
スイスポに乗って以来、いわゆる“ホットハッチ”の魅力を日々実感していました。
運転をしていて楽しく、手ごろなサイズなのに積載性も十分。
すると、必然的にホットハッチの本場・欧州のクルマが気になってくるわけで…
これまでずっと国産車を乗り継いできたし、そろそろ欧州車に手を出してみようかなと思い、ここ半年くらいでいろいろなクルマを試乗しました。
フランス車はルノー・ルーテシアに始まり、プジョー208GTi、RCZ。
ドイツ車はVWポロGTI、ゴルフGTI、BMW M135i、MINIクーパーS、ベンツA180。
イタリア車にも食指を伸ばして、アルファロメオMiTo、アバルト595にも乗りました。
それぞれの国ごと、ブランドごとの哲学や魅力があり、国産車とはまた違う“味わい”を感じました。
「次は欧州車にしよう」と決心し、今後も検討を重ねながら1~2年後をメドに乗り換えを考えようかな、と思ってたんですが…
ある日ふらっと訪れたディーラーで、とあるクルマに出会ってしまったんです。
そのクルマとは、フェイスリフト後の現行メガーヌRS、ジョン・シリウス。
いつも行っていたルノーのディーラーには現行は白しかなく、黄色の現行メガーヌを見たのはこれが初めて。
フェイスリフト前とはまた趣の異なるスッキリとまとまったデザインに、一気に心を奪われてしまいました。
黄色のメガーヌRSはスイスポを購入する際候補に挙がっていたのですが、当時は正直言って手が出ませんでした。
ずっと憧れはあったんですが、今回ももう少し手ごろなBセグのホットハッチを検討していたんです。
しかし、現行型のジョン・シリウスを見て、実際に乗ってしまうと、そんな計画性とか理性とかがどこかに吹っ飛んでしまいました。
とは言えさすがに新車は厳しかったので、ダメもとで「この試乗車、売ったりできませんよね?」と聞いてみました。
…すると、営業の方から「納車から1年経ってますので、お売りできますよ」という悪魔のささやきが(笑)。
交渉して車両価格も思った以上に安くなったし、下取りも十分に満足いく価格を提示してもらい、かなり現実的なお値段に落ち着きました。
もともとスイスポにもうしばらく乗るつもりだったので迷ったんですが…
思い切って、ハンコを押してしまいました。
それから約1か月。処々の課題をクリアし、昨日は記念すべき納車の日でした。
あいにくの雨模様でしたが、スイスポとの最後のドライブを楽しみながら、三瀬を越えて早良区のルノーへ。
パーツを外してほぼスッピンになったスイスポとメガーヌの、最初で最後のツーショット。
納車の手続きや説明を受けた後に、スイスポに別れを告げてメガーヌのドライバーズシートへ。
走行距離が短いこともあり、車内にはほんのり新車の香りが残っています。
固くてクセのあるクラッチをつないで、ちょっぴりギクシャクしながら公道へ。
福岡の街中ではほとんど踏めなかったのですが、高速の合流でちょっと回してみました。
2速からグッとアクセルを踏み込むと、ターボエンジンならではのシートに押さえつけられるような強烈な加速が。
固く締められたシャシー・カップの足回りがしっかりと路面をとらえ、まるで4WDのようなトラクションの強さを感じます。
思わず「ハハッ♪」と笑ってしまうような気持ちよさでした。
ウン、これは楽しい!
足の固さから、高速の継ぎ目や荒れた路面ではゴツゴツとしたショックを感じます。
しかし、サスでうまくいなしている感じで、それほど嫌な乗り心地ではありません。
まあ、ナビシートや後席の人は少し気になるかもしれませんね。
都市高から九州自動車道に入り、若宮ICで降りて岡垣町へ。
この日の目的地は、岡垣町のスイーツショップ、その名も「ニュルブルクリンク」です。
店名からもわかる通り、クルマ好きなご主人とご家族が経営していて、九州のクルマ好きにはおなじみのお店。
メガーヌRSはニュルブルクリンクFF車(元)レコードホルダーということもあり、ぜひ一度メガーヌで行っておきたかったんです。
店内には、来店者とご主人の記念写真がたくさん飾られています。
えらくスイフト率が高いですね。
しかも、大半が知り合いという…(笑)。
美味しいと評判の「岡垣シュー」と「カスタードタルト」をオーダー。
風味豊かな手作りカスタードと、サックリ&もっちりとしたユニークな触感のシュー生地が相性バツグン。
隠し味の塩が、カスタードの甘さを上品に引き立てます。
値段も150円と安いし、かなりコスパの良いスイーツです。
近くに来たら、ぜひまた寄りたいですね。
ご主人としばしクルマ談義をした後、雨も強くなってきたのでそのまま佐賀へと帰りました。
自宅の周りの道がかなり狭いので、デカいメガーヌでは家にたどり着くだけでも一苦労。
「さっそく擦った…」なんてならないように、しばらくは注意しないといけませんね。
雨が止んだ夜にもう一度軽くドライブして、この日は早めに休みました。
そして、明けて今日。
少し晴れ間も見えるくらいに天気が回復していたので、さっそく朝からメガーヌとドライブに。
今日のドライブコースは、これまた“佐賀のニュルブルクリンク”(?)と呼ばれている嘉瀬川ダムです。
さっそく、ダム湖畔のワインディングを軽く流します。
大したスピードを出さなくても、メガーヌのハンドルを握って流してるだけで楽しいですね。
前輪が路面をグッとつかんでいるのがハンドルから伝わってきて、旋回中の挙動もとっても素直。
公道を制限速度+αで走っているくらいでは、破綻する気配すらありません。
サーキットを走らない限りは、このクルマの本当の性能を引き出すことはできないでしょうね。
銀河大橋横の休憩所でちょっと一休み。
あらためて、メガーヌをじっくりと観察します。
内装に関しては、ドイツ車のような質実剛健さや、イタリア車のような遊び心などはあまり感じられません。
スポーティーで粋なデザインではありますが、あくまで「フランスの大衆車」といった感じですね。
この純正レカロは只者ではありません。
しっかりとした造りでホールド性バツグンですが、表面はあくまで柔らかく、ロングドライブでもほとんど疲れを感じません。
日本人には大きすぎるという話も聞きましたが、横に大きい自分にはちょうど良いサイズ。
とにかく、このシート最高です。
外観デザインに関してはもう説明不要。
ほかのどのクルマとも違う圧倒的な存在感とカラーで、対向車が次々と振り返ります。
コンビニに停めていても、男性の多くが二度見していきますね。
まあ、それだけ佐賀では売れてなくて滅多に見ない、ということなんですが…(ディーラーが県内にないので)。
特に、このセクシーでキュートなお尻は最高!
スイスポのお尻ももちろん良かったけど、メガーヌの気品と色気には敵いませんね。
そして、ジョン・シリウスは本当に良い色です。
鮮やかで、品があって、光の角度によっていろいろな表情を見せてくれます。
やっぱり、しばらく黄色からは離れられそうにないですね(笑)。
スイスポはいろいろと弄りましたが、メガーヌに関しては、しばらくはノーマルで楽しみたいと思っています。
といっても、スイスポに比べてアフターパーツも充実していないので、必然的に弄りは少なくなりますね。
そんなこんなで、新しい相棒・メガーヌとのカーライフがスタートしました。
スイスポをきっかけに出会ったみなさんはこれまでと同じく、メガーヌ乗りのみなさんはあらためて、よろしくお付き合いいただければ幸いです。
では、来週末はさっそく熊本ドライブの予定なので、またブログでレポートします。