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2025年05月19日

新世代のグランド・ツーリングカー-A70スープラ前期-(その3)

新世代のグランド・ツーリングカー-A70スープラ前期-(その3) 新世代のグランド・ツーリングカーを自ら標榜する以上、スープラには普通のパワーユニットではものたりない。

現在、私たちが考えうる最高のスペックと最高のポテンシャルを持つエンジンが必要だった。


そして、最新テクノロジーが駆使され生まれたのが、レーザーα7Mツインカム24ターボ。

トヨタの誇る新世代エンジンシリーズ、レーザーのフラッグシップにふさわしい最高出力・ネット230psの圧倒的なポテンシャル。

しかも、3.0ℓ直列6気筒ツインカム24バルブ+ターボチャージャーwith空冷式インタークーラーの究極のメカニズム。

エンジンの持つ、吸気、排気、燃焼、圧縮等のあらゆる効率を極限まで追求した必然のカタチ。

高出力エンジンでありながら、アイドリング時から高回転域まで、すべての回転域においてウルトラスムーズな扱いやすさを持つ。そして、アクセルワークに瞬応するスーパーレスポンス。

中・低速域でのトルクフルなエンジン特性、静粛性、経済性をあわせ持つ。現代のグランド・ツーリングカーにふさわしい資質を備えたのだ。

これはまた、高効率エンジンを追求するトヨタ・ツインカム技術の集大成とも言える。
1976年のトヨタ2000GTに搭載された3M型から始まったトヨタ・ツインカムの歴史。
その間に2T-G、4T-GTをはじめ、世界に名だたる数々のエンジンを輩出してきた。
トヨタ・ツインカムは、このレーザーα7Mツインカム24ターボによって新たな領域へのチャレンジを始めたのだ。

ツインカム24バルブ・ターボチャージャー、with空冷式インタークーラー。
この極限のメカニズムによって、グランド・ツーリングカーのロマンを伝えたい。




7M-GTEU 230ps 33.0kg-m
1G-GTEU 185ps 24.5kg-m
1G-GEU 140ps 16.5kg-m
1G-EU 105ps 16.0kg-m





新世代・4輪ダブルウィッシュボーン、TEMS、4輪ESC……。

走る、曲がる、止まるは革新のテクノロジーによって、美しさまで手に入れてしまった。


サスペンションには、タイヤをいかに路面へ接地させてクルマの動きを生み出すか、路面からの入力をいかに吸収してボデーに伝えないようにするかという2つの働きがある。

つまり、タイヤから伝わってくるショックはしなやかに受け流し、ハンドリングに悪影響を与えるタイヤやホイールの変異をおさえることだ。

高性能な走りを目指すスープラには高性能なサスペンションが必要だった。走りの質により高いレベルを求めるためには、使い慣れたサスペンション・システムの熟成だけでは超えることのできない限界が見えてくる。

私たちは、従来のスペックとコンポーネントには全くこだわらないで、サスペンションそのものをより高いポテンシャルを持つものに変えなければならないと考えた。



そこで選んだサスペンションが、ダブルウィッシュボーン。

アームとリンクによって、幾何学的に構成されたサスペンションだ。

タイヤからの入力をアームとリンクのそれぞれの方向に分割して支持し、タイヤの動き、とくにトー変化(真上から見た時のタイヤの取り付け方向)とキャンバー変化(タイヤを真正面から見た時の垂直方向に対するタイヤの傾き)を思い通りにコントロールすることができる。

しかも、同時に柔軟性を充分に確保している。スープラに要求される高いレベルでの操縦安定性と乗り心地は、ここに実現された。

しかし、いくらポテンシャルが高くても、それをいかしきるチューニング技術がなければそのポテンシャルはフルに発揮されない。

私たちは、サスペンション・シミュレーション・モデルをCASTAC(COMPUTER AIDED SYSTEM OF TOYOTA ADVANCED CHASSIS DESIGN)によって解析を繰り返し、そしてヨーロッパでの幾度にもおよぶ走行試験結果をただちにフィードバックさせ、入念なチューンを。なかでも重視したのが、テストドライバーの感じたフィーリング。

運転する者のこうあってもらいたいという夢の部分を実現しようと思ったのだ。
私たちの走りへ飽くなき探求が、スープラのサスペンションを生み出した。




機能と感性の新たな融合を物語るダイナミックなフォルム。
そして、羨望のエアロトップも走りへの想いをかきたてる。

圧倒的な性能を感じさせるフォルム。
これが私たちのデザイン・テーマ“ドラスティック・パフォーマンス・デザイン”だ。

ボリュームのあるグラマラスな姿には、現代のグランド・ツーリングカーとしての空力特性への徹底的な洗練がある。

スープラ流のトータルエアロダイナミクスへの解答として、ボデーのフロントとリヤを大きく絞りこみ、ホイールフレアを廃したストリーム・サーフェスのフォルムを採用。

ウエッジ・シェイプを形づくる低いボンネットとリトラクタブルヘッドランプ、風をスムーズに流すフラッシュ・サーフェス、大型リヤウィングタイプのリヤスポイラー(オプション)。

第一級の空力特性も合わせ持つ、ワイド&ローの美しいプロポーションを実現させた。

そしてオープンエア感覚を満喫できるエアロトップも採用(3.0GTターボ、GTツインターボ、GTに設定車あり)。
見る人すべてに走りへの憧れをかきたてる。




超ラップラウンド・インストルメントパネル。
類いまれなパワーの脈動が、至高の走りへと誘う。

グランド・ツーリングカーのコックピットは、乗る者へ我慢を強いる場所があるとしたら失格だ。
あくまでもより快適に移動する乗り物としてのみ存在する。

スープラは確かにスポーツカー並みのポテンシャルを持つが、ある種の人たちが好む荒々しさを持ってはいない。

選ばれたエグゼクティブのための、隅々にまで行き届いた洗練されたクオリティ。
吟味された素材を贅沢に使ったインテリア。
ソフト材を多用した質感の高いインストルメントパネル、雄大なカーブを描くメーターフード、センターコンソール、トリム等が優しく包みこむレイアウト。

ひとたび、走り出せばスープラとの一体感を感じる至福の時を過ごすだろう。
加えて、このコックピットには、胸を熱くする独得のムードがある。

あのトヨタ2000GTをはじめ、限られた高級・高性能車だけに許された温もりをじっくりと感じとって欲しい。




いま、感性を刺激する5つのパーソナリティ。
高質な走りのみが知る充実のひととき。
ここに至上の夢をみる。


3.0GT TURBO
ボデーカラーはレッドマイカ
4輪ESC、リヤスポイラーはOP

GT TWINTURBO エアロトップ
ボデーカラーはスーパーホワイトⅡ
Electronics仕様車
リヤスポイラーはOP
オートエアコンは販売店装着OP



GT
ボデーカラーはアメジストシルバーM
リヤスポイラーはOP

G
ボデーカラーはスーパーホワイトⅡ

S
ボデーカラーはスープラノーブルトーニング(オプション)



トヨタスープラ主要装備一覧表



トヨタスープラ主要諸元表

車両型式・重量・性能




そんな昭和61年の6月のカタログでした。
ブログ一覧 | 読書 | 日記
Posted at 2025/05/19 17:08:49

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この記事へのコメント

2025年5月20日 0:52
前期型スープラノーブルトーニング、あのテールが良かった。
XXから受け継ぐ血統がレベルアップ⤴️しすぎて、ワクワク😀しましたね。
あの時代は、トヨタ、ニッサンよいクルマたくさんありましたね。
いつも楽しませていただいております感謝申し上げます。
コメントへの返答
2025年5月20日 9:50
渋いですよね~トーニングに憧れがあった時代ですね、今は下ではなく上(屋根)のツートンに時代は変わるものですね!!

自分もXX→スープラ太陽にほえろの影響で大好きでした♪

こちらこそ何かの参考になればと思い、調べたいときに資料が無いのが…なので誰かの何かに役立てばと、それに合わせていろいろな話を織り交ぜさせて頂いております
拙いブログですが、引き続きの御愛顧宜しくお願い致します!

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フーガに乗り換え、早いものでもう11年! セカンドカーはN-BOXは5年半でドナドナされていきましたToT フーガ乗りの方友達になってくださいね...

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