ホンダの新型ジェイドをちょっと見てきました。

いつもの横長グリルですが、ジェイドは全面シルバーではなく、下側はメッシュになっています。
個人的には結構好き。
見た感じはRB型オデッセイとストリームの後継と言った感じでしょうか。
サイズ的にはかなりオデッセイ寄りです。
発売一月前から事前セールスマニュアルを見せてもらってたので大体のスペック、数値は知ってましたが、横に立ってみると思った以上に全高が低い。
RB型オデッセイより低いというのが分かる位に低いです。
3列シートミニバンと言うより、3列目がおまけで着いてるステーションワゴンと言う感じですね。
ラゲッジルーム(3列目格納時)

ラゲッジルーム(3列目使用時)

荷室容量はまぁ、標準的なものではないでしょうか。
3列目使用時は結構深さがあるので、それなりには積めそうです。
3列目シートは背もたれを前に倒した後、シート座面ごと手前に引っ張り上げて、3列目使用時の床下部にシートをにしまい込む構造になってるのでほぼフルフラットです。
コクピット周り。

ジェイドはハイブリッド用リチウムイオンバッテリーをプリウスαの7人乗り仕様と同様にセンターコンソール内に搭載しているので、センターコンソールは結構高さがあります。ここは海外仕様のガソリンモデルとの最大の違いですね。
なお、センターコンソールの肘掛部は当然開かないので収納等はありませんw。
その代わり(?)に肘掛裏側にHDMI端子×2、USB端子がオプションで装着されます。
ダッシュボード上面は全面ソフトパッド。木目の架飾パネルは表面も木のような凹凸がありますが正直微妙。ベースグレードのカーボン調パネルの方がいいと思います。
ただ、全ドアのトリムが皮調(試乗車は皮だったかも)素材で広く覆われており、クッションも結構厚みがあったりと、全体的な質感は高めでしょうか。
視界はかなり良好。
フロントウインドウはかなり広大。三角窓はドアに組み込まれているので、それを囲むピラーが無い為かAピラーを前に押し出している構造にしては、ピラー周りの視界は良好です。ミラーもドアに直付けなのでインプレッサ等と近い感じでしょうか。

後方視界もリアドアのグラスラインがほとんどキックアップしておらず、クウォーターウインドウとテールゲートのグラスエリアも最近の車としては結構広いので、こちらも視界は結構良好かと思います。
この辺りの要素のおかげかサイズが大きめの割には、幅の広さ等は大して気にならずに運転できました。
2列目シートはキャプテンシート仕様。

ちなみに写真は助手席一番後ろ、2列目も一番後ろにスライドさせてます。
広さはまずまず。前席を最大まで下げて2列目を最大まで前に出すと、そこまで広くはないです(狭くはない)。
2列目はV字スライドシートと言う構造で後ろに下げると左右のシートが密着し、前に出すほど左右のシートが離れると言う変ったスライドレールの配置になってますが、正直これ自体はだから何?と言った感じですw。
リアサスペンションにダブルウィッシュボーンを使ったり、低床構造の関係でスライド量を稼ぐ為にこんな機構になったのだろうと感じます。
掛け心地は結構着座点が低くなるようなシートなので、包まれ感はあります。結構寛げそうですね。
なんか飛行機のシートみたいでした。
3列目はかなりやばいw。足元がw。

これは2列目を最大まで後ろに下げた状態w。乗れんw。
なので実際に3列目に座る際には以下の写真の左側の様に最低でもこれ位は前に2列目を出さないといかんですw。
正直、3列目はオデッセイ、ストリームどちらからもかなり退化していると言わざるを得ないです。
シート自体も非常に薄く、座面が短く足元も狭い為、膝が持ち上がる姿勢で座らざるを得ないです。

完全に非常用と割り切った方がいいでしょう。
ただ、以下の写真の様にジェイドはテールゲートが少し特徴があり、テールゲートスポイラー上のルーフ部も窓になっています。
ですので、3列目に座っている時にちょうどこの位置が3列目の真上に来ます。

ちょっと珍しいので面白いです。この天窓と左右の窓が比較的大きいのもあってか、明るく、窮屈感もそこまで感じない様にはなってました。
余談ですが、3列目に座っている時にテールゲートを開けられると、座っている人の頭が完全に車体からはみ出しますww。

これもちょっと変な感じですw。
3列目アクセスは、
①、リクライニングレバーを引いて背もたれを倒す。
隙間から頑張って乗り込む。
うそですw。
②シート後部のストラップ(②と書いてある)を引っ張る
③シートのロックが外れて後は自動でシートがゆっくりと立ち上がる。
シート下もステップになってるので、ここを踏んでアクセスします。
3列目から降りる際は
①.①と書かれたストラップを引く。2列目の背もたれが倒れる。
②.②と書かれたストラップを引く。(乗り込むときと同じストラップ)
③.シートのロックが外れると、シートがゆっくりと自動で持ち上がる。
まぁ、こんな具合です。
ホンダセンシング。
標識を検知してマルチインフォメーションディスプレイに表示してくれる機能がありましたが、中々便利そうです。速度制限が切り替わったりした時のうっかり防止に役立ちそうです。自動ブレーキはいらんからこの機能だけグレイスに欲しいなw。
先行車発進お知らせ機能も試してみましたが、大体前走車が5m程度進むとブザーで教えてくれるようです。ただブザーは既存の車種の警告で使用されてるものと同じなので、ちょっと変えた方がいい気がしました。
走行感覚。
ヴェゼルハイブリッドと同じ、1.5L直噴エンジン+i-DCDの組み合わせ。
ただし、ヴェゼルより210kgも重い1510kgの車重を走らせるにはちょっと重いです。
大体2.0L相当の性能はあるはずですが、特に発進時に重さを感じる感じです。
ある程度速度が乗ってしまえば踏んだ際にしっかりとモーターアシストが効くので、大きな不満はありませんが。
EV走行は持続させるのは期待できないです。正直EV走行で巡航するのが下り坂でもないとかなり難しいです。
i-DCDの制御はグレイスでだいぶこなれた感じになったのを採用してあるのか、やはりスムーズです。
ちなみに、何故かパドルシフトは全グレードで設定なし。なんでだろ。
足回りは流石にダブルウィッシュボーンを使っているだけあってかなり安定感のある走り。段差等超えた際のの振動の小ささや車線変更時も安定感があるのは流石です。
足回りは素人の私が乗ってもかなりいい気がしました。
全高の低さもあってか、ミニバンと言うよりステーションワゴンに乗ってる感覚でした。
総合的に見てストリーム後継というよりはやはりRB系オデッセイの後継車という方がしっくりくる気がします。
正直この車はi-DCDのハイブリッドより、春に出ると言われているターボの方がかなり期待できるような気がします。
値段も装備が何でも着いてるのはわかるんですが、270万スタートと言うのはちょっと高すぎる。
この価格なら外車も視野に入るでしょうし。そう考えると、価格面でもやはりガソリン車の方が良いのではという気がしますね。
正直、現状のままではこの車はあまり多くは売れない気がします・・・w。
ちなみに燃費はガンガン走らせて17km/L位。

悪くはないらしい。
以上。ジェイドの感想でした。