
長女の大学受験、次女の高校受験を控えた夏休み。
塾にテストに送り迎え、学校訪問等々。
更にはカミさんのダチとの付き合いも有り、
割と忙しい(笑)。
そんな中、11~13日は無理やりスケジュールを空けて、
ZX-4で東北ロングツーなのだ♪
今回は、下北半島~津軽半島をグルッと一周。
そして南に下って、岩泉~田老を散策。
どこも実に楽しかったですが、最高!に良かったのは・・・
1日目:むつ湾インターナショナルサーキットのグランドスタンド
2日目:大畑~大間未成線のピア(橋脚)
3日目:田老鉱山
ちょいと長文になりますので、気になる方はスルーをお願いしますね。
出動の日の朝はメチャメチャ早い(笑)。
朝3時には目覚め、出動準備なり。
何時もの様に、タンデムシートにはデカイシートバックを括りつけ・・・
何時も銀マットの周りに”快速旅團”のシートを巻いています。
今年も旅團ではないですが、快速で行くぜ♪
宇都宮インターを朝4時前に通過、東北道~八戸道を経て、下田百石インターへあっという間(笑)。
しかし・・・何故かETCを検知せず、カードを取り出す為、シートバックを取り外す羽目に(爆)。
(ETC本体はシート内に格納)
東北第一歩、先ずは青い森鉄道 野辺地駅の鉄道林を拝見。
北国で良く見られる鉄道林は、鉄路を風雪から守りますが、
日本最古の鉄道林がここ、野辺地にあるのだ。
いよいよ下北半島へ。
陸奥湾沿いに延びるむつはまなすラインは、天気も良くて最高に気持ち良い!
JR東日本 大湊線 有戸駅から北を望むと、風力発電所が陽炎に揺らいでいますね。
いや~、実に綺麗な景色。
更に北に進み海岸方面へ。
すると・・・嘗ての むつ湾インターナショナルサーキットの駐車場でしょうか?
<むつ湾インターナショナルサーキット>
1972年に開設された、東北初のインターナショナルサーキット。
コース幅20mで国際規格もクリアしている、一周4.5km、半オーバルの超・高速サーキット。
サニークラスでも250km/h出たとの事。
オイルショックや海沿いの為、コースが侵食される等の影響で、
僅か10戦、1973年にはクローズとなった。
林を抜けて行くと・・・正面にはグランドスタンド跡が!
グランドスタンド上から北を望むと・・・確かにここはサーキットだった雰囲気。実に広い。
いや~、暫くアチコチ散策をしてしまった。
昔のアスファルトやピット?跡もあり、実に興味深く見ちゃいました。
”日本の名レース100戦”にも特集が組まれた事がありましたね。
この地に国際規格のサーキットが有ったとは・・・当時の物凄いエネルギーを感じますね。
更に北上を続けます。
陸奥横浜駅でちょいと一休み。ここの駅の雰囲気、結構好きなんですよね。
大湊線は、駅表が素敵なデザイン。
陸奥湾に落ちる夕日をイメージしているのでしょうか。
丁度リゾート列車と通常の列車がすれ違い。
車内は・・・大賑わいでしたねぇ。
今日は・・・大間崎にあるキャンプサイトで一泊しよう。
折角なので、下北半島西側を廻る、海峡ラインのワインディングを楽しんで行こう。
途中、鯨に似た岩?!を発見。
顔は何だか・・・犬?!っぽい表情(笑)。
名勝として有名な仏ヶ浦の奇岩。
スッゲー長い階段を下りて行った先は・・・絶景!
でも帰りの登りは・・・死にそう(笑)。
山の上から見た仏ヶ浦は、まるで箱庭の様でしたね。
無事に大間崎のキャンプサイトに到着。
今日は約850kmの旅でした。
皆さん端っこにテントを張っていました。
折角なので、ど真ん中に(笑)
(真ん中のオレンジが僕のテントです)
夜は、大間の鮪の刺身で一杯♪
実に旨かったですなぁ。
明けて8/12。
キャンプサイトに気になるバイクが。
ホンダ バンディットですね。
フルカスタムで、メチャメチャカッコ良いな~・・・!
サクサクと大畑~大間未成線を見に行きます。
むつはまなすライン 大間道の国道沿いには、幾つかアーチ橋を含んだ未成線の遺構が有りますね。
<大畑~大間未成線>
本来は大畑から大間まで開通するはずだった大間線は、下北~大畑まで1938年に開通。
大畑から先も建設は継続されたが、戦況下の資材不足から、1943年に工事が中断され、
以降、そのまま再会する事なく現在に至る。
<立石近辺にある、小さいアーチ橋と埋められたトンネル>
トンネルのすぐ横には湧水が出ています。
稼働した際は、トンネル維持が大変だったと思いますね。
<赤川近辺にあるアーチ橋の一部>
まるで北海道 根北線の越川橋梁(こちらも未成線の遺構)にも似たその姿は、
朝日を浴びて、実に鮮やかでした。
<木野部崎に延びる4連ピア>
崎を廻り込むように建設されたピアは、その先にトンネルが有ったはずですが、
草が多くて、しかも断崖の上で、流石に藪こぎは出来なかったぁ・・・。
しかし、海岸沿いから見るその姿は、感激しましたねぇ!
ここは是非もう一度再訪して、トンネルを含めたこの先をも探検してみたいものです。
<二枚橋近辺のアーチ橋>
まるで北海道 糠平湖にあるタウシュベツ橋梁にも似たその姿は、
意外にも住居と景観がマッチしていて、生活の一部に溶け込んだその様はとても自然なものでした。
名残惜しいが、恐山にも尻屋崎にも行かねば。
・・・と、途中、木造の素敵な関根中学校が。
良いですねぇ味が有って。
恐山は、やっぱり独特の雰囲気が有りますね。
宇曽利山湖に流れ込む川は、まるであの世?!荒涼とした風景です。
恐山には三途の川があり、橋も掛かっています。
ここを渡るとあの世?!かな??
水質が酸性の為、魚類は生息しておらず、独特の青みがかった水がこれまたちょっと不気味。
しかも橋の下には、湖に向かってまるで道の様に木が埋めてあります・・・。
早々に恐山を後にして尻屋崎に向かいます。
途中の綺麗な道で、ちょいと一枚。
気持ち良いな~♪
尻屋崎灯台へ延びる白い道は実は砂利。
でもこちらも雰囲気が良いですよね。
丁度灯台の下では、寒立馬が草を食んでいました。
下北半島は制覇?!したので、今度は津軽半島へ。
途中の東通村役場にちょいと寄り道。
独特のその景観は、まるで人の顔にも見えるのは僕だけかなぁ(笑)。
<正面から顔?!のアップ>
<左顔?!>
青森市を過ぎ、津軽半島に入ります。
JR東日本 大平駅では、丁度ディーゼル車が来ましたねぇ。
因みに、大平、と書いて、”おおだい”と読みます・・・って、現地に行って初めて知りました(笑)。
昨年もちょいと寄った、北海道新幹線 奥陸奥いまべつ駅。
すっかり駅舎も出来上がり、来年開業予定ですが、
何人の方が利用するのでしょうか・・・観光客が増えると良いですね。
一応竜飛崎も確認して(笑)。
津軽半島に来た本当の目的は、龍泊ライン西側のワインディングを楽しむ為♪
いや~、実に最高でした!
まるで壁!?の様に立ちはだかるアップダウンは、とても迫力が有りました。
観光のクルマが掛け上ります。
今日は、陸奥森田にある、”つがる地球村”キャンプ場で一泊。
その前に・・・直ぐ近くの木造駅をちょいと覗いて。
JR東日本 五能線の駅であるその駅は・・・何とも独特の外観。
近くの亀ヶ岡遺跡で発掘された遮光器土偶がモチーフになっているそうですね。
出土した姿そのまま、なので、左足も無い状態の形になっています。
元々は、列車到着に合わせで眼が光っていた(いらっしゃいビーム?!)のですが、
子供が怖がるとの事で、やめちゃったみたいですねぇ・・・見たかったな~。
随分アチコチ行きました。
今日は550km、ここをキャンプ地とする(どうでしょう風(笑))。
最終日の8/13。
名残惜しいが南下しよう。
でもアチコチ寄っちゃうもんね(笑)。
岩木山麓にある、つがる地球村からは、山並みがとても綺麗。
弘前中央~大鰐を結ぶ、弘南鉄道 津軽大沢駅にちょいと立ち寄り。
ここは車両基地が有るんですよね。
東急6000系のシルバーの車体が美しい。
走り去る東急7000系。
弘南鉄道は、”汽車(ディーゼル機動車)”、でなくて、”電車”なんですね。
ここから一気に南下、更に東海岸に出ます。
途中、廃止になったJR東日本 岩泉線の岩泉駅を確認。
駅表も外されて、寂しい雰囲気ですね。
岩泉町中では、こんな表示も。
昔はこの様な協力工場がアチコチにあったのでしょうね。
リアス式海岸にある小本を過ぎ、宮古市田老に入ります。
何時か来たかった田老鉱山を是非拝見したい。
何故か80年代レーサーレプリカで林道を爆走(笑)。
この様な道を、約6㌔山奥に入っていきます。
<田老鉱山>
1919年に開鉱したその山は、1930年代には1,800人も住む街を形成、
銅を産出していた。鉱石の品位低下、資源の枯渇の為、1971年に閉山となる。
下流にある沈殿池は今も稼働している。
東北の三大鉱山(田老、松尾、尾去沢)の一つとしても有名。
現在は明星大学が所有。
<導水管?!>
<選鉱場>
<シックナー(浄化装置)>
現在も稼働しているその装置は、堂々としていますね。
<講堂>
本当はまだまだ遺構が有るのですが、時間が・・・ここも何時か再訪したいなぁ。
そろそろ栃木に戻らねば・・・東北道を目指します。
・・・だがしかし、折角なので、JR東日本 山田線にある秘境駅 大志田駅に行ってみよう。
山岳路線である山田線は、あちこちで魅力的な橋梁が有ります。
そんな中、ちょっと変わった形をしているものが。
大志田駅は、またもダートを走らねば行けません。
すまん4・・・っていうか、4でダート走る事多いなぁ(笑)。
山の中にポツンとある大志田駅は、嘗てはスイッチバックもありました。
駅には一日3本のみ停車。
駅ノートがありました。
折角なので、”レーサーレプリカのバイクでダートを走ってきました”と記入(笑)。
ふと見ると・・・8/12前日に秘境駅訪問家の、牛山隆信さんの書き込みが!
スライド残念・・・秘境駅、という言葉を作ったのも、今の秘境駅ブームを作ったのも牛山さんですね。
いよいよ帰らないと!
東北道 盛岡南ICを18時に乗って・・・やっぱり盆の真っ最中、バイク乗りも少ないですね。
途中、雨が降ってきて中々難行苦行でした(爆)。
何とか24時前に宇都宮ICへ到着・・・帰るだけの道は、ホント遠かったなぁ(笑)。
1日目:850km、2日目:550km、3日目:1,000km、合計2,400km/3日でした。
またフラッと出掛けたいが・・・夏休み中はもう無理か(笑)。
また早く夏休み、来ないかな~・・・。