先日、仕事で唐津の離島に行く機会がありました。
玄界灘に面した港町・唐津。
その沖合には、宝くじに当たるご利益があると言われる「宝当神社」がある高島や、百済・武寧王の生誕地と伝えられる加唐島、カトリック信者が住む松島など、全部で七つの離島が浮かんでいます。
島へと渡るフェリーも1日に数本しかなく、佐賀県民でもなかなか足を踏み入れることのない離島。
今回は、その内の2島に渡りました。
そこで出会った風景や料理があまりに素晴らしかったので、ちょっと紹介したいと思います。
まず初日は、唐津市湊の渡船場からフェリーで8分の神集島へ。
西暦200年代に神功皇后が新羅へ出兵する際に訪れ、神々を集めて海の安全を祈願したという伝説が残る島です。
輝く初夏の太陽の下、ゆったりとした島時間を感じながら、まずは島内を散策しました。
島内には、大和朝廷の使節団が故郷を懐かしんで詠んだ和歌を刻んだ歌碑が残っていて、それぞれが海を望む絶景スポットに建てられています。
遠い故郷に残してきた家族やまだ見ぬ異国の地に思いをはせながら、万葉の歌人たちがここで歌を詠んだのでしょうね。
この日は雲ひとつ無い快晴で、海と空の青がとてもきれいでした。
これは、丸い石を投げて窪みに入れば願いが叶うと言われている「かぶと岩」
なんか、宮崎の鵜戸神宮にもこんなのありましたね(笑)
海中に立つ、住吉神社の鳥居。
日本三景のひとつ・宮島の厳島神社にはさすがに及びませんが、こちらもなかなか趣があります。
島のネコも、本土よりも心なしかのんびりしているような…
数々の絶景に心癒された神集島を後にして、次は呼子港から小川島へ渡ります。
もう時間も遅かったので、この日はそのまま民宿にチェックイン。
「島の民宿の料理はスゴイ」とは聞いていたんですが、自分の想像をはるかに超えるごちそうが私たちを待っていました。
まずは、本土ではなかなか見られないサイズのタイとヒラメのお造りが丸々一匹ずつ。
まさに、“タイやヒラメの舞い踊り”といった感じです(笑)。
ジューシーなヒラメのエンガワは、回転寿しのネタとはモノが違う旨さでした。
下にちょっと写っていますが、アワビの刺身もまた絶品。
コリコリした食感と、肝の濃厚な風味までしっかり堪能しましたよ。
そして、これまた特大サイズの伊勢エビのお造り。
プリプリとした食感と豊かな味わい、これ1尾だけでも五千円以上するんじゃないかな…
呼子名物・イカの生き造りはぜいたくに2杯も。
透き通った身はコリコリとした食感で、かみしめる度に甘みが口に広がります。
エビフライにしたらだいぶ食べごたえのありそうな特大エビの塩焼きや大ぶりのサザエなど、焼き物も充実。
このタイの煮付けがまた旨かった!
新鮮なだけに身が締まっていて、甘辛い味付けにも負けないくらいしっかりとした味わいでした。
刺身と焼き物、煮付けだけですでにお腹いっぱいでしたが、島のおもてなしはまだまだ終わりません。
生き造りのゲソを使った塩焼きに…
伊勢エビで出汁をとった、贅沢な味噌汁…
そして最後は、島特産のうにで作った「うに飯」。
タイのアラでとった出汁で、ご飯と一緒にウニやアワビを炊き込みます。
米の一粒一粒までうにの風味がしみ込んだご飯は、滋味あふれるなんとも豊かな味わい。
お腹いっぱいのはずなのに、なぜか箸が止まりません(笑)
圧倒的な質と量の料理を平らげて、お腹も心も大満足。
これだけの内容で、なんと一泊二食一万円ポッキリ。
今まで色々な海鮮料理を食べてきたけど、ここが間違いなく最高ですね。
大好きな海鮮を食べまくる夢のような一夜が明け、次の日は仕事で何をしたのか覚えてないくらい(笑)。
釣りが趣味の人以外はなかなか訪れることがないとは思いますが、わざわざ海を渡っても行く価値のある島だと思います。
Posted at 2015/05/21 18:34:22 | |
トラックバック(0) | 日記