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みとなのブログ一覧

2024年03月28日 イイね!

「古今東西エンジン図鑑」

鈴木 孝 著
グランプリ出版

鈴木博士は自動車殿堂入りもされている高名な先生だが、その文章は非常に柔らかく読みやすい。
挿絵の手書き図説はわかりやすく、美しく、タッチに味があり、ユーモアも感じられる。
時折あらわれる文学的表現にも氏の教養の高さとセンスの良さを感じる。

第1章は二輪馬車チャリオットから始まり、第2章キュニョーの蒸気自動車と続く。
私のような機械の素人でも読みやすく、どんどんと引き込まれる。
ジェームズ・ワットの蒸気エンジンよりも以前に作られたキュニョーの蒸気自動車は、クランク機構を用いずどうやって車輪を回したのか?
戦時中の日本でよく走っていた木炭自動車は、蒸気自動車となにが違うのか?
成功した空冷エンジンの設計にはどんな秘密があったのか?
埋もれてしまった過去の技術を、筆者が一つ一つ紐解いていく。

82頁に興味深い記述がある。
1902年のニューヨーク自動車ショーに展示された展示車の内訳は、蒸気自動車58台、電気自動車23台、ガソリン自動車58台だったそうだ。
どちらが優れているとか、新しいから優れているとか、そういう単純な話ではないのだ。
現在解決困難な問題を解くカギは、過去に捨て去ったものの中にあるかもしれない。
自動車や産業機械の博物館へ行ってみたくなる一冊だった。
Posted at 2024/03/28 14:47:34 | コメント(0) | 日記
2024年03月15日 イイね!

「自動車サスペンションの基礎知識」

飯島洋治 著
日刊工業新聞社

タイトル通り、あくまでも基礎知識レベル。
これまでうろ覚えだった言葉を再確認するのに良い本だと思う。
セミトレーリングアーム式のセミとは何を意味するのか。
キャスター角とセルフアライニングトルクの関係。
アッカーマンジオメトリーがなぜ必要なのか。
この本を読めば、何故カプチーノのステアリング機構が前引きなのかといったことも順序立てて理解できる。

また、自分でサスペンションセッティングを弄る際のヒントも載っている。
例えば、なぜストラット式はダブルウィッシュボーン式に比べネガティブキャンバー角をつけるのか、図を用いて説明されている。
重心とロールセンターの項目に関しては、私の中で朧気だったものがスッキリした。
図が明瞭で分かりやすい。

前半部は教科書的だが、旧い車種のサスペンションの図説は見ているだけで面白い。
筆者も述べているが、現代ではそのような個性的なサスペンションが少なくなってしまった。
珍しい車種を見かけたら、ぜひしゃがみこんで眺めてみたい。
Posted at 2024/03/15 14:15:01 | コメント(0) | 日記
2024年03月01日 イイね!

「人口からみた宗教の世界史」

宮田律著 PHP新書

著者は国際政治やイスラーム研究の専門家ということでこの本をチョイス。
タイトルに世界史とあるが、歴史を語るのは前半部。
近世までは世界史の授業の軽い復習だが、近代にくると一気に面白くなる。
日本には仏教、キリスト教に関する書物は多いが、イスラームについてはそうではない。
中世イスラーム帝国の躍進は、イスラームが本来もつ寛容性が、さまざまな土地の人、文化、学問を吸収し、多様性を認めた社会であったからこそもたらされた繁栄だった。
報道にみる現代のイスラームの過激なイメージとはかけ離れている。
イスラエルのパレスチナ侵攻と、それを支えるアメリカ。
現在起こっているこの複雑な問題にある背景は、古代から歴史を振り返らなければ理解できない。

われわれ日本人は宗教に特に無関心であるがゆえに、宗教を理由に人々が争っていることが今ひとつ理解できない。
だが、本当に宗教だけが原因なのか。
深い信仰心が無いからこそ、さまざまな宗教を広く浅く学び、そしてその背景にある歴史を学ぶことが出来るのではないかと私は思う。
Posted at 2024/03/01 09:41:58 | コメント(0) | 日記
2024年02月24日 イイね!

「敗者が変えた世界史」

「敗者が変えた世界史」圧迫骨折をして2週間が過ぎた。
身体を起こすことがままならないため、この機会に色々と読み進めたいと思う。

歴史を扱った書籍としてはタイトルから想像する通り軽めの内容。
人選に偏りがあること、クレオパトラから一気にジャンヌ・ダルクに時代が飛ぶのにはやや違和感があるが、フランスの歴史を考えればそうなるのかもしれない。
ハンニバルやジャンヌ・ダルクという名には誰しも歴史のロマンを感じるし、チェ・ゲバラの章はかなり生々しい。
だが、ニクソンにはどちらも感じないため、よほど政治に関心がない人以外には難しいと感じた。

ふと、世界史に影響を及ぼした日本人がどれだけいただろかと考えた。
朝鮮を侵略した豊臣秀吉くらいしか思い浮かばなかった。
近代以降では山本五十六が浮かんだが、彼はあくまで職業軍人であり、強い政治信念も政治力もあったとはいえず、常に受動的で官僚的であった。
Posted at 2024/02/24 14:39:30 | コメント(0) | 日記
2024年02月18日 イイね!

二度の事故

二度の事故先に整備手帳には上げていましたが、先日、36ワークスが路上の岩に衝突するという事故がありました。
その数日後に、今度は社用車を全損させてしまう大きな事故をやってしまいました。

トラックのフレーム下に潜り込むように追突したため、もう少しスピードが残っていれば上半身が潰れていたと思います。
また、変にステアリングを切っていたら、さらに他車を巻き込んだ上、斜めに衝突して頚椎や四肢を損傷していたかもしれません。

事故直後から意識は鮮明でしたので、視覚、聴覚、嗅覚(車内はエアバッグの炸裂で火薬の煙が充満している)に異常が無いことはすぐに確認。
次に首を動かし、痛みや痺れが無いことを確認。
四肢の末梢の関節も動くため、神経系の損傷もなさそう。
追突される危険があったのですぐにハザードスイッチを押しましたが、電装系は死んでいました。
一刻も早く車外に出たいが、ダッシュボードと膝の間に隙間があるにも関わらず体幹部や大関節に力が入らず動かない。
後から考えれば、ミニカでの事故のときと同じでした。

車外に出られたのは救急隊が到着してからでした。
生涯4度目の救急車乗車でしたが、乗り(寝)心地は以前よりずっと良かったです。

診断は第4腰椎の圧迫骨折のみでした。
シートベルトが当たった胸骨から下位肋骨も未だに痛いのですが、こちらに骨折は無かったようです。
次に大きな事故に遭った時は死ぬことを覚悟していましたが、今回も悪運強く生き残りました。

改めてプロボックスを観察すると、ボンネットが上にせり上がるように潰れています。
歩行者保護目的の設計ですが、これがうまく衝撃を吸収してくれています。
旧型プロボックスであったら、ボンネットが低いため危なかったでしょう。
Aピラーの途中まで傷が入っていますが、ここまで潜り込んだということだと思います。
頑丈に出来ています。
ガラスに残る縦2本の傷は、トラック後端の突起物でしょうか。
プロボックスの合わせガラスは薄く、飛び石に非常に弱いのですが、今回の事故ではガラスの飛散はかなり少なかったと思います。

もしこれがカプチーノであったら、確実に上半身が潰れて死んでいました。
Posted at 2024/02/18 17:03:14 | コメント(3) | 日記

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「@スナイパーK
ナット外した状態で、思い切り蹴ってみましたか?それでも外れない時は、角材でタイヤをぶん殴ると外れますよ。」
何シテル?   05/08 22:44
走らせるより、眺めたり弄ったりする方が好きです。 文系脳ですが、エンジン、シャシー、空力、何でも興味あります。 ガソリンエンジン+MTの組合せが残っている間...
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