
皆さまこんばんは♪
今日はオートメッセで展示されていたNGKスパークプラグに
ついていろいろ聞いてみましたのでそのお話を♪
ちなみにワタクシ、スパークプラグは全然わからず、とりあえず
グレードの高い、なおかつ耐久性のあるものがイイと思っていまして
こだわり等はありませんでした
(スパークプラグって見た目じゃわかんないし・・・)
でもエンジンにとって最も重要である
「良い火花」を出すための
スパークプラグについて勉強しておこうということです。
ってことでとにかく思いつくまま脈絡もなく質問しました(笑)
Q1
NGKさんは今年もF1にスパークプラグを供給すると思いますが
ホンダにも供給しますか?
A1
ホンダがF1に出るときに声をかけてもらって以来F1に供給するようになってから
常に一緒にでています。
去年はメルセデスにも供給していました。
今年メルセデスは本国(ボッシュ?)のメーカーに変わるらしいのですが
また戻ってくるかもしれません。
Q2
レーシングスパークプラグが販売されていますが、一般車用とは何が違うのが
特徴ですか?
下の写真を見ながら聞く
A2
レーシングスパークプラグは「突き出しタイプ」「斜方タイプ」「沿面タイプ」があり
突き出しタイプより斜方タイプ斜方タイプより沿面タイプのほうが耐久性があります。
電極の飛び出し量が少なくし、外部電極の折損を減らすようになっています。
沿面タイプでは棒状の外部電極ありません。
その分着火性という意味では逆で沿面タイプより斜方タイプ、さらに突き出しタイプの
方がよいです。
Q3
では今のF1では沿面タイプのスパークプラグですか?
A3
今のターボは斜方タイプだと思います(担当ではないのではっきり断定できない)
沿面タイプのスパークプラグはNAエンジン時代に使われていました。
より高回転でエンジンを回すため、棒状の外部電極の折損をなくすのが目的です。
Q4
沿面タイプのスパークプラグはどのように火花が飛びますか?
放射状に飛ぶのか?それとも一点に集中して飛ぶのか?
(下の図を見ながら)
A4
一点に集中して飛びます、製造上で中心電極に一番近い場所に
飛ぶと思います
どこに飛んでいるのかはわかりませんが
どこに飛んでも問題はありません。
Q5
斜方タイプは外部電極が四角い棒状になっていますが、あの棒状は見る限り
洗練された形状に見えません(笑)
四角いのを丸棒にしてたりしても変化がないのですか?
たとえば爪楊枝のような形状とか・・・・
A5
丸棒にしても大きな変化はありません。
材料が白金で加工するのも手間(曲げるのも)ですし四角で問題はありません。
Q6
友人のS2000でプラグが消耗(丸まってしまう)していますが、何が原因でしょうか?
A6
見てみないとわかりませんが、ほとんどが熱による影響と考えられます。
熱価を冷型にしてみるといいかもしれません。
Q7
外部電極が中心電極とひっつくようなトラブルを見たことがありますが
何が原因だとかんがえられますか?
A7
物理的な接触が一番考えられます。
ピストンとぶつかる、又は装着時にぶつけてしまっている。
装着時にぶつけてしまっている場合は作業者が気づいていない。
それ以外では、燃焼の時に共振等で曲がる可能性はある(少ない確率)
Q8
プラグを締め付ける際、プラグには金属製のパッキンがついていますが
あのパッキンは一度締め付けるとぺちゃんこになってします。
何回も取り付け取り外ししても大丈夫なものですか?
昔の人はよくプラグを外してチェックしていましたが?
(写真は同じようなパッキン形状)
Q8
大丈夫です。10回くらい付け外ししても問題はありません
規定トルクで締め付ければOKです。
ただやりすぎるとヘッドのネジ穴を痛めるので注意が必要です。
Q9
スパークプラグ締め付けでねじ部分にグリスのようなものを付ける人がいますが
それについてはどう考えますか?
A9
何もつけないでください。
締め付けトルクが一緒でも軸力が変わってしまいます。
トラブルの元です。
Q10
スパークプラグの外部電極の方向を気にする方がいます。
方向を統一するためのシムまで販売されていたりします。
気のせいぐらいにしか私は思っていませんが、日産のノートのエンジンでは
スパークプラグの方向をそろえているとのことです。
それについてはどう思われますか?
以前書いたブログ
https://minkara.carview.co.jp/userid/1594506/blog/28179659/
A11
確かに外部電極の背中側( ↳ )が吸気側に向いているより解放側( ↲ )に向いている
方が良いかもしれませんが少しでも外部電極が背中側からずれていれば問題は
ありません。
そろえる為にシムを入れてスパークプラグの突き出し量が変わる方が問題です。
Q12
電極の溶接はレーザ溶接ですか?
A12
レーザ溶接です。
手作業はほとんどなく、ハンドリングのみになります。
溶接は難しいが当社(NGK)の自信があるところです。
Q13
スパークプラグのギャップはどのように測定管理されていますか?
A13
全数を画像測定して管理しています。
(測定器のメーカを聞くの忘れましたが下の写真のようなものだと思われます)
Q14
ちょっと前まではスパークプラグは白金を使用していて10万キロはもつと
思っていましたが、イリジウムプラグが出てから耐久性が落ちた気がします。
なぜですか?
A14
中心電極にイリジウムを使うのですが、外部電極に白金を使っていません
そのために外部電極の消耗が激しいです。
中心電極にイリジウム、外部電極に白金を使用してる製品であれば
耐久性があります。
またプッシュボタン式のスタータではエンジン始動時調整ができなくなっている
のもプラグが冬場にかぶりやすいってのもあります。
Q15
製品を見ると色が違うのがわかります。
写真の白っぽいのと黄色っぽいのを指さして
いろの違いは何ですか?
A15
めっきの違いです、(めっきの種類聞くの忘れました)
熱対応のめっきが最近は多いです。
Q16
自動車メーカーからの要件はどのようなものですか?
A16
形状やら、熱対策やらいろいろあります。
F1用は形状がねじ部分が多く、外のガイシが小さいです。
だいたい覚えているだけでこんな質問に答えてもらいました♪
(回答する担当の方で答えが変わることもあるかと思います)
カタログに書いてあることもあるかと思いますが、私の知識がないので
そのまんま生の声で聴いてみました。
スパークプラグは地味でありながらとっても重要なものと
思います。
NGKの説明していただいた方には勉強になり大変感謝しています。
もし皆さんもスパークプラグを交換する際は
F1で有名なNGKスパークプラグに交換しましょう♪
デハデハ