昨年から、試乗したりして結構気になってる車がありまして。
こちら。VN型レヴォーグですね。
夏頃だったか、カーシェアリングのカレコが全国にレヴォーグを導入とは聞いていたのですが、なんとなく調べてみたら福岡にもあるじゃないか。
んで、夜間料金なら6時間で3900円とかなりお安く借りれるようなので、20時~2時までで借りて試してみました。
コースは、福岡から西九州道&下道で唐津、伊万里を経由し、佐世保と伊万里の境の国見峠をトンネル前まで登り、そこから引き返す。
佐世保三川内でから、佐賀大和まで九州道に乗って、下道で日常の活動エリアを徘徊し、そのまま返却というコース。
約230kmで高速、ワインディング、日常生活圏を試してみました。
以下、それなりに辛口評価。
レヴォーグと言えばこれでしょうか。11.6インチセンターディスプレイ。

これは、斜め上からの視点。正直ビルのイラスト等が重なってあまり見やすくはないw。

こちらは普通の2Dマップ。縦にナビが長いので、ルート案内の先の方が把握しやすいのは大きなメリット。
ただ、社外ナビのカラフルな見やすい地図に比べると、googleマップによく似た暖色系ばかりの配色の地図ゆえ、メリハリに欠け、瞬間認知性にはやや劣る感じか。ルート案内は普通。
ハイウェイモードはこんな感じ

縦長なので、高速情報が出てきても、地図の表示範囲が広いのはかなりいい。
バックモニターの表示はかなり不満。

こんなデカい画面なのに、バックモニターの表示は7インチナビとあんまり変わらんのじゃないかと言う表示。
空いた空間にサイドモニターとか同時に表示してもいいんじゃなかろうか。
ちなみに、デビュー直後の記事で、HD画質と何度か見た気がするが、あまり画質が良くは見えない。カメラの性能もあるとは思うが、バック&サイド&フロントモニターはややボケた画質だし、ナビの地図も画像の輪郭が結構ボケている。
自分のフィットのケンウッドMDV-M906HDや、弟のシビックの楽ナビのHDモデルと比べると、HD画質なの?って感じる。
エアコンは画面の下層に操作パネルが存在し、操作するとパネルがポップアップする仕組み。

AUTOと内気・外気導入切り替えボタンが、エアコン操作中央をタッチして出て来るポップアップウインドウ内にしかないので、トンネルに入る前など、咄嗟に切り替えたい時などに切り替えるのがかなり困難。
一応、設定変更で右のA/CボタンをAUTOや内気外気切り替えボタンに変更は出来るらしい。
温度の部分をタッチすると、左右それぞれの温度設定と、シートヒーターの操作パネルが出て来る。

温度は画面左右の物理ボタンでも操作出来るので問題ないが、シートヒーターはこちらも咄嗟に操作するのはちょっと難しい。
エアコン周りは操作ボタンがかなり混み入っており、誤操作も多く、ポップアップした表示が自動で消えるまでに、そこそこ時間が掛かるので、かなり操作性と言うかUIに問題があるんじゃないかとは感じた。
エアコンに限った話ではないのだが、このセンターディスプレイ。
ポップアップウインドウをやけに多用したり、多くの方が指摘しているアイドリングストップキャンセル操作、オートビーグルホールドON/OFFスイッチが3階層画面を進まないと設定ボタンに辿り着けないなど、操作にとにかく時間と手間が掛かる傾向にある気がする。

操作性は劣悪と言う事は無いが、社外ナビやスマホに比べるとどうにもテンポやボタンの配置がイマイチで、車の操作部として考えるとアップデートとかで修正して欲しい点が山ほどある。
オーディオは、純正ナビにしては結構いい感じに音がしっかり出ている気がした。

低音が少々強すぎるんじゃないか?とは思ったがイコライザで、低音を少し下げ気味にすると中々いい感じ。

ただし、イコライザーは3バンドの為、微調整は厳しいw。
フォルダ内の楽曲は、ファイル名順ではなく、楽曲データの曲名順に表示される模様。

なお、原因は不明だが、一度エンジンを切った後に再起動すると、前に聞いてたフォルダではなく、一番上のフォルダの曲を再生し始める現象に何度か当たった。どういう事やねんw。
と、まぁ。センターディスプレイについてはこんな感じ。
音は意外にもかなり良かったというか、好みだが、正直使いにくいw。
個人的には多少見栄えが悪かろうと、アイサイトXが無かろうと、非EX系グレードで社外ナビにすると思うw。
もう一つの目玉12.3インチフル液晶メーター。

これはアナログ表示。立体感がないので、最初は違和感があったが、1時間位で慣れた。
ナビ表示。

これも、最近外車等でも増えてきてるが、レヴォーグもそれらと同様、思ったより見辛い。
個人的な問題ではあるが、動く地図に注意を取られて、速度・回転数の瞬間認知性が大幅に落ちる。デジタル表示のせいもあるかも。
何度か試したが、運転し辛くなるのですぐアナログに戻した。
走行性能は試乗した時から、ボディはしっかりした感じなのに、角があまり立たない滑らかな感じと思っていたけど、ワインディングを走ると感動するレベル。
そこそこハイペースで曲げても、足元が破綻する気配がない。
ロールも小さく、ガチガチな感じではなくフラットな感じ。まぁ理想。
ブルーアースGTでこんなに曲がるんだ。って思った。
ステアリングは余計な遊びや過度なアシスト感が無く、小さく動かしても動かした分だけきちんと動く感じなので、思ったより動いちゃったよー的な状況が皆無な為、状況を問わず操作が非常に楽。
1.8Lターボは177馬力と、そこまで力持ちではないが、2.5L位はあるから、十分でしょ。トルクは300N。パワー足りないとは全く思わんかった。
先代の300馬力級のワゴンを求める層には全く不満だろうけど、個人的にはこれでも十分速い。0-100km8秒くらいで行けるじゃろ。
かつて、インプレッサG4を買わなかった最大の理由。リニアトロニック。
つまりはCVTだが、最近はかなり良くなっているようで、ステアリング同様に、アクセルを踏んだ分だけ大きな遅れや回転数だけが先行する事なく、きちんと反応する特性になっており、違和感はほとんど感じなかった。
アクセル開度が50%を超えると加速時にステップ制御が入るっぽい。CVTの長所を潰しているとは思うが、演出だとしても個人的にはあった方がいい。
一つだけ気になったのが、加速して、一度加速を止めて、やっぱりもう一度アクセル思い切り踏んで加速しようっていう場合。
あんまりないシチュエーションだとは思うが、アクセル開度が大きい程、結構もたつくと言うかギクシャクした動きになる。
この辺はやはりCVTの限界かなと言う状況は、やはりあるっぽい。
それでも、大きな問題は感じなかったし、これならCVTでもいいかなとは思えるフィーリングだと思った。
燃費?スバルにそんなものは期待してはいけないw。
過去に何度かスバル車を買おうとした事はあるが、燃費は気にしていなかったw。

とは言ったものの、借りてから返すまでの平均燃費はメーター表示で14.2km/L。
カタログ値がJC08モードで16.6km/L。WLTCモードで13.7km/L。
車重1.5tのAWD車と考えれば、実燃費は結構いい方なんじゃないかね。
ちなみにこの車の燃費。実はスタートしてから100km位までは、平均燃費が15.6km/Lまで伸びたんだが、国見峠の登り、福岡市内の市街地走行など、一般的に燃費が悪いとされるシチュエーションでの瞬間燃費があまりにも悪いようで、平均燃費値がガンガン悪化する傾向にあるっぽい。それ故に一度下げてしまった値を取り戻すのがかなり難しいようだ。
そういうシチュエーションにはまらなければ、低燃費走行を意識しなくても16.0km/L位は行けそうな気はする。
アイサイトXはそもそも試せる状況にならなかったし、元から興味ないので無視。
アイサイトツーリングアシストは、あまりにも正確に車線の中央走るから、流石だと思った。ホンダセンシングもそれなりだが、アイサイトは制御がやはりうまいんでしょうねぇ。
ただし、レーンキープアシストを単独で起動できない、クルーズコントロールの速度設定が5km/h単位でしかできない点に関しては、アシストの単独起動が出来たり、1km/h単位で設定できるホンダセンシングの方がいいなと思った。
まぁ、レーンキープについては、ツーリングアシスト起動した状態で、アクセル踏んでおけば一応は解決できる。
ちなみに、人間が少しステアリング動かそうとしても、アイサイト側のステアリングを動かすパワーがめちゃ強かったのは少しビビったw。
と、まぁ思うがままにだらだらと書き連ねた。
まとめると。
売りにしているデジタル&コネクティッド装備は、個人的には性能が微妙で使いにくいからいらない。
車の走る、曲がる、停まるの基本はすんばらしい。ってかこの車欲しい。
って感じですw。