のペケルマン氏も世界ユース選手権でアルゼンチンを三度優勝に導いた人で、今回の代表にも教え子が何人も入っています。
この試合後、どの選手も自分が選んだ選手。素晴らしく誇れる選手が、素晴らしい試合をしてくれたと発言しておりますが、PK 戦は試合でなくて運だとも言われております。決して恥じる事のない代表だったと思います。

準々決勝に残るようなチームはこういう監督が率いているんですねぇ。






……日本サッカー協会もこういう部分を見極めて欲しかったなぁ。

※ 7.2 追記；準々決勝で敗退したブラジル代表監督パレイラ氏は選手たちに感謝したい。決勝に進むことがここでの私の任務だったが、それを果たすことができなかった。いつも通りの話だと思う。ブラジルが敗れる時、責任は必ず監督にあるということだと発言しております。

……やっぱり人ができているなぁ。

退任会見時のジーコ監督の発言です。

外国の人のいう事を日本人通訳を通して聞くとちょっと分かり辛くなる事がありますので、翻訳し直してみました。

↓

選手がひ弱なんだから、俺様が監督やったって強くなるはずがない。

雰囲気伝わりましたか？ www

このヒト、他の場所でも "プロ意識、持続力、勝ち抜く精神力に欠けている。何よりも、まだ成熟していない。４年前はそういった不足をホームの利点でカバーした" とか、"Ｊリーグの 10 年ほどの短い期間で、伝統ある欧州のレベルに持っていくのは無理" とか発言しています。

そう考えるのは自由ですが、ホントにそう思っているんなら何で代表監督を引き受けたんですか？　申し訳ないですけどこんな発言繰り返す人に監督の資格はないと思うし、日本サッカー協会が貴方に支払った年棒はどういう意味なのか、理解していますか？

サッカーでもそれ以外のスポーツでも、監督の質は成績を左右する大きな要素なのはもはや隠しようのない事実です。ダメチームが名監督を迎えて強くなった例はありますが、強いチームがダメ監督を迎えて更に強くなった例はありません（ボロカスになった例ならいくらでも ww）。

サッカーなら、別に世界各国のリーグの常勝監督の例を挙げなくても、例えば日本高校サッカー界にもいい例がありますよ。今年の正月の高校サッカー優勝校は滋賀県野洲高校ですが、ここは名門校でも何でもありません。が、見た事ある人なら分かると思いますけど、もの凄くわくわくするサッカーを展開して優勝しました（セクシーフットボールっていってましたね）。ちなみに監督さんはサッカー競技経験はありません。

サッカー以外に目を向けますと、アメリカの四大スポーツなど、すごくいい例になります。あそこの国のスポーツは、いい監督を見つけるとたとえそれがカレッジの監督であろうが、ハイスクールの監督であろうがプロリーグの監督に据えます。あの国はその辺りはホント徹底していて、アメリカンフットボールのキッキングコーチのある人など、本人のプレー経験はおろか、自らボールを蹴った事すらない人もいます（車椅子に乗っています）。

そして、アメリカのプロリーグのスター選手は、ほとんど監督という職業を選択する事はありません。彼らは選手としての才能と監督としての才能が同じではない事をきちんと認識しています。

という事で、選手としての才能と監督としての才能が違うと分かっていない特殊事情のある日本だからこそ代表監督になれたジーコ氏ですが（だいたい彼はライセンス持っていませんから）、失敗するにはそれなりの理由がある訳です。