富士通エアコン室外機のベアリング。DIYで交換。
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
家庭用エアコンの室外機が盛大な異音を発するので、修理をしてみました。
例によって大失敗を経て、治具を設計し発注したりして、けっこう大変でしたが、そういう失敗談は後半部分にまとめておきます。
ファンモーターの取外しは、図のネジの存在に気がつけば、あとは簡単です。
なお、ファン固定ネジは「逆ネジ」ですので、お間違えなく。
でも、たぶん簡単に緩みます。
2
モーターは、簡単にカシメてあるだけなので、100円ショップの精密ドライバーをカシメ部分の爪にハンマーで叩き込むだけで、サクサク殻割ができます。
取り出した回転子。
軸の部分に錆びがあると思います。おそらく富士通製品の中古モーターは、どれも共通してこの部分が錆びているだろうと推測します。
この錆びはベアリング外しの際に大敵になるので、完全にツルツルになるまで削り落とし、CRC556で湿潤しておきます。
3
特注していた治具(小)を末端のボルト部分に嵌めてから、プーラーでベアリングを外します。
要するに、ボルト部分に力を加えず、保護するための治具です。
4
治具の設計図。
ミスミに発注し、3日で届きました。
送料込み、1000円ちょっと。
さきほど使ったのは、この下側の小さい治具です。
反対側のベアリング外しは治具不要。
CRC556が湿潤した頃を見計らい、プーラーで、クニクニするだけで取り外せます。
5
次に、ベアリングを嵌めるため、大きい方の治具を使います。
ベアリングの中心側のリングだけに力を加えるための工夫です。
どうしてそういう治具が必要なのかというと、世にも哀しい失敗例がありまして……
6
先週、治具を使わずに作業したら、センターのボルトがグニャリと曲がって使い物にならなくなってしまいました。
さらに軸のサビ部分にベアリングが引っ掛かり、一気に壊れ、中心のリング部分が軸に固着したのでした。
ベアリングの外側にプーラーが力を加えていたのが原因です。
ベアリングを動かす場合には、なるべく中心側のリングに力を加えねばならない、という痛い御教訓を得たわけですが、この回転子は、もはや修理不能。
使い物にもなりません。
あわててヤフオクで同型機の室外機を落札し、そこからモーターを取り出したのですが、やはりベアリングが悪くなっていたので、教訓に従って交換したのが昨日のことでした。
7
回転子の反対側にもう一つのベアリングを叩き込むために、再度、小さな治具を使います。
なにごとも経験。経験。
またひとつ経験値が上がって、嬉しい限りです。
ベアリングを定位置に装着したら、錆を削り落した部分に、「錆チェンジ」を塗布しておきます。
8
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