ルリマツリのブログ一覧

チチチ
今年もツバメが忙しく飛び交う季節がやってきました。
例年通り　出勤時に通るビルの入り口天井にも
ツバメが卵を産みました。
今年は何羽孵るだろう
どのくらい経ったでしょうか
その巣の下に
真っ白な小さなカリメロ帽子が落ちていました。
（カリメロの被ってる帽子に似てるから勝手にそう任命しました）
あ、孵ったのね
何日か過ぎ
ツバメが頻繁に飛び交うようになり
巣にはエサを運んでくれるのを待っているヒナの姿が。
日に日に大きくなっているヒナ
「おはよう」
「バイバイ」
朝　夕に覗いてはそう言葉をかけています。
先週の夕方　帰り際に覗こうとして
あ！一羽　落ちてる！！
どうしよう？
ビルの中の会社に知り合いがいて
その人に伝えに行きましたが
「人間が触ったヒナは　親が餌をやらないらしいよ」
「えぇ～　そんなあ・・」
落ちてるヒナはまだ動いていました。
放って帰ることもできず
ティッシュにくるんで連れて帰りました。
チャーリーと
「どうしよう？」
鳥を沢山飼ってる友人に相談しました。
友人が鳥たちを診てもらう動物病院の先生で
鳥に詳しい方がいらっしゃるとのことで
どうしたらよいかを聞いてもらいました。
「巣に戻すのが一番良いそうよ」
いつ落ちたかわからず
でも元気良さそうなので
脚立を持ってって
巣に戻しに行こうと思いました。
「その前に何か食べさせた方が。ツナ缶やろうよ」
「ツナ缶？そんなん良いの？」
ネットで検索すると
ツナ缶やマグロを与えて育てた人の話が載っていました。
でも油や食塩が少し入っています。
とりあえず水で洗って　良く絞って
ピンセットでやってみました。
そしたら
黄色いくちばしを大きく広げて
ピィピィ
食べました！！
もう一口
もっと
あ、まだ食べる？
つついても口を開けなくなるまで食べさせてから
巣に戻しに行きました。
親鳥が巣の淵にいました。
「ごめんね」と言いつつ
手を伸ばして　その子を巣に入れるも
他のヒナで一杯で思うように入りません
「できないよぉ」とチャーリーに助けを求め
チャーリーが無事にその子を巣に戻しました。

次の日の朝　出勤時にそぉっと巣を見上げたら
ちゃんと６羽いました。
「良かったぁ」

でも・・
その日の夜　結構な雨が降り
翌朝　出勤時に巣を見上げたら
5羽しか見えません
後の1羽は？
きっと５羽の後ろにいるわね
きっと・・

下の糞よけ用に敷かれてる入れ物に新聞紙が敷いてあって
雨で濡れたのか穴が開いていました。
まさか　ね
ビルのオーナーの奥さんがいらして
「1羽　足りないみたいなの
夕べはちゃんといたんだけど」
一緒にその新聞を避けたら
入れ物の底に　１羽　
死んでいました。
あの巣に戻した子だったかは　わかりません
オーナーの奥様が
「可哀想に」とその子の羽を撫でながら
「裏の一角に草が生えてる場所があるから
そこに埋めてあげるわね」と言って
連れて行ってくださいました。

あのまま私が餌を食べさせて
ちゃんと無事に大きくなるかどうか・・
そんなことできる自信もなかったので
巣に戻しに行ったのですが。

動物病院の先生は
「人間の手でそだてても　２割しか育たないわ」と仰ったそうです

普通に人に飼われていた鳥が
卵を産んだとしても
全部雛がかえって育つ可能性は高くはないそうです。
ましてや自然界は
弱いものは生き残れません
だけど・・

とても悲しい出来事でした。