貨物車の社外シートレールと車検

というわけで
レカロ導入に伴い取り外したサンバーの純正シートですが、借金のかたに没収されていきました（嘘）いつもお世話になっているディアスバン乗りの整備士さんが欲しいというので、こないだのランクルリアショックボルト外しの請求とバーターで引き取られていったというのが正解です。こちらも車庫から大物が片付いてホッとしていたのですが、そういえば車検はどうなんだ！？というわけで調べてみました。

今回取り付けたレールについては十分な強度を確保しているが、車検非適合の為車検時はノーマルに戻してくださいというのが製造元のスタンスです。

最近よくレカロシートに社外シートレールで車検に通らないという話を耳にしますが、保安基準にこう書かれているからだそうです。

「専ら乗用の用に供する自動車（乗車定員１１人以上の自動車、二輪自動車、側車付二輪自動車及び最高速度２０キロメートル毎時未満の自動車を除く。）の座席（次に掲げる座席を除く。）及び当該座席の取付装置は、当該自動車が衝突等による衝撃を受けた場合において、 乗車人員等から受ける荷重に十分耐えるものでなければならない。 」

これが根拠となる条文で、シートとレールがセットで荷重に十分耐えると証明できるのはシートメーカーのみという事のようです。よって社外シートレールは車検非対応となってしまいます。ところで最初に「専ら乗用の用に供する自動車」とありますがこれは乗用車、つまり３、５ナンバー車に適用される条文です。

つまり貨物車の4ナンバーであるサンバーはこの条文の適用外という事になり「車検適合」です！
と安心していたのも束の間、最近この条文が変更されたとの情報を得ました。

「 専ら乗用の用に供する自動車（二輪自動車、側車付二輪自動車及び最高速度20キロメートル毎時未満の自動車を除く。）及び貨物の運送の用に供する自動車（最高速度20キロメートル毎時未満を除く。）の座席（次に掲げる座席を除く。）及び当該座席の取付装置は、当該自動車が衝突等による衝撃を受けた場合において、乗車人員等から受ける荷重に十分耐えるものでなければならない。 」

うわっ、貨物車も追加されているじゃないですか！こりゃ車検非適合か、と思いましたが最後まで読んでみると

「平成24年6月30日以前に製作された自動車（乗車定員11人以上の自動車及び貨物の運送の用に供する自動車に限る。） 」についてはこの規定を適用しないと書かれていました。

家のサンバーは平成22年式ですのでやっぱり「車検適合」です！

しかし騒音基準にしてもそうですが、今まで緩かった貨物車もどんどん乗用車の規定が適用されてきていて、弄るには世知辛い世の中ですねぇ。こういうのが若者のクルマ離れを益々助長しているような気がします。

昔は5ナンバーでもレカロにブリッドレールとインポートアダプターで何も言われなかったんですけどね。